田中角栄のこと | 今、私が考えていること

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毎日の出来事を、新聞やネット上の記事からピックアップして、私なりの意見などを書き綴ります。

先日、NHKの映像の世紀バタフライエフェクト「田中角栄 列島改造の夢と転落」という番組を見ました。今の若い人たちには田中角栄と聞いても誰のことなのか知らないかもしれませんが、戦後の日本において、目覚ましい経済発展の原動力となって活躍した総理大臣だった、と言っておきましょう。「日本列島改造論」という本を書き、地方経済の成長には道路建設と新幹線が不可欠だと

唱えたのです。郷里の新潟のために新潟と東京を結ぶ関越自動車道と上越新幹線を引いたのも田中角栄です。更に田中は、全国に同様の手法で高速道路と新幹線を伸ばしていき、地方の経済発展が進んだのです。

 

しかし金と政治の問題でつるし上げられ、ロッキード事件でとどめを刺されてしまいました。

 

バブル経済崩壊で緊縮、節約ムードがすっかり常態化してしまったことで、日本列島は地方から動脈硬化が始まり、シャッター商店街や廃墟となった元ショッピングセンター、大規模旅館などが日本中にあります。だからこういう田中角栄のような大きな希望を与えてくれる政治家は今こそ出てきてほしい。

 

彼の街頭演説を聴けば、ついつい聞き入ってしまいます。それほど演説が上手かった。

娘の田中真紀子の演説は、その父である田中角栄ゆずりでです。

「新聞やテレビが世論ではない。選挙こそが世論だ」

「主権者は国民だ。政治家は国民の為に働かねばいけない」

こんなふうに話しかけられれば、街頭演説を聞いている国民はみな

「そうだ! 」と声を上げる。

今から思えば凄い政治家だった。

こういう政治家はもう出てこないですかね。