物価に関する錯覚 | 今、私が考えていること

今、私が考えていること

毎日の出来事を、新聞やネット上の記事からピックアップして、私なりの意見などを書き綴ります。

今朝の日経新聞(電子版)に、

ラーメン、NYはチップ込み3100円 賃上げで若者も行列

世界お値段調査隊 物価の最前線を実況

 

という見出しの記事が載ってます。

この記事を読んで考えずにはいられなくなりました。日本ではまだラーメン1杯1000円を超えるのは少ないと思います。NYの3100円と言う値段はちょっと信じられません。しかしこの記事には、日本は30年間経済が止まっていることの裏返しだと言っています。つまり世界の物価水準はラーメン1杯2000円から3000円なのです。だから外国人が金持って日本に押し寄せるわけですよ。

 

 

 

 

 

 

今回の出張でも京都や名古屋には外国人観光客がたくさんいました。まるで日本がバーゲン会場になったようなものです。

 

賃金水準についても同様です。記事には「(アメリカでは)求職者が新たな職についてもよいと考える年収の平均は7万5811ドル(約1090万円)」と書かれています。年収1000万円が転職の条件なのです。

私など今回の転職で得た賃金はその半分以下です。

 

なんだか、ガリバー旅行記のガリバーが小人の国に迷い込んだような、そのくらい強烈な違和感を覚えました。日本は世界の二分の一以下。もはや経済大国なんて自慢していていいのでしょうか。

 

インフレ対策に躍起になる欧米の金融当局の考え方と、日本の政府、日銀の金融政策とでは、物価、賃金ともに180度方向が違っている。