木彫り | おおつる 求 ブログ

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みんなちがって、みんないい。
大津留が見た・聞いた・感じた・考えた事を、徒然なるままに。。

 

先日帰宅すると、

彼女が机上で黙々と作業をしていた。

 

 

 

左手に木片。

 

右手に彫刻刀。

 

彫刻刀って、小学校以来、見てなかったような。

 

懐かしい。

 

 

 

「ただいま。 何してるの?」

 

「木彫り」

 

 

「えっ?」

 

「木彫り」

 

 

笑顔で答える彼女。

 

 

「なんで?」

 

「下の子の誕生日プレゼント」

 

 

確かに、あと数週間で娘の誕生日だ。

 

 

「何で木彫り?」

 

「誕生日、木彫りが欲しいって言うから」

 

「なんの?」

 

「私の」

 

「何の木彫りが欲しいって??」

 

「私の木彫り」

 

「えっ???」

 

「私の木彫りが欲しいって」

 

 

コミュニケーションって、ムズカシイ。

 

木彫りで『何を』作っているのか、

 

20年以上、一緒に生活しているのに、これだけ話しても、ボクには分からない。

 

 

着替えながら、

再度、チャレンジしてみる。

 

 

「何の木彫りが欲しいって?

 例えば、クマとか女の子とか」

 

「私の」

 

「えっ??」

 

「私の木彫りが欲しいって」

 

小1の娘は、母親の形をした木彫りが欲しい、ということか。

 

 

「なぜ、木彫り?」

 

「さぁ~・・」

 

彼女には、根拠など関係ないにだろう。

 

色々考えていたら、緑のスーツはつくらない、きっと。

 

みどりの卒業式が出来るまで。 2016年03月19日

 

 

 

「顔を作ってるの?」

 

「顔だけやったら、怖いやろ」

 

確かに。。。

 

 

そして、削り始めたばかりの木片を、こちらに向けて、

 

「よく見て。ここが顔で、ここが・・・」

 

ゴメン、何もわからない。

 

でも、言えない。

 

 

 

先に寝た。

 

翌朝、出来上がり(^_-)-☆

 

 

 

 

 

 

それに色を塗って、一昨日に完成したらしい。

 

 

「ツル君の分もあるから」

と、もうひとつの木片を見せてくれた。

 

ありがと。。。。

 

心の中でつぶやく。

 

 

ステキ。