香港でのシーンがある日本映画 ベスト10
こんなご時世で、海外でのロケがしばらくできなくなり、
映画の内容も制限されるのが残念です。
1 香港クレージー作戦
前半は日本を舞台に、立ち退き問題をアイディアと行動力で解決してしまう辣腕ぶりを、後半は香港を舞台に店繁盛のためにこれまたアイディアと行動力で問題を解決してしまう植木等演じる主人公の活躍ぶりを楽しく描いています。最後はさらなるキャリアアップとお嫁さんまでゲットしてめでたしめでたし。実にうらやましい調子の良さはいつもの調子で、安心して楽しめました。
2 コンフィデンスマンJP
テレビを観ていなくても楽しめる内容でした。長澤まさみのはじけぶりが映画としては新鮮で、しかもゲストも含めたキャストも主役級が勢ぞろいで、映画版としての力の入れようは十分に伝わってきました。ラストの二重のどんでん返しは、この映画の性質から言っても読めてしまい、やっぱりなと思わせるところはあり、それはそれで安心感のある終わり方ではあるのですが、さらにもうひとひねり観客を欺いてくれればなおよかったです。
3 太陽は動かない
爆弾を埋め込まれて命がけの任務に日々当たる秘密組織のエージェントという設定にはわくわくさせるものがありましたし、どうしてそこに身を置いたかという背景も語られ、スケール感のある展開と、人間ドラマの融合された作品を目指したところはよくわかります。冒頭にその爆弾が爆破されてしまうといういきなり衝撃的なシーンをもってきて、つかみもばっちり。ただその冒頭の衝撃に勝る展開がなくて、せいぜい鎖でつながれた竹内涼真が沈みゆく船から脱出できるのかというところぐらい。やや後半がありきたりの平凡な展開になってしまったのが惜しかったです。香港から中国本土とアジアをまたにかけた展開に。
4 劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD
テレビドラマを観ていないと人間関係が理解できずに、「?」となってしまう部分があり、その点は残念でした。年齢の異なる男たちの恋愛関係は、ギャグとしてとらえていいのかどうか、普通に結婚の話が出たり、両親が認めていたり、同僚も認識していたりして、実社会とはちょっとちがう世界の話として理解することにしました。この話を普通の男女に置き換えれば、どうということもないラブ・コメディになってしまうわけで、やはり設定の妙なのでしょうね。同性同士の恋愛に障害がなければ、5人いれば10通りの組み合わせが可能になるわけで、男女の恋愛の組み合わせより展開も広がるというもの。実は受けている原因の一つはそんなところにあるような気もしました。冒頭が香港のシーンになります。
5 土竜の唄 香港狂騒曲
三池監督に宮藤官九郎脚本ですから、やり過ぎと思うくらいの方向に行ってしまうのは仕方ないところかもしれません。下ネタ満載で下品なやりとりがてんこ盛りで、少々眉をひそめたくなるような部分もありましたが、所詮コメディですし、大目に見てあげようかというぐらいの気持ちで観ることにしました。
6 レッツゴー!若大将
お気楽のお約束のシリーズ。相変わらずの能天気なワンパターン。でもこの安心感が癖になったりしもしてしまうのですよね。
7 銀座旋風児
この時代の日本映画は、街中で青年が拳銃を持って撃ち合いをしたり、海外へ飛んで活躍したりと、現実離れした無国籍風の活劇がよく繰り広げられるのですが、それに合うスターも大勢いたわけですね。娯楽の王様たる所以もそこにも見られるといえるでしょう。小林旭なら様になってしまうのすね。
8 新・極道の妻たち 覚悟しいや
岩下志麻、かたせ梨乃とおなじみのお姉さま方が出演しているシリーズの中の一作。日本の極道がそこから飛び出して、香港を舞台にひと悶着。安定の展開で、シリーズのファンにとっては安心して楽しめますが、日本の極道はどこへ行っても同じということ。
9 社長洋行記
森繁久彌、小林桂樹、加東大介、フランキー堺といつものメンバーいつものキャラクター、連ドラのようなシリーズですが、テレビがまだまだ発達していない頃には、こうしう映画も欲されていたのでしょうね。
10 続・社長洋行記
9の続編。