雲丹(ウニ)はどうも苦手です… | 台湾で起業して頑張る中高年オジサンの徒然

台湾で起業して頑張る中高年オジサンの徒然

天安門事件(1989年)には北京に駐在、その後、広州、北京、シンガポール、台北、上海と中華圏を30年間渡り歩き、2019年9月無事にサラリーマン定年退職。これを機に台湾台北で起業、第二の人生を奮闘中。中華圏ベテランオジサンの目線で見た日々について綴ります。

NHK大河ドラマ”光る君へ”を拝見していたら、主人公紫式部が父藤原為時の赴任先である越前国(福井県)産の雲丹(ウニ)を食べるシーンが出てきました。

 

平安時代に雲丹(ウニ)が食用だったので驚きでしたが、その際に金属製(多分銀製)スプーンを使用して殻付き生ウニを食べている事が更にビックリでした。



このシーンに関して、YouTube(大河ドラマ歴史解説)でも取り上げられていましたが、実は金属製スプーンは中国大陸(北宋)から匙(サジ)として食文化と共に日本へ入ってきて、宮中での平安貴族の食事では使用されていた事が『枕草子』に記述として残っているそうです。



 

大陸ではお碗類を持たずに食べる食文化から生まれた道具でしたが、日本ではご飯や汁物の碗類などを手で持ち食べたり直接飲む習慣から、金属製匙は馴染まずに廃れたようです。西洋の洋食文化が入る江戸末期から明治維新期の文明開化により一般民衆へ普及したのは面白い史実です。

 

ところで、雲丹(ウニ)と共に福井県産越前ガニ(ズワイガニ)は今でこそ有名ですが、平安時代に最初に食べたひとはさぞかし勇気がいたと想像します。


ちなみに私は雲丹(ウニ)は、海鼠(ナマコ)、筋子、あん肝、牡蠣などと同様に苦手な食材です。麻呂(私)が平安貴族でも決して口にしなかったと思います。


カニならば問題は有りませんが、もし握り寿司盛りセットに苦手なネタが入っていたら、大将に他のネタに変更して貰うか、食事同伴者に無条件で差し上げます。


さて、次回はどの様な平安文化と歴史を教えてくれますかなあ!