朝ドラ「らんまん」のこと | 今、私が考えていること

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朝ドラ「らんまん」は植物学者の牧野富太郎の自叙伝が元になっていますね。恥ずかしながら私は牧野博士のことは知りませんでした。でもこのドラマを見始めてから、どんどんその魅力に引き寄せられてしまいました。いつも地面にはいつくばって植物と同じ目線の高さで、近寄って観察する姿が印象的です。これは本当に植物を愛しているからこそできる行いだと思います。しかし、えてしてこういう子供はまわりから変人扱いされがちです。なぜかと言うと、日本の教育では将来の日本の為に役立つような人材を大量に育成することを目的としてきました。だからその素材としての子供たち一人一人の意向はあまり重視してもらえません。「私は歌手になりたい」と思っていても、親から「なに寝ぼけたこと言ってるんだ」と相手にしてもらえません。先生たちは子供の将来のことより、目の前の成績と偏差値で仕事をしています。それで確かに日本は高度経済成長を遂げました。しかしそれが勢い余ってバブル経済になり、それが崩壊した後はずっと貧乏です。この今の日本を救う人材はいないのか? その答えがこのドラマにあるような気がします。少子化対策も大事ですが、教育の在り方を見直すべきだと思います。われわれ日本人にとってライバルはクラスメイトではありません。世界がライバルです。日本人も一人一人が本当にやりたいことを見つけてとことん深めるようにすることが必要なのだと思います。「一億総達人」の時代です。