ジャズユニット・オルタード (有坂ともよさん&高田慶二さん) の
アットホームなワンマンライブ「 It's only a papermoon 」が、
地元の南武線沿線で開催されましたので、現地におじゃまして来ました。
今年は、ともちゃんの誕生日から1週間ほど遅く、週末の平日開催です。
Live act.
◇ 有坂ともよさん / Vo. & Pf.
◇ 高田慶ニさん / Gt.
◇ 山本直樹さん / Per. ( from 渋さ知らズ)
◇ 諸戸勝也さん / Pf.
ワンマンでは毎回お馴染みのパーカッショニスト、山本直樹さんが今回もサポート。
そして昨年に続き今年も、ジャズピアニストの諸戸勝也さんが駆け付けてくれましたよ。
開演までは1時間有りますので、いつもの様に軽食とドリンクでゆったり過ごす。
定刻には場内はほぼ埋まり、フードの提供などを10分ほど待って、
高田さんからの来場御礼挨拶と Inst. 演奏からライブは開幕しました。
ワンマンは2部構成で、まずは 1st stage からです。
※ 1曲目はトリオ編成 (高田さん・山本さん・諸戸さん)
※ 2曲目以降は全曲カルテット編成
♪ Blues Mode ・・ Inst. (高田さんオリジナル)
♪ But Not For Me
♪ One Note Samba
♪ All the Things You Are
♪ 見上げてごらん夜の星を (坂本九さん楽曲)
♪ ルパン三世のテーマ (大野雄二さん作曲) ・・ double swing arr.
♪ Byebye Black Bird
今回は、ジャズピアニストの諸戸勝也さんもほぼ全編に加わり、
ジャズメンだけの Inst. 演奏「 Blues Mode 」から、場内を惹き込んで行く。
20年ほど前の高田さんのオリジナル作品との事でしたが、
ジャジーでアッパーな疾走感に満ち、とても素敵なトリオ演奏でしたよ。
2曲目からはともちゃんが入り、まずはお客さんと乾杯を交わし来場御礼の後、
いよいよオルタードしてのステージが始まります。
「 But Not For Me 」から「 One Note Samba 」へと、定番のスタンダートが
届けられますが、ギター・ピアノ・パーカッションのそれぞれのソロパートも
聴いていて楽しいですね。
続いての「 All the Things You Are 」はオリジナルリズムとの事でしたが、
ピアノのみをバックに歌い始め、やがで4人でスウィングして行く
初めて聴けた作品でした。
オルタードのライブでは、日本の曲や有坂ともよオリジナルも歌われますが、
前半はここで著名な2曲へ。
地元川崎生まれの坂本九さんの名曲「見上げてごらん夜の星を」は、
正月早々の震災も有りましたので、2024年への祈りも込めて歌われました。
坂本九さんの曲では、ジャズアレンジの「上を向いて歩こう」も有りますので、
いつかの機会にまた聴かせてもらいたいです。
もう1曲は有名なアニメから、ジャズピアニストでも有る大野雄二さんの作品
「ルパン三世のテーマ」を、お客さんの claps と共に
よりアッパーなダブルスウィングで聴かせてくれましたよ。
1st stage の最後は、オルタードでは定番の「 Byebye Black Bird 」を歌い上げ、
15分ほどのオーダー休憩へ。
2nd stage は、ともちゃんと高田さんの二人だけでしっとりスタート。
※ 1曲目はデュオ編成 (有坂さん・高田さん)
※ 2曲目・3曲目はトリオ編成 (有坂さん・高田さん・山本さん)
※ 5曲目はトリオ編成 (高田さん・山本さん・諸戸さん)
その他は全曲カルテット編成
♪ Blue Moon
♪ SAKANA ・・ Inst. (有坂ともよさんオリジナル)
♪ 拝啓神様 (有坂ともよさんオリジナル)
♪ しゃぶしゃぶ (有坂ともよさんオリジナル)
♪ Xanthous ・・ Inst. (諸戸さんオリジナル)
♪ Summer Time ・・ double swing arr.
♪ Love for Sale
♪ Star Dust
♪ It's Only a Paper Moon
アンコール
♪ How High the Moon
後半は、多彩な編成で聴かせてくれましたよ。
まずはデュオでスタンダード曲の「 Blue Moon 」をしっとりと歌い、
結成の切っ掛けや長続きの秘訣など、楽しく聴かせてもらいました。
2曲目からは、ともちゃんのオリジナル作品が3曲続きます。
パーカッションの山本さんが入り、トラウマがテーマの「SAKANA」へ。
変拍子のこの作品は歌曲なのですが、まだ歌はライブでは披露されていなくて、
今回もともちゃんはピアノで、ジャジーな音色を奏でましたよ。
野菜嫌い克服秘話の「しゃぶしゃぶ」は、今回はピアノに諸戸さんが入られ、
初のオケ無し完全生音演奏でスウィングされました。
オケのホーン隊は無いですが、しっかりピアノが入った編成は素晴らしかったです。
3曲を終え一旦ともちゃんが下がり、再びジャズメンだけの Inst. 演奏「 Xanthous 」が
披露されますが、この曲はジャズピアニスト諸戸勝也さんのオリジナル作品。
ジャジーで厚みがあり、弾むピアノとパーカッションが心地好く響いて来ましたね。
ともちゃんが戻り、終盤は今回レコ発になった四季のアルバム
" It's Only a Paper Moon " から、4人で紡いで行きます。
「 Summer Time 」はアルバムバージョンとは異なり、
この4人ならではのアップテンポなダブルスウィングアレンジで披露。
秋の曲で " 愛を売る " 「 Love for Sale 」は、デュエットで歌われることも有るようで、
オルタードでは初披露でしたよ。
日本でもカバーされた方が多い、誰もが知る「Star Dust」は、ムーディーな名曲バラード。
本部最後はアルバムタイトルの「 It's Only a Paper Moon 」を、
お客さんの claps と共に軽快に歌い上げ、アンコールへ。
締めは、諸戸さんが熱心にリハされていたという「 How High the Moon 」です。
疾走感の有る曲なので、ピアノとカホンが入るととても映えますね。
アットホームに2時間弱に及んだワンマンライブは、笑顔いっぱいで終演になりました。
ライブ全体を通して17曲聴けましたが、ジャズメンだけの2曲を含め、
デュオ・トリオ・カルテットと多彩な編成で聴かせてくれましたし、
今回は「ルパン三世」など初めて聴かせてもらったレパートリーも多く、
ともちゃんオリジナルの「拝啓神様」も聴けたり、ワンマンならではの楽しさでしたよ。
昨年はゲストとして、8曲参加してくれたジャズピアニストの諸戸勝也さんは、
今回はほぼ全編に渡りタップリ14曲に参加してくれましたので、全体的に実に華やかに変化。
ともちゃんが自由に歌わせてもらえたと語った「 All the Things You Are 」や、
オリジナル曲の「 Xanthous 」や、初めて生バンドが実現した「しゃぶしゃぶ」など、
聴き処もタップリでしたね。
山本さんのパーカッションは疾走感と華やかさが満載でしたし、
高田さんのジャズメンとしてのオリジナル曲も聴け、ダブルスウィングアレンジも楽しかった。
魅せ聴かせ処も多かった、楽しい時間をありがとう。
ワンマンは夏にもされる予定でしょうか、次に皆さんを聴ける日を楽しみに待っています。