7月は、ピアノの名手・小川徹さんの誕生月。
~小川徹 39th Birthday & New Album Release Live~ 『 Espressivo Piano Night Vol.9 』
一昨年・昨年は、横浜で開催されたバースデーワンマンライブでしたが、
今年は渋谷で昼夜のステージです。
私は毎年この日の予定があったので、夜公演 (バンドセット) の方におじゃまして来ました。
Live act.
◇ 小川徹さん ( Pf. & Vo. )
◇ 杉山つよしさん ( E-Gt. A-Gt. )
◇ 西島健司さん ( Ba. )
◇ 中島道博さん ( Drs. )
◇ Tomie さん ( Cho. )
◇ Dyeru さん ( Cho. )
各所でお馴染みの、実力派のサポート陣が勢揃いですね。
定刻になり、フルバンドで夜の部はスタートしました。
※ ( AG )は、杉山さんはアコースティックギター。他は、エレキギターです。
♪ 憂愁インピーダンス
♪ Midnight Flow
♪ 桜の季節 ( AG )
♪ Moreton Island ( AG /コーラス無し)
♪ 月が泣く (コーラス無し)
♪ 太陽は嘆いて、月は笑っていた
♪ アンダルシアの夏 ( AG )
♪ 今宵、君と踊りたい ( AG ) ・・ 小川徹子セルフカバー
♪ AND HAND TIDE ( AG ) ・・ 春山正臣さんへ提供曲・共作
♪ 夏空ファンタジー ・・ てん☆てんさんへ提供曲
♪ aideaide ・・ SAD FUNK TRADE セルフカバー
♪ スーパーサラリーマン ( AG )
♪ No Carbo No Life
♪ ever ( AG )
アンコール
♪ ゆらゆらキラキラ ( ピアノ弾き語り&コーラスのみ)
JZ Brat のステージに溶け込む様な黒の一団が登場し、ガッツリとアップナンバーからスタート。
「憂愁インピーダンス」と「 Midnight Flow 」で場内を暖めて、
徹さんからは、来場御礼と3年ぶりのアルバム完成の報告が有りました。
一転して、バラードの「桜の季節」へ。
ピアノとコーラスだけから始まり、バンドサウンドへとまるで花が開くように展開して行く。
続く Inst. ナンバーの「 Moreton Island 」も、ソロのピアノから始まりバンドへと展開する。
7年前のアルバムレコーディング時からのバンドメンバーについて、思い出も語りながら紹介し、
今回の “ Espressivo Spirits " に収録された「月が泣く夜」「アンダルシアの夏」や、
前回のアルバムからの「太陽は嘆いて、月は笑っていた」が、歌い紡がれて行く。
中盤には、歌われる機会が少ない曲達の、セルフカバーのコーナーも有りましたよ。
小川徹子名義の昭和歌謡風「今宵、君と踊りたい」は、今回のアルバムにも収録されました。
ライブ自体が少ないお二人方への提供曲もあり、
ギタリスト&シンガーソングライターである、春山正臣さんとの共作「 AND HAND TIDE 」や、
てん☆てんさんへの提供曲、「夏空ファンタジー」も歌われました。
「 aideaide 」は、徹さんが所属するユニットの一つ、SAD FUNK TRADE のナンバーで、
そちらでは、他の方がメインボーカルなのです。
そして、いよいよクライマックスへ。
「スーパーサラリーマン」は、他のシンガーソングライターと変わらないライブ数をこなしながら、
会社員としても仕事をされている、徹さん自身を歌った様なナンバー。
徹さんの 20㎏ 減量物語を歌った「 No Carbo No Life 」は、
コーラスとコール&レスポンス、そして杉山さんの泣きのギターが映えますね。
本編最後のナンバーを、アコースティックギターだけをバックに歌い始めた徹さん。
フルバンドへ壮大に展開する「 ever 」で、バンドサウンドは納めてアンコールへ。
" 人は必ず何かの天才 " 、蝋燭の一本一本に各々の人生を重ねた「ゆらゆらキラキラ」は、
ピアノ&ボーカルだけで届けられ、コーラスのスキャットが感動的で鳥肌ものでしたよ。
全15曲を、休憩無しでMCもたっぷり交えて歌い上げた徹さん。
昼の部とは極力曲が重ならない様に、バンドサウンドをメインに構成された様ですが、
今回あらためて感心したのは、徹さんのピアノの多様性とコーラス活用の妙でしょうか。
バンド向けの激しい動きの技から、バラードの繊細で軽快なものまで聴かせてくれましたし、
コーラスは寄り沿うだけではなくて、積極的に主張する使い方もされています。
13年の Vol.3 からソロライブになって導入されたコーラスが、
16年の Vol.6 から現在のメンバーになり、一層阿吽の呼吸になって来た様に思います。
今回は4弦ベースのみだった西島さん、そしてドラムスの中島さんも、
徹さんとは長年のピッタリの呼吸ですから、バックでしっかり存在感のあるリズムを刻まれました。
杉山さんは、今回も3本のギターを持ち込まれ、繊細な音色とメロディーラインを構成する。
この5人に徹さんの詞と歌声とピアノが重なり、贅沢な2時間に浸らせてもらいました。
普段はどちらかと言うと、他のアーティストのサポートやブッキングで、
アコースティックで聴かせてもらう機会が多い徹さんですから、
久しぶりにカラフルな風景も見られて楽しかったです。
しかし毎年、こういう大きな老舗の場所でバースデーライブが出来るのは、
聴く側にとってもゆったりと楽ですし、素敵ですよね。
次の機会も楽しみにしていますよ。
お疲れ様でした、心置きなくたっぷり飲んで下さい!
※ 撮影は許可シーンのみ行っています