今中国では不動産バブルが崩壊して、経済全体に深刻な悪影響を及ぼしていると報道されています。
日本でもかつてのバブル経済の崩壊は不動産バブルの崩壊から始まりましたから、やはりそうなのか
というのが率直な感想です。ところが経済評論家の加谷 珪一氏のレポートを読んでいたら、驚くような話が出てました。中国ではマンションなどの物件を購入した場合の支払は前払いなのだそうだ。つまり契約時に前払いしているので、後々マンションが建たなかったら大損になる。またデベロッパーが前払いで受け取ったお金から、建築業者への支払をするので、デベロッパーが倒産したら業者に支払いが出来ないから工事は途中で止まる。日本のようにデベロッパーが予め銀行から建設資金を借りて建てて、その後販売代金で返済するというのとは随分違うようです。だからニュースなどで、被害にあった客がデベロッパーの本社に居座って抗議しているのは、前払いしたお金を返せと言っているからなのだ。それにしても個人が前払いで支払うと言うのは既に銀行から住宅ローンを借りているからで、その負債も大変な額になる。まだ物件が無いから担保も無い。とにかく中国のバブル崩壊は日本と違って計り知れないほどの損害を出しているようだ。日本の失われた30年をはるかに上回るね「失われた100年」ぐらいなのだろうか。加谷さんは「日本は中国に依存した経済を早く断ち切れと言っている。日本もアメリカのように内需主導型の経済にしていかないと中国のバブル崩壊に巻き込まれてしまう」これは深刻だ。
