アラサーで2回海外転職をした私が、なぜアラサーで海外転職すべきかお話します。
- 海外で働いてみたいけど決心できない
- 今の仕事を辞めるのはリスクがある気がする
- このままずっと日本で働いてもいいのかな
- 何かを変えたい
- 周りが結婚&出産ラッシュで焦りを感じている
このような悩みを持つ方の背中を押せたらと思います。
Introduction
私はアラサーで2回海外転職をしました。(ここでいうアラサーは20代半ば〜30代半ばとします。)
どちらも現地の組織との直接雇用である現地採用です。
そもそも転職するというだけでハードルが高く感じてしまう日本在住の方は多くいると思いますが、そこに「海外」での転職という要素が増えると、さらにハードルが高くて一歩踏み出せないという方もいるのではないでしょうか。日本の転職率が海外のそれと比べると圧倒的に低く、一つの職場で就業経験を積むということに重きを置いているのは、よく知られています。私はそれとは正反対の考えから海外転職を決断しました。
結果的に私は後悔は全くしておらず、満足しかしていません。
では、、、、、
①どうしてアラサーで海外転職をすべき?
アラサー独身の身軽さ
アラサー独身の方に限って言うと、とても身軽に海外にとびだせます。
例えば結婚して配偶者がいる、さらには子供もいるアラサーの方だとどうでしょうか。自分が海外転職をしたくても、配偶者や子供をどうする?という問題が出てきます。もちろん共通の考え方を持っている場合、一緒に行くという選択もあります。しかし、自分だけがその考え方を持っているという場合は、まず家族を説得し、その上で一緒に海外移住するのか、それとも自分だけ海外移住し、単身赴任をするのかというように段階を追って解決しなければならない問題が出てきます。
あるいはそこに至らずに、説得できずに海外転職できなかった、という場合もありえます。
一方で独身の場合だと、両親や友人などが止めることを除いて、特に海外行きを阻むものがありません。
さらには結婚、出産、育児以外には親の介護なども日本で暮らす理由の一つに挙がりますが、ほとんどの場合、アラサーの年齢の親世代はまだ介護も必要がないということが多いです。
つまり、アラサー独身だとフットワーク軽く海外転職への一歩が踏み出せます。
変わらない日常より変わる未来
アラサーの年齢になると、社会に出て少なくとも3,4年は経ち、就業経験を重ねて、やっと仕事に慣れてきた、そして部下もできて上司からも評価され始め、安定感が出てきたと思える年代です。
その状態をどのようにとらえるか、ですが、私は「慣れ」をマンネリ化、成長が止まってしまった、と感じます。
もちろんその職場でさらなるスキルアップ、キャリアアップを図ることも可能だと思いますが、私は常にこのようなことを考えるようにしています。
「この先数年後も数十年後もこの職場は安定した経営を続けることができるだろうか」
「人生の大半をここで過ごせるくらい良好な労働環境だろうか」
「ここにもう数年勤務することで得られる成長はどのくらいで具体的にはどのようなものだろうか」
「自分の目標に近づくことはできるだろうか」
私はこれらの点で完璧な職場にはまだ出会ったことがありません。(いくつもある職場から自分の求める職場を探し出すのは至難の業です。)妥協して働く方も大勢いますが、私は妥協して働き、変わらない日々をその職場で過ごし、ただただ時間が過ぎていく、結果として自分の求めるものが得られなかった、ということになるなら、それは非常に時間がもったいないと思います。
よって、常に自分に質問を問いかけ、変わらない日常を過ごして時間がもったいないかもしれないと感じたのであれば、それは転職するのにしかるべきタイミングです。
海外転職は通常の国内での転職と違い、生活も使用言語も含めてガラッと変化します。
そこには変わっていく新たな未来が待っているはず。
アラサー友人の話
私のアラサーの友人で長年(7,8年ほど)語学講師として語学学校で務めていた方がいます。
その方はある日突然、小売業界の販売の仕事へ転職をしていました。転職の理由は簡単に言えば、語学講師を長年勤めるには飽きてしまった、それが理由だそうです。
この友人はとても優秀で、校舎でも指名1位を誇っていた講師です。地位もキャリアもおそらく金銭面も一般的に言えば不満はなかったはず。
つまり、この方こそ毎日の仕事にマンネリしてしまい、自分の成長に限界を感じたからこそ転職し、変化と新しい生活を手に入れたアラサーなのです。(この友人は海外ではなく国内での転職ですが、考え方としては同様です。)
アラサーだからこそつかみやすい海外でのチャンス
海外転職=外国人として海外で生活する、
ということでもあるので、現地国籍保持者は別として、海外で暮らしていくための各国の就労ビザが必要になります。
就労ビザには通常、就業先の国が指定する年数の実務経験が条件としてあります。(その条件が必要ない国もあります。)
2〜5年の実務経験という国が多いようです。
台湾だと就職先の関連の仕事の実務経験が2年以上必要です。
ということは、言い換えると、新卒で就労ビザをとって海外就職をするというのが大半の国では難しいということになります。なので、社会人経験が数年あるアラサーは海外転職にはもってこいなのです。
ちなみに私は新卒で海外就職をしたいと思っていましたが、その理由で泣く泣く諦めました。
②海外転職で得られる価値ある能力
言語
当たり前ですが働く国が違うため、その国の言語も学ばなければばりません。
私は台湾での海外転職だったので中国語。
といっても、私は仕事では高度な中国語力が求められていなかったので、生活に必要な日常会話レベルの中国語力、あるいは英語力さえあれば問題なく生活ができました。
ただ、来たばかりのころは中国語を使うことに慣れず、あまりに言っていることが聞き取れないため半分ノイローゼになり、当たり前ですがどこに言っても中国語しか聞こえないことに辛くなったことは覚えています。
ですがこれは海外に行くと誰しもが陥りやすいカルチャーショックやホームシックであり、最初の大きな山を通り越せばあとは「高度な会話は分からなくても仕方ないよね」という精神に落ち着くので、心配はないです。
当時は辛かったのですが、今考えると、それを乗り越えたことで精神的に強くなれた気がします。
価値観と順応力
言語同様にもうひとつ全く異なるのが価値観。
現地人の同僚と接する時なんかによく違いを感じます。
これは日本で働いていても外国籍の同僚がいると感じるのではないでしょうか。
私は数年前にどんな仕事に就きたいか模索していた頃、さまざまなアルバイトを経験しましたが、その中の一つで、従業員の4,5割がフィリピン人であるアルバイト先がありました。
数ヶ月働いたのですが、そこでフィリピン人と仲良くなると、いつしか、暇な時間帯にコーヒーを奢ってくれるようになりました。最初はとても親切な方で世話好きなのかなと思っていました。が、それが何度か続き、またある日、仕事が暇だから座ってパンでも食べようと言われ、さすがに仕事中なので断ったところ、
「どうしてそんなに真面目に仕事をするの?フィリピンでは遊びと仕事はいつも一緒に考えているくらいだよ」
と言われ、その価値観が理解できなくて真剣に悩んでしまったことがありました。
台湾もフィリピンのように仕事に関してやや楽観的な価値観を持っている方が多いため、期限を守らない、約束を忘れてしまうなどのことが起こった時も、笑って謝って揉み消されてしまった経験があります。
理解に苦しみますが、
海外で働くとはこういうもの、「何が正しいか」ではなく、こういう考え方の人もいるのだ、
と思えるようになりました。
海外で多国籍、異文化の中で働いていると、自然とこのような思考が身につき、
結果的に順応力や適応力を強化することができます。
海外での就業もキャリアアップの一環
上記で説明したように海外に出ると言語も価値観も違い、さらに言うと食べ物も通貨も気候も全てが違います。
そんな180度まるっきり新しい場所に身を置けることって、今までの人生でありましたか?
私は学生時代の留学以外でここまで別世界の環境に身を置き、就業するという経験がありませんでした。
これは正直言うと大変ですし、慣れるまで体力も使います。
これをアラサーで経験することは
・語学力も身につけつつ
・新たな価値観も体得して
・視野が広がる
→つまりこれもキャリアアップの一環と評価してもらえます。
海外転職経験後にやっぱり帰国して日本で働きたい
とか
第三国に行き、さらなる飛躍を目指したい
という場合にも必ず生きます。
つまり、アラサーで海外転職しておくことは今後のキャリア形成のことを考えた時もプラスしかないということになります。
③アラサーでの海外転職にデメリットもあるのでは?
帰国後に転職先が決まりにくい?
よく言われることとして、アラサーで海外転職した後にやっぱり日本に帰国して就職したいと思った場合、
年齢的に転職先が決まりにくいのでは?
というものがあります。
あくまで私の考えでは、それは自分次第ではないかと思います。
アラサーの転職活動となると、20代前半の転職とは違い、年齢に伴った経験値が求められます。
例えば
・主任やリーダー、マネージャーの経験があるかどうか
・部下を束ねてきた経験があるかどうか
・数字目標などの何かしらの結果を残してきたか
といった観点です。
これらの成果と上記でも話したような、海外で働くことを通して身に付く語学力や順応力などを合わせると、
アラサーでの転職活動の際にとても強いアピールポイントとなるはずです。
婚期を逃すのでは?周りからの目も気になる
アラサーで海外転職をすると婚期を逃すかもしれない、と根拠なく不安になってしまうこともあると思います。
私もその一人です。
もし不安になってしまうのなら今の自分の中での優先順位を整理したうえで、今の自分が最もしたいことに忠実になれば後悔しないのではないでしょうか。
私も婚活をして結婚をしたいと思ったことがありましたが、なぜか婚活が長続きせず、結局集中できずに途中で考え直しました。
私が今優先したいことはアラサーだからこそできる海外でのキャリアアップです。
逆に今このチャンスを逃して結婚して日本で働き続けたら一生後悔するだろう、と。
未来に起こることは誰にも予測できませんよね。
よって、海外で結婚するかもしれないし、婚期を逃すのかどうかは誰にもわからない。
どうなるか分からないことを想像して不安になるのは時間がもったいないと思いませんか。
海外転職したくてもできない人もいるのだから、
それが実現できている自分は自分にしか味わえない経験ができていて幸せだ、と私は思います。
④最後に:海外で働こうかどうしようか悩んでいる方へ
悩んでたくさん考えて、行動が遅れてしまうのは時間がもったいないです!
やらないで後悔するより、まずはやってみて後悔すべきだと思います。
そして海外転職はもちろん大変なこともありますが、その分メリットも非常に多いです!
私はこれをアラサーの方が選択して人生に一度は経験すべき尊いことだと感じています。
自分の人生は自分でしかコントロールできません。皆さんが一歩を踏み出せるよう、応援しています!