圧巻ピアノ弾き語り女性集結!谷口深雪 presents " 歌風便~天の窓より~ " が、
神楽坂で開催されたので現地におじゃまして来ました。
滋賀からは佐合井マリ子さん、京都からは西村理恵さん、そして関東からは
木下直子さんを招かれ、深雪さんが " 絶対超絶必聴 " と推薦される方々が、
昨年復活した天窓で共演されましたよ。

日曜日なので早めに並ばれていた方もおり、今回はグランドピアノと逆側の席を確保。
開演前には、深雪さんのお母さんに初めてお会い出来て、挨拶を交わせましたよ。
昼間のライブで後がタイトですから、定刻ピッタリに開幕。
気楽に皆さんを堪能したいとの事でトップは、主催の谷口深雪さん。
いつもの様に靴は脱いで、グランドピアノに向かいます。
♪ ソリスト
♪ 紡ぐ
♪ なぁ おとん
♪ あなたの森
♪ アゲハ
♪ うらうら
自身の信念に孤高に生きる方々へのエールソング、「ソリスト」からステージは始まる。
無名の人々の生き様を場内に響かせつつも、優しく力強く寄り添うライフソングですね。
続いての「紡ぐ」は、ビートの効いたピアノの連打が印象的なアッパーな作品。
2003年に上京された深雪さんですが、その頃の天窓コンピレーションに収録された
思い出深い作品で、街中の交差点の様々な殺伐とした人生模様と自分なりの生き方が、
激しくせめぎ合う。
ここで、お招きした三人の紹介と、今回一緒に来られ柴又を回られたお母さんの話、
そして亡きお父さんの話もされ、自己紹介ソングでもある「なぁ おとん」へ。
「五人家族」と並ぶ家族を歌った名作ですが、親子の互いの目線からと自身の歩みを
見詰めての歌詞が、じんわりと沁み入って来ますね。
ガラリと雰囲気が変わり、5th アルバム " あかになる " から重みのある作品へ。
鍵盤の重い響きが聴く者にも伝わって来る、出口のない森の中での物語「あなたの森」。
軽くない人生模様が多い深雪さんの作品は、聴く者の感性で思い思いの解釈に至る。
MC無しで歌い継がれた3曲目は、昨年の作品から「アゲハ」でした。
故郷・枚方の里山でのアゲハの出現が降臨の様に感じ書き上げられた作品で、
現実と幻想を併せ持つような雰囲気で壮大さの中に優しさも感じさせてくれる。
最後の「うらうら」は、帰阪されて里山や公園の木陰に包まれながら書かれました。
穏やかな木漏れ日の様に客席を優しく包むように歌われる作品ですが、
皆さんに良き春になります様にと、ステージを締めてくれました。

看板曲でもある「ソリスト」や、上京初期の「紡ぐ」から 2025 年の「アゲハ」まで、
6曲を多種多様な " 深雪節 " で表現してくれましたが、泣かせ聴かせる歌と
笑わせるMCのギャップは今回も好調。
しかし、深雪さんが個性派メンバーを揃えられたので、トッパーで歌われたのは
正解だったかも知れませんね。
皆さんに見詰められ、良きステージでしたよ。
続いての二番手は、滋賀県在住の佐合井マリ子さんです。
お聴きするのは、13年7月の北参道 Strobo Cafe ・是方貴美子さんとの共同企画
以来かと思います。
♪ 遠くへ行きたい
♪ 春夏秋冬
♪ 道標
♪ 幸せの想像
♪ 今夜、星に願いを
関西圏をベースに活動中で、東京でのライブは7年ぶりという佐合井さん。
深雪さんからは " 嗚咽型 " と紹介されていましたが、
力強い低音が伸びやかでパワフルで、優しいのに圧倒される感じの歌唱には、
13年前に聴かせてもらった時より一層人生の艶味が乗った感じでした。
個人的に一番響いたのは、何でもない様な平和な風景をパワフルなピアノに乗せた
「幸せの想像」でしたが、穏やかめのバラードから claps number の「道標」まで、
多彩な曲風の素敵なステージ。
しかし、話し出したら止まらなくなるMCと笑いとのギャップは、深雪さん以上かも。
そういう面でも印象強い方ですよね、またこちらでお聴きできる機会が有ります様に。
三番手は、深雪さんから " 神奈川のドン " と紹介された木下直子さん。
2月にも神楽坂で歌われていますが、今回はお馴染みのギタリスト・笠間洋平さんとの
デュオスタイルでの出演です。
♪ 硝子細工
♪ 狼少女
♪ ゆびきりげんまん
♪ Rainbow
♪ Hello , hero
♪ 挽歌
木下さんが深雪さんに出会った当時の、2004 年 1st album にも収録されている
原点と言える楽曲「硝子細工」からスタート。
戦争の当事者目線ではない第三者の傍観者の様な思いを歌うプロテストソングですが、
1番はギターだけをバックにアカペラ歌唱・2番は弾き語りと、デュオならではの演出。
久しぶりにこのスタイルで聴きますと、歌詞が一層沁み入って来ますね。
アッパーなピアノとギターが互いに唸り合う「狼少女」は、ロックからワルツ
再びロックへと転調を繰り返し、" どっちが正義を語るのか? " と激しく問いかける。
雰囲気が一転して、14歳からのステージを理解し支援してくれたお母さんへの想いが、
溢れる感情と共に綴られている「ゆびきりげんまん」が歌われました。
お母さんの病室で届けられた曲ですが、歌詞に聴き入るとそのシーンが浮かんで来ますよ。
後半は、コロナ禍の最中に生まれ未来に希望を託した「 Rainbow 」からです。
高田馬場&恵比寿天窓閉店の際は call & responce も叶いませんでしたが、
神楽坂での復活から順調に1年を迎え、お客さんの " over the rainbow " chorus も響く。
この曲は、神楽坂でのステージでは欠かせませんね。
MCを挟まずに、アッパーでワイルドな「 Hello, hero 」へと歌い継ぐ。
この曲では 木下さんの step とお客さんの claps 、そして歌声もピアノもギターも
疾走して一気に駆け抜けて行く。
最後は、もう会えなくなった大切な人への思いを込めて歌い上げる、「挽歌」へ。
" 僕はこの時代を生きるよ " と、力強く誓う命の歌で、ステージを締めてくれました。
今回は深雪さんセレクトの楽曲が半数を占めましたが (実は5曲もリクエストしたらしい)
それだけ琴線に触れる作品が多く、木下さんセレクトも含めて各時代を辿るような味わい。
特に今回の様に、初期からの笠間さんと一緒のステージですと、「硝子細工」の様に
ピアノを控えて歌唱を前面に出したり、「狼少女」や「 Hello , hero 」の様に競う様な
演奏で疾走感を増したり、或いは優しく寄り添う情景で聴かせたりと、歌唱の魅力に加えて
表現の幅が一層大きく拡がりますね。
素敵なステージでしたよ。
次回ステージでお会いできるのは5月の祐天寺の予定、楽しみにしています。
とりは、京都在住で関西をベースに活動されている西村理恵さんです。
初めてお聴きしますが、天窓系列で歌われたのは15年以上前の switch 以来との事でした。
♪ (曲名不詳)
♪ Happy day
♪ 烏丸丸太町
♪ Home Town
♪ 美しき日々

深雪さんからは " 嗚咽型 " 佐合井さんからは " 京都のドン " と紹介された西村さんですが、
全曲通して聴いた感想は " 歌がお洒落な雰囲気のシンガーソングライター " でした。
メロディーラインが Moody & Jazzy でありながら、ラブソングとライフソングが
溶け合ったような詞と曲風が多彩でしたね。
個人的に強く響いたのは、ムーディーに惹き入られたスタートの曲、歌い始めた原点の町への
思いを綴られた「烏丸丸太町」、中山美穂さんトリビュートの「美しき日々」などですが、
他の作品もどれも素敵な味わい。
そして歌とは鮮やかなコントラストで、MC はとても饒舌で面白かったですよ。
また関東方面で、お聴きできる機会が有ります様に。
そしてアンコールは、皆さんによる初夏の歌のセッションです。
♪ 青い車 (スピッツ カバー) ・・ Pf. 深雪さん

このメンバーのリードですから、歌唱やハーモニーはもちろん素敵なのですが、後半部は
佐合井さんと西村さんによる弾けっぷりが深雪さんを凌ぐ勢いで、歌詞が頭に入らず 💦
でもとても楽しかったです (^^)
深雪さん企画 " 歌風便~天の窓より~ " は、これで終演となりました。
早くから案内が来て日程確保し楽しみにしていたイベントでしたが、
こちらで馴染みのお二人はもちろん、随分久しぶりにお聴きできた佐合井さんも、
初めてリアルでお聴きできた西村さんも、実に素晴らしかったですね。
四者四様のカラーの方々なのですが、楽屋やリハの段階から刺激しあい化学変化を起こして、
歌もMCも十分に楽しめたアッという間の3時間でしたよ。
" またやりた~い " という声が演者の皆さんからも上がっていましたが、是非お願いします。
その日を楽しみに待っています、素敵な時間をありがとう。
皆さん、またお会いしましょう。



































