演劇ホール(アイホール)の結論が、
本日の議会で報告された。
■アイホール(演劇ホール)の今後について 2023年6月17日
市が出した結論は
①アイホールは2025年度末閉館。
②演劇機能は維持する。
③いたみホール地下に小演劇スペースをつくる。
(2030年度使用開始)
④アイホールは民間事業者に貸す。
以下、資料説明や
質疑応答メモから。
青字はボクのツッコミ
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いたみホールを改修する際に、
工作室を小ホールに転用。
席数は50~70位か。
演劇界の方と意見交換している。
ルーム501、502はアイホールの
カルチャールームをイメージ。
演劇事業は小ホールが出来るまで、
音楽ホール等でおこなう。
民間事業者から広く提案を求め、
有用な意見やアイデアを収集する
サウンディング型市場調査によって、
民間での事業運営可能とわかった。
民間事業者への賃料は、
利用が難しいホール構造のため、
現在、不動産鑑定している。
国際交流センターや、
青少年センター等への転用は
部分的にも考えていない。
基本的に民間事業者へ全部貸し。
「にぎわい創出」ってなに?
塾に通う子がにぎわい?
クリニック患者がにぎわい?
喫茶店がにぎわいって無理がある。
文化3館再配置事業実施方針(案)
を策定し、パブコメを実施する。
(11月15日~12月14日)
来年3月議会で、
演劇ホール廃止条例を上程し、
来年度に事業者公募を始める。
演劇ホール廃止条例の上程時点では、
民間事業者の募集要項は示されない。
(まだ出来ていない)
改修期間は、引越しや、
再開準備期間も含めている。
2021年6月24日資料より
そもそもこの話は、
公共施設マネジメントが発端。
文化3館(演劇・音楽・文化)を
エリアとして捉えて考えた。
「支出削減」、「市民利用率が低い」
演劇ホール(アイホール)を民間貸出する
ということから始まった。
2018年度(コロナ前)との比較資料
演劇ホールの直近データをみると、
指定管理料は大幅縮減され、
市民利用率は2倍強となっており、
市が求めた経営改善に向かっている。
でも結論は変わらない。
《参考》
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ここ数年、
アンケート調査をしたり、
文化振興ビジョンをつくったり、
委員協議会で報告を聞いたり、
マジメに考え質問してきたけど。
結局は「初めからあった結論」、
民間事業者に貸す、という話が、
今回出てきただけだった。
強いて言えば、
演劇関係者・市民が声を挙げ、
渡辺えりさんが市長に直談判し、
平田オリザさんが助言したから、
そのほとぼりが冷めるまで、
予定を数年延ばしただけ、
ということでしかない。
仮に演劇ホールで無くなっても、
本市の重要施策に転用する、
という考えさえ無いのがフシギ。
そんなこと言っていると、
「財源はどうする」
という市長の顔が浮かぶ。
だから今一度、考える。
「公共ってなんだ」
突き付けられた大きな課題、
と捉えた議員が何人いたか。
説得できなかった自分の力不足。
そして判断の時は来年3月。
演劇ホール廃止条例への賛否。
アイホール公演を25年間続けてきた
劇作家・演出家の平田オリザさんが、
2021年8月にアイホールでおこなった
講演内容メモを想いだす。
文化芸術の大切さは失わないと実感しない
アイホールを無くすことは現代の流れに逆行
文化や教育は未来を決める
目先のことで決めてよいのか
市の30年後という長期視点で考えて欲しい
《参考》