ネット上に、ダイハツの社長からユーザーに宛てた手紙の文章が出ています。それによると、現在乗っていただいているダイハツ車に関しては直ちに使用を中止する必要はありません。ということが書かれていたそうです。これは第三者委員会などの検証の結果だったとのこと。それはそれで良かったと思います。最悪のパニックにはならないで済みそうです。
しかし腑に落ちないのは、それならばなぜこんなに大々的な不正事件として公表、報道するのか? いたずらに世間を、特にユーザーを不安にし、混乱させるだけなのではないか? 「大山鳴動して鼠一匹」という言葉がありますが、なんとなく裏の真意を量りたくなってしまいます。
この事件の発端は、某トヨタ社員の内部告発(名前は非公表)だったといいます。親会社の社員が子会社であるダイハツを内部告発? 彼らは車の専門家ですよね、この問題の本質が、車自体の安全性に影響するのか、それとも社員の勤務態度、ガバナンスにあるのかぐらいは判断できるはず。なのにこんなに大問題にしてしまうのは合点がいきません。ライバル会社ではないのですから。
この年の瀬に国内の全工場の操業を停止し、全車種の出荷を停止し、ユーザーはもちろん、販売ディーラー、下請け会社、そしてダイハツ社員の人とその家族はどん底の境遇に突き落とされています。社長の手紙に書かれている通り、今乗っている車の安全性には問題がないのなら、そこまでする必要があるのでしょうか?
トヨタはこの事件をきっかけに、ダイハツの経営者と幹部を更迭して、トヨタから人材を送り込み、ダイハツのトヨタ化を推し進める気なのでしょうか?
