ニュースで創価学会の池田大作氏が死去したことを報じていました。私は創価学会ではありませんが、池田大作という人のことは知っています。創価学会を今日の巨大な宗教団体に築き上げたひとであり、公明党を作った人です。だから信者の方々には大変な悲しみであることをお察しいたします。
私は生活の行事などでは仏教や神道に従っていますが、幼い頃に通っていた幼稚園がカトリック系だったことから、毎日園長先生から聖書のお話を聞かされていました。イエスキリストのことはよく覚えています。「三つ子の魂百まで」といいますが、子供の頃に聞いた聖書の話と、それを語ってくれた園長先生のお顔は今でも覚えています。
そんなわけで私は宗教に興味があり、いろんな本を読んだり、ネットの情報を調べたりします。仏教、キリスト教、イスラム教、神道など、世界には様々な宗教があり、太古の昔から熱心な信者らによってその信仰は続けられています。
更に仏教はお釈迦様の教えを学んだ人たちが、それぞれに記録した書物が存在し、それらの内容が微妙に違っていて、たくさんの宗派に分かれていると言うのも驚きです。複雑なんです。
またキリスト教とイスラム教、それにユダヤ教は「アブラハムの宗教」として起源が同じであることも驚きです。創世記の話の中に登場するアブラハムの息子たち、イシュマルとイサクのどちらを長男として重視するかで分かれます。イシュマルを支持するのがイスラム教、イサクを支持するのがキリスト教です。
私が思うに、様々な宗教があるにせよ、結局、人はどう生きるのが幸せなのか、正しいのかということを唱えていると言う点では共通です。人々は自分が信仰する宗教の教えにしたがうことで、間違った生き方や行いをしないように、ひとつの規律を保つ意味があるのだと思います。
ただし、宗教は多くの人々を惹きつけて従わせることが可能なため、不正な行為の為に利用されやすい面もあります。オウム真理教や旧統一教会などはその例です。宗教には武器もお金も要りません。
ただ信ずる心があればそれが全てです。
日本の学校では宗教に関する基本的な知識を教えません。だから騙されやすいのだと思います。キリスト教やイスラム教では信者は定期的に礼拝をする習慣があります。しかし日本人は出生、七五三、結婚式、お葬式などの行事の時にしか接することは無く、しかも出生や七五三は神道、結婚式は神道やキリスト教、お葬式は仏教というように統一観がありません。
余談ですが、隣国の中国は毛沢東の革命以来、宗教を禁じています。強いて言えば「習近平教」です。国家主席以外に人民が崇拝するべき人はいないという考え方なのでしょう。しかし習近平にはその資質は無く、カリスマ性もありません。あるのは強引に法律を変えて強制する強権のみ。これはロシアのプーチンも同じです。昔から宗教は政治権力と結びつきやすい傾向があり、その両方を牛耳ったものが独裁者になります。
ですから宗教に関して一定の理解を持つことは大事なことだと私は思うのです。