脳梗塞と血圧の関係 | 今、私が考えていること

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毎日の出来事を、新聞やネット上の記事からピックアップして、私なりの意見などを書き綴ります。

身内の話で恐縮ですが、義父が3年ほど前に脳梗塞で倒れて入院治療をうけ、その後も薬を飲み続けています。そして2ケ月ほど前に胆石による激痛で緊急搬送され、検査の結果直径2センチ大の石があることが判明。今回、本人の希望で胆石を取り除く手術を受けようと再び病院に行くと、医師から

「胆石の手術は全身麻酔をするので、その際にはしばらく脳梗塞の薬の服用を止めなくてはならない。しかし、前回入院した時の記録によると、この薬の服用を止めて3日後に新たな脳血栓ができていたため、今回の胆石除去の手術は脳梗塞を再発する危険性が高い」とのこと。

わずか3日間で脳血栓で出来てしまうというのは驚きです。そこで私なりに調べたところ、人間の身体は血栓ができて部分的に血流が悪くなると、血圧を上げてその血栓を押し流そうとする機能が自動的に作用するらしい。血圧を上げると言えば「高血圧は脳梗塞の危険度を増す」と言われて、私は毎日血圧降下剤を服用していますが、それと矛盾しませんか? ところがこれが誤解でした、高血圧が危ないのは「脳溢血」の方でした。脳溢血というのは脳の血管が破れて出血すること。戦後の日本は栄養状態が良くなかったこともあり、日本人の血管が弱かったことから、脳溢血を起こす人が多かったのだそうです。しかし今は脳溢血の発祥数は激減し、代わりに脳梗塞が圧倒的に増えています。脳梗塞を防ぐためには相応の高めの血圧が必要なのに、血圧降下剤を飲んでそれを下げてしまうから、血栓が出来やすくなり脳梗塞の発症が増えているのだそうです。

妻の話では、義父は血圧が低い人らしく、上の値が100ぐらいしかないとのこと。だから血栓が出来やすい体質なのかもしれない。私にとっては大いに勉強になりました。(この話は「高血圧はほっとくのが一番」松本光正著 などを参考にさせて頂きました。)