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ALMA - 元吉庸泰の活動碌 -

舞台演出家・脚本家・演出助手
劇団『エムキチビート』主宰
PUBLIC∴GARDEN!主宰脚本演出
虚構の劇団にも演出部所属

画像は箱根の彫刻の森美術館。霧の深い日でした。

幻想的に浮かびあがる、よくわかんない芸術たち。

 

2016年。ほぼ休み無くここまで来ました。・・・今年はまだ合計4日しか休んでなく。

(強制入院を入れると7日なんですけれど)

 

ミュージカル『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』の現場より脱出をしまして。

ちょっとだけ、お休み!しました。・・・ほ、本当にちょっとだけ。

 

 

劇団が紀伊國屋サザンシアターで3000人動員(客席率95パー超えました!)を達成できたのもとても感慨深いと振り返って思いまして。雑記にblog更新。

 

 

仕事、について沢山考えた、今年のこれまで。

結局のところ、自分のできることしかできないから、自分のやりたいことをできるようにしなければいけない。そのためにはインプットとアウトプットのバランスをしっかりとって。しっかり勉強。それで、いいものは、パクる(笑)、もとい、取り入れて自分の言語にする。

 

当たり前のことだけれど、なかなかやっていくのは難しいです。

 

今年であった、僕の尊敬する第一線の人達はとても気持ちのいい「ありがとう」という言葉を言うことに気付きます。ひとと何かを創るのは、ちゃんとやると、とても大変。ちゃんと、やるのは。

 

 

 

閑話休題

 

 

 

今日からもうワークショップの講師とかお仕事やるのですが。

今年は演出・演出助手でこれまで9本。

 

『DNA-SHARAKU』の演出助手から始まり。

ミュージカル『終わりのセラフ』演出

『KOHKI OKADA presents I LOVE MUSICAL』構成・演出

KREVAの音楽劇『最高は一つじゃない SAKURA』演出助手

オフブロードウェイミュージカル『FOREVER PLAID』演出助手

ミュージカル『魔界王子』脚色・作詞・演出

『ハッシャ・バイ』脚色・演出

『アイワズライト』脚本・演出

そして『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』演出助手

 

と走りまして。残り4カ月の2016年。まだ4本あります。なげえ、今年。

 

しかし新しい出会いや、ずっとお仕事をしたかった人との仕事。

自分の演出など、ずーっと勉強だなと強く思います。

 

演出も演出助手も、自分にできること、やりたいこと。良い芝居ができると嬉しいなー

週末には『弱虫ペダル』に合流。がんばるぞー。

 

 

 

 

あ、またアイワズライトのアトガキ書いてない・・・もう・・・

 

エムキチビートのショップで

『ハッシャ・バイ』『アイワズライト』のDVD予約受付中でス!

http://emukichibeat.cart.fc2.com/

エムキチビートの劇団員も募集中ですー

 

 

 





あとがき、一応台本に記したものではありますが。

色々な受け取り方をする、される本であるとは思います。ただ、社会的な問題を提起したいわけでも無く。立ち向かいたい訳でも無く。

現実がファンタジーを超えてしまったあの瞬間、だから存在できるお話なのかなぁと思います。

お客様の好きに受け取ってもらえたら幸せです。

それは感動も哀しさも優しさも喜びも不愉快もはたまた誤解も。演劇はお客様の中にしか本当はないので。




あ、あとがき書いたみたいになった!
いや!書くつもりはまだ無いけど!笑



さて、ミュージカル『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』
紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA入りしました。

あ、劇場名変わったんです。

柿落としですよね!やったね!ゴッホ。

演出助手として参加しています。
演出は河原雅彦さん。

惚れますわ。本当に尊敬できる演出家であり、俳優であり、干支が同じな大学の先輩でもあります。


ぜひ、劇場いらしてください。
ヴィンセント・ヴァン・ゴッホにて、元吉の夏はおしまいです。

稽古の日々です。

 

『朱と煤』以来約2年ぶりの劇団公演。

そりゃ、未熟もなにも燃やすしかありません。

 

 

 

『アイ ワズ ライト』

 

 

今日はあるシーンを、全員でディスカッションして臨みました。

指示なしで見事に動くロストボーイたち。

 

その中心で激しく感情をぶつける村井良大、末原拓馬、川村ゆきえ、山本侑平。

 

なんて頼もしく。なんて全員でお芝居を創っているんだろうという。楽しさ。

そして、演出家として本当に身が引き締まる作品への責任感。

 

うまくいかなくて、稽古中に叫ぶ村井くん。

それを見守り支える他のキャスト。

 

作品は秒単位で良くなっていきます。

 

 

ひりひりします。

ぜひ、8月の初週は紀伊國屋サザンシアターへ。

 

音楽は全て生演奏。

極上の、ストレートプレイです。

 

 

後悔はさせません。

 

みんなで花園神社へ公演成功祈願。

 

写真は取材の時の、村井君と元吉です。珍しく顔色のいい俺(笑)

 

 

 

エムキチビート

第十三廻公演
『アイ ワズ ライト』

脚本・演出:元吉庸泰
劇場:紀伊国屋サザンシアター

 

https://www.kinokuniya.co.jp/c/store/theatre.html

 

■あらすじ■

その目の不自由な男の子は、深い森の中で「ピーターパン」の物語を描いていた。
その隣で物語を記録していく親友がいた。

そして、終わらない物語がゆっくりと動き出す。

かつて光であった全ての「あなたへ」旅立ちの物語を。

 

 

■出演者■
村井良大

 

黒沢ともよ
川村ゆきえ
森本亮治
末原拓馬(おぼんろ)
山本侑平
長谷川あかり
天野翔太
宗形拓樹 (コラボレーションユニットことのは)

林 愛子
若林亜希
望月ミキ
内田靖子
新藤みなみ
菊池真奈美
小島里砂(コラボレーションユニットことのは/岩淵ぐるうぷ)
橋本裕介
郷 寛樹 (劇団俳協)
平井杏佑
大洞志津久
氏家綾乃(38㎜なぐりーず)

 

若宮 亮 (エムキチビート)
太田守信 (エムキチビート)
福井将太(エムキチビート)

 

大谷 朗(演劇集団円)

 

音楽:桑原まこ 

 

■スケジュール■
8月
3日(水):19時<プレビュー公演>
4日(木):19時
5日(金):14時・19時
6日(土):14時・19時
7日(日):13時・17時

※受付は開演の1時間前・客席開場は30分前

 

■チケット(全席指定席)■
プレビュー公演 :5500円
※記録撮影の為、カメラのシャッター音が聞こえますのでご了承ください。
前売り/当日:6000円

 

http://www.emukichi-beat.com/pg297.html

 

 

 

 

 

終わりのセラフ、I LOVE MUSICAL、ミュージカル魔界王子、ハッシャ・バイ

演出の仕事の続く中。今年はもう最後のアウトプット。

 

 

これが終わったら元吉はヴィンセント・ヴァン・ゴッホ、弱虫ペダル、テイク・ミー・アウト

とミュージカルやら2.5やらトニー賞作品やらにまた飛んでいきます。

PUBLIC∴GARDEN!

脚本:鴻上尚史

演出:元吉庸泰

 

『ハッシャ・バイ』

 

幕を閉じました。大阪一心寺からスタートして。サンモールスタジオで。

 

一面、砂。

砂、砂、砂の舞台美術でした。役者みんな足捻挫してましたね。ごめんなさい。

 

 

さて、恒例のアトガキ。

 

 

思えば2009年に虚構の劇団でやった時、僕は鴻上さんの演出助手でした。

単純にこの戯曲を選んだ理由はひとつ。「僕が、この物語が、好きだから」

 

2009年、虚構の劇団の『ハッシャ・バイ』の顔合わせの画像持ってました。

あたし何故ピンクのTシャツ。

 

 

念願の、この物語の演出でした。力不足上等。ただ思いっきり。

PUBLIC∴GARDEN!だから挑戦できたことでもありました。

 

 

完成したものが、僕の理想のクオリティだったかというと、答えられない部分が多いです。

というのも第三舞台版の『ハッシャ・バイ』を追っている僕がいるからです。

 

でもこのカンパニーとして走りきったことは、胸を張りたいと思います。

 

 

さて、以下アトガキ

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女1の物語に集約するものをもっとクローズアップしたいと思いました。

 

オリジナルの戯曲の入り口と出口を演出的にざっくり切り口を出した感じでした。(冒頭部分は虚構版の時に書き加えられたものなのです)、この迷宮の物語をたどる幹を太くしたかったのです。

 

すべての演出の前提は、この物語を

 

”昏睡する女1のお腹にいる胎児が見ている希望の夢”

 

と、いう定義をしました。

その生きようとする力が、救われない眠りについている彼女の、夢を探る探偵となって彼女の物語を紐解きます。

 

奇しくも稽古スタートの日、4カ月以上脳死状態の母体から赤ちゃんが産れるというニュースがやっていました。生きようとする力はなによりも、と思った次第でした。

 

舞台は希望にも、地獄にもなる砂。そして全ての始まりのベッド。

 

病室で彼女が迷い込んだ夢は心療内科で行われる、演劇のレクリエーションのイメージからスタート。登場人物は全て、彼女の物語。彼女の中の誰か。彼女の歴史の誰か。

 

白衣の男は、彼女のみを追います。物語の外側の人物。見守り続ける人物。

そして、自分の罪を許せない男2は彼女の中で葛藤を続ける現実の彼女の関係者。

 

男1は祈りを込めたおやすみを彼女に伝え、消えます。彼の物語はここまで。

だって眠りの中に救いは無いから。

 

最後は、彼女が目を覚ますその瞬間に、何を得て、何を見て、何に向かい合うか。

対面の客席。手前を奥でラストシーンの風景が大きく違います。

 

希望、でもその先は?それはあなた次第なのです。

 

 

とか、なんとか。どこからが夢で、どこからが現実で。そこもあなた次第で。

 

もちろん、このお話の解釈もこれに限りません。

 

それじゃあ、おやすみなさい。ハッシャ・バイ。