《折形》〜中学生と高校生の折形講座「箸包み」と「かいしき」 | 包み結び 櫻撫子のブログ

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6月の歳時記には、「氷室の節供」「嘉祥菓子」「夏越しの祓え」など

 

お菓子に関係する行事がございます。

 

「氷室の節供」では、氷に見立てたお菓子を食したり、

 

「嘉祥菓子」では、お菓子を食べて厄除招福を願ったり、

 

「夏越しの祓え」では、水無月を食したり…

 

ということで、食に関する折形をご紹介。

 

そもそも食に関する折形は、武家礼法の折形とは違い、

 

包丁人と言われる食に関する流派の方々が、考え出した折形と…

 

「かいしき」や「箸包み」などは、贈り物を包む折形ではないですよね。

 

〜かいしき(吉)〜

 

かいしきとは食物を盛る器のこと。

 

四方が赤く染められた四方紅紙で折った「吉」のかいしき。

 

「吉」とは、普段の日常やおめでたい時のこと。

 

〜季節の干菓子を載せて〜

 

吉のかいしきは、手前の紙の向きのカタチを平和の「へ」の字と覚えます💡

 

1回しか折らないシンプルな折形です。

 

手でつまんで食べられる干菓子や、おせんべいなどをのせます。

 

〜黒モジ付きのかいしき〜

 

上生菓子など、楊枝を使って食べる和菓子には、黒モジ付きのかいしき。

 

黒モジを入れるポケットを右下に作ります。

 

〜かいしき(凶)〜

 

「吉」のかいしきとは、折る方向が違う「凶」のかいしき。

 

手前の紙の向きは右の天を指しているので、「逆への字」と覚えます。

 

黒モジ付きの場合も黒モジを入れるポケットとは「吉」と同じ、右側に❣️

 

「凶」とは、葬儀関係のこと。

 

葬儀や法事の時のお菓子を載せるのが、「凶のかいしき」。

 

〜箸包み〜

 

食にまつわる折形ということで、箸包みもご紹介。

 

どれもA4サイズの和紙をカットして折ることができます。

 

私は「箸袋」とは言わず、「箸包み」と言っております。

 

糊などを使って袋状(封筒みたい)にしたものではなく、

 

和紙で箸を包んでいるから♪

 

〜箸にまつわるアレコレ〜

 

高校生の講座では、単に箸包みを教えるだけではなく、

 

お箸にまつわる慣用句も紹介。

 

高校生のみなさんにお配りするレジメには、答えは記載していないので、

 

クイズ形式で答えてもらいました。

 

例えば「箸が転んでも可笑しい年頃」、まさに高校生のみなさん方ですね。

 

答えた後に笑っていたのが印象的でした。

 

そして、箸使いのマナーについても「洗い箸って何?」と、尋ねたら、

 

ちゃんと答えてくれました。

 

そして、みんながわからなかったのが「拾い箸」。

 

「拾い箸」は、箸どおしで料理を受け渡す事。

 

これは、葬儀の時、火葬された死者の遺骨を骨壷に入れる際の箸使いなので、

 

これだけは絶対にしてはいけない箸使いだと、ご紹介致しました。

 

そして、ちょっと驚いたのは、

 

高校生の皆さんの中には、おうちでは自分専用のお箸「マイ箸」はなくて、

 

適当にあるお箸を使っているとのお話にちょっとびっくり❗️

 

私の世代では、家族でそれぞれ決めた自分専用のお箸があったものですが…

 

今は違うのですね。

 

高校生の講座からは、色々な事を学ばせてもらっております。

 

 

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