●風間俊介 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

風間俊介 出演映画 ベスト10

 

出演映画はあまり多くなく、

普段は除外する声優での出演も含めて

ようやく10作を観たことになります。

 

1 猫なんかよんでもこない。

風間俊介主演作。猫なんかよんでもこない。おそらく猫好きにはたまらない映画でしょうし、猫好きでなくても2匹の猫の可愛らしい所作と、2匹に振り回されたり勇気づけられたり悲しんだりさせられる主人公の悲喜交々を見ていると、チンとクロが愛おしくなってしまいます。ほぼ話の展開は2匹の猫を中心に動いていき、人間どもはそのおまけのような存在。人間が飼っているかのように思えて、実は人間が猫の掌で遊ばれているようなそんな気持ちにさえなります。悲しい事柄も起きますが、どこかほっとさせられるような優しい作品になっていました。

 

2 Zアイランド

閉鎖された島という空間で繰り広げられるゾンビと人間との戦い、そしてそこから逃げようとする人間と人間の戦い。お笑い芸人をたくさん使っているところは、どうしても身内に頼った感は拭えないものの、映画全体としては楽しかったです。会話のやりとりで笑わせるセリフのくだりはさすが漫才師というセンスを感じましたし、それに応える大物俳優たちの楽しそうな雰囲気も良かったです。風間俊介はゾンビに殺されてしまいます。

 

3 任侠ヘルパー

現在の社会の抱える問題を取り込みつつも、人情に訴えかけるこてこての日本的ドラマで、娯楽作としても手堅くまとめてきた印象です。テレビを観ていない者にとっては、一切笑いもとぼけることもない草なぎ剛のこの役は新鮮でしたし、映画単独としてもドラマ関係なく理解できる親切な作品でもあったと思います。部分部分の脚本については、無理があるなぁと思わされることも否定はできませんが、基本的な流れはオーソドックスで観る者を裏切らず、まじめに作られていたのではないでしょうか。草彅剛演じる主人公の相棒的な存在として風間俊介は出演。

 

4 映画 鈴木先生

思ったより妄想シーンは少なく、教師と生徒とのまともな人間ドラマになっていたのは、逆に残念な気もしますが、教師ですからね、そんな変なことも実際にはできないでしょう。なんだかんだいっても素直ないい生徒たちばかりで、その部分ではほっと安心できました。ただ屋上からのジャンプシーンは、ちょっとやり過ぎかな。学校で人質をとって立てこもるOBを風間俊介が演じています。

 

5 コクリコ坂から

材料としては悪くないのですが、スマートにまとめすぎていて、本来ならもっと感じることができてもいい郷愁やノスタルジーといったものも、ほとんど心に響いてきません。どこが悪いとか、決定的な弱点はないのですが、全体としてきれいにまとめすぎでしょう。小道具や背景に時代感を映し出すものをたくさん入れ込んでいながらも、どこか幻想の世界を描いているような距離の遠さを感じ、絵の中のキャラクターへの感情移入もしづらかったです。このあたりは監督としての力量やセンスの限界なのでしょうか。風間俊介声優としての出演です。

 

 

6 鳩の撃退法

3枚の偽札が回り回ったその順路を解くことがミステリーの謎解きに繋がってくるという仕掛けの作品です。登場人物が多く、またその関係性が複雑に入り組んでいるので、その整理だけで脳みそを使ってしまうことが難ではありますが、複雑に絡み合って、偽札事件と一家失踪事件が繋がってくるのは分かります。ただ小説の中の作り話なのか、現実に起きた出来事なのかの境目が分かりにくく、なんとなくもやもやしたまま終わってしまいますし、それがゆえにすっきりしないのは、娯楽映画を目指したミステリーとしては物足りないところ。喫茶店で時間をつぶす男の役で風間俊介は出演。

 

7 後妻業の女

いまひとつ突き抜けずに、ドカンとくるかくるかとくすぶり続けているうつに終わってしまった印象です。コメディなので、まずは結末はスカッと明確にしてほしかったのですが、どうも中途半端。いろいろ登場するおじさんたちも、もっとストーリーにうまく絡めていけば面白いエピソードになり得たと思うのですが、宝の持ち腐れという感じ。また豊川悦司のいい加減で女たらしのキャラクターも、状況を作り出すのに使われるぐらいで、笑いには昇華できず、ありきたりな描写に留まり、すべてがもったいない印象。芸達者なキャストが揃っていますし、大竹しのぶ演じる小夜子の「怪物」ぶりは遺憾なく表現されていたので、もう一つ二つこれといったものがあれば、面白くなった作品だとは思いました。大竹しのぶ演じる主人公の息子役で風間俊介は登場。

 

8 エヴェレスト 神々の山嶺

山があるから登る、ではなく俺がいるから山に登る…そう言い切った伝説的クライマーを巡る周囲の人々のドラマを描いていますが、山にこだわる執念や意志はよく伝わってきたものの、根拠や説得力というものがいまひとつ伝わってきませんでした。あまりに頑固で自分本位な態度には共感しづらいというのもあり、他のすべてを投げ出してまで挑む理由が、俺がそう思うからそうなんだというだけでは、反感しか残りません。雪山が背景となると、どうしても変化が乏しくなり、単調になりがちなところも克服できず、熱意だけが空回りという印象の作品になってしまいました。登頂時にパートナーを死なせてしまった登山家の役を風間俊介は演じています。

 

9 ペタル ダンス

作品全体の醸し出す雰囲気というものは今までの石川監督の作品と全く同じ。明確なストーリーと言うものは持たず、日常の会話を切り取って、それらを繋げることによって1本の映画として形成させていく手法。とにかく映像と音声とセリフと「間」の調和で作品を魅せるタイプの監督さんだけに、繋げ方を間違えると、何も伝わらない作品になってしまいます。しかし今作ではそのあたりがうまくいかず、全体として緩慢な印象。特に親友だった3人がお互いをどう思いやっているか、そのあたりの描写をかなり端折ってしまっているので、この映画から「感じる」ことが非常に難しいのです。ただただスクリーンを映像が流れていくだけでは、退屈を誘っても仕方ないところ。そして何より、せっかく魅力的な女優さんたちが集まっていながらも、魅力的に映っていないというところが、この映画の最大の失敗ではないでしょうか。

 

10 少女椿

予想はしていたものの、独特の世界はやはり人を選ぶような作品でした。際物的なキャラクターが勢ぞろいし、独特の閉鎖的な世界で繰り広げられるやりとりにはなかなかついていくのが大変。結局その変なキャラクターたちを好きになれるかということでしょうが、私は好きにはなれなかったです。サーカス団に入る超能力者の役で風間俊介は出演。