これからの株式投資を考える | 今、私が考えていること

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毎日の出来事を、新聞やネット上の記事からピックアップして、私なりの意見などを書き綴ります。

最近の日本株市場は1日で300円とか600円とか結構大きく変動しています。しかもそのほとんどの場合、変動要因が前日のアメリカ株式市場の動きにほぼ連動しています。すなわち、アメリカの株が下がれば日本の株は下がる。アメリカの株が上がれば日本の株は上がる。つまり日本株は日本国内の景気や企業動向とはほとんど関係ない動きをしている。こんな傾向の日本株に投資をするなら、どういう見方をすればいいのでしょうか?株式投資は一般には、企業の将来性とか、日本経済の将来性を期待して投資するのが基本です。だから企業の業績を見たり、新技術や新商品の開発情報などを参考にして投資対象を選びます。だけど、最近の傾向ではそういう判断では予測がつかない動きをしています。株式投資は長期投資をすべきだと言いますが、それは投資対象企業が年々業績を重ねていくことを期待するからこそ、そう言えるわけです。今のような株式市場で、もしセオリー通り長期投資をしたらどうなるでしょう。数年後には成長して値上がりしているだろうか?正直言って、それはわかりません。こういう時は、短期投資で一時的な値上がり益を取るような投資の方が良いような気がします。ただし、こういう投資は投資金額がある程度大きくないと成果を出しにくいのが欠点。お金持ちでないと儲けられないように思えます。

 

日本株市場の主要な投資家は欧米の巨大投資ファンドなどが中心です。アメリカの株式市場が大きく値下がりすると、結構大きな損失をかかえるので、予備のお財布として投資していた日本株を売って穴埋めしているのだと思います。だから、アメリカの株式市場が値上がりしたら、再び日本株市場にお金を戻す。たぶんこんな調子でお金が出たり入ったりしているのだと思います。しかも今はかなりの円安ですから日本円への投資は有利です。いずれにしても、日本株市場には主体性がない。いくら新NISAが始まるからと言って、さあ、株式投資だ! とお祭り騒ぎするのはいかがなものか。それでもやりたいのであれば、自分自身でネット情報などを利用してこれから伸びる業種や企業を見つけ出すしかない。

 

私はエネルギー関連に注目しています。スマホのバッテリーは小さいけれど需要規模は極めて大きい。クルマのバッテリーはEVの普及で需要は爆発的に増える。ただし、現行のリチウムイオンバッテリーは充電時間が長すぎる上に衝撃を加えると発火するリスクがあるので早晩主役の座から降りるはず。代わって登場するのが、トヨタや日産が力を入れている全個体電池。これは充電時間30分で何百キロも走れると言うから革命的な代物。この技術を日本が先行すれば日本の未来は明るい。岸田さんも目先の選挙効果ばかり気にして減税するよりも、全個体電池の開発・実用化の支援資金として資金を拠出した方が結果的に全国民に恩恵がもたらされると言うことを一度考えてみて欲しい。EVとAIロボットが合体して全自動運転が可能になれば、バスやタクシーに優先的に導入すべきだ。それで運転手不足は解消されるし、排ガスの問題も解消する。また全自動運転のクルマなら事故や違反は激減する。これこそ人類が今追い求めなくてはいけないインフラだと思うのです。政治家や産業界のお偉い方々はどう思っているのでしょう。現役で活躍しているのだから、真剣に考えて実行してもらいたい。

 

私の想像ですが、近い将来に「マニュアル運転」というのは人間が操縦する運転のことを指し、それはやむを得ない事情の場合にのみ許可される運転で、それ以外は全て全自動運転のクルマが走る世の中になっていると私は思います。