台北で美味しい『海南鶏肉飯』 | 台湾で起業して頑張る中高年オジサンの徒然

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天安門事件(1989年)には北京に駐在、その後、広州、北京、シンガポール、台北、上海と中華圏を30年間渡り歩き、2019年9月無事にサラリーマン定年退職。これを機に台湾台北で起業、第二の人生を奮闘中。中華圏ベテランオジサンの目線で見た日々について綴ります。

『海南鶏肉飯』をご存知でしょうか?シンガポールチキンライスとも呼ばれることもある料理です。中国南部にある海南島の文昌鶏とその鶏スープを使用したのが起源で、其処から東南アジア各地に伝播しました。


台北市内でも勿論この料理を食べることは可能ですが、中々美味しいお店はありません。鶏肉がパサパサして鶏皮の脂身も美味しくなく、特に肝心の鶏スープで炊き込んだライスの筈が普通の白いご飯でがっかりする場合も少なくありません。


そんな中でも文慶鶏(店名)は私が好きなお店です。鶏皮の黄色っぽい色をご覧になれば美味しさもお分かりになると思います。



主菜は勿論のこと、副菜のキャベツ炒め、揚げ豆腐、そしてスープの肉骨茶(バックッテー)も申し分ありません。シンガポール文東記の直営店だけあって、決して大きな店舗ではありませんがさすがに老舗の味です。


ところで…


私は中国各地(北京・上海・広州)、シンガポール、台北に駐在しましたが、実はこの海南鶏肉飯を初めて食べたのは昔の香港啓徳空港(1998年閉鎖)のフードコートだと記憶しています。


香港啓徳空港と言えば、ひとつ思い出した事があります。此処の滑走路はパイロット泣かせの難易度の高い空港のひとつでした。


何しろ急峻な山側の九龍半島沿いから機体を右旋回させて香港市内の林立するビル街をかすめながら低空飛行でヴィクトリアハーバーへ向かって着陸するのですから。


1993年に広州駐在だった頃、たまたまこの空港で滑走路をオーバーランしてビクトリアハーバーにドボンした中華航空機ボーイング747を見た記憶があります。こんな重い機体が海にフロートするんだと不思議に思いましたね…乗客乗員が全員無事だったのも幸いでした。