●ミア・ワシコウスカ 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

ミア・ワシコウスカ 出演映画 ベスト10

 

オーストラリアの女優さんです。

 

1 ジェーン・エア

何度も映画化されるだけの魅力が原作にあるということなのでしょう。分かっていても、それなりに惹きつけられてしまいます。今作では、少女時代の描写は最低限に削り、成長したジェーンの生き方に軸を置いて描いている分、どうしても主演のミア・ワシコウスカに負担がかかってしまうのですが、不幸な生い立ちにも負けず、身分が上の者に対しても決してへつらうことなく、凛として対峙する姿勢は、なかなかかっこよかったです。ほとんど表情を崩したり、感情的になって理性を失ったりすることがないながらも、女性らしい優しさを持ち合わせる難しい役どころを好演していたと思います。そのおかげで、また他の「ジェーン・エア」とは違った見どころのある作品になっていたのではないでしょうか。

 

 

2 キッズ・オールライト

こういった女性同士の夫婦が実際に存在し得、しかも周囲からもそれなりの理解を持って受け入れられている状態が現実的なのかどうかはさておき、面白い設定だと思いました。マーク・ラファロ演じる精子提供者のキャラクターといい、やや出来過ぎ感はあるものの、もしこんな家庭があったらこういう問題が起きるのだろうなと、最後まで興味深く観られました。ある意味現代的というか、むしろ未来的な家族という感覚でしたね。ただせいいっぱいいい人を保ち、そして真剣に恋してしまっただけなのに、こんな形で家族から排除された彼はちょっと可哀そうかな。遺伝子上の父親を探そうとする娘をミア・ワシコウスカが演じています。

 

 

3 アルバート氏の人生

なんと哀れな人生であろうか。偽りの人生から踏み出すことが出来ず、ようやく本来の自分であることに一瞬だけでも喜びを感じることができ、そして憧れの自分の店に手が届きかけた矢先なのに。ただその人生は他人から強制されたものでは決してなく、勇気と思い切りと強い意志があれば、抜け出すことができたはず。そう思うと、この主人公に共感とか感情移入とかはなかなかしづらかったですね。特にヘレンに結婚を言い寄るようになるに至っては、長い間男であり続けたことで、精神的にも病んでしまっていたとしか思えません。自分の秘密がばれたときのことをシュミレーションして分かっているのに、それでもなおかつ突き進む迷走ぶり。そんな意味では、話としては興味深かったけれど、到底理解できる範疇にはないもの。ただただやるせなさのみがあとを引きました。ミア・ワシコウスカは尻軽なホテルのメイド役。

 

 

4 デイファイアンス

ナチスによるユダヤ人の迫害が迫る中、森の中へ逃げた兄弟とその一行の築く共同体を描く映画です。実話ということで重みがある。知られざる歴史といったところでしょうか。ユダヤ迫害を扱った作品としては目新しい印象を受けました。三男と結婚式を挙げた娘がミア・ワシコウスカ。

 

 

5 イノセント・ガーデン

叙情的であり、暴力的であり、官能的であり、スリリングであり、神秘的であり、幻想的であり、刹那的であり…そんな雰囲気作りは実に巧みです。生活感のない屋敷を中心に淡々と物事が進む中でも、徐々に徐々に、少しずつ少しずつ隠された本能が明るみになっていく様は、静かな恐怖がじわじわと伝わってきて、後半にいくにしたがい引き込まれていきます。ミア・ワシコウスカが時折見せる眉間にしわを寄せて悲しげに睨みつける表情もなんとも印象的で、そこにある感情を探ろうとするのですが、最後までなかなか本心も見せないのですよね。起伏には欠けるものの、独特のムードで興味深い作品ではありました。

 

 

6 マップ・トゥ・ザ・スターズ

強烈な風刺と言うよりもそれ以上の毒を込めてセレブ一家を描いた作品です。会話の至る所に実在の俳優や作品の固有名詞が次々と出て来るなど、ハリウッドの裏事情を盛り込んで興味深く見せる一方、家族揃って常識人とは言えない行動の末に、常軌を逸した行動へと入っていく性は、血の繋がりとして説明していいものでしょうか。クローネンバーグとしてもかなり特有な一本ということで、とにかく強烈な印象を残してくれました。秘書に雇われた女性をミア・ワシコウスカが演じています。

 

 

7 永遠の僕たち

単に、若い女性(ミア・ワシコウスカ)が余命を告げられ、残された余生をどう過ごすかという映画でしたら単純なのですが、そこに幽霊が絡んでくるだけでなんとも不可思議な関係性になってしまうものです。その幽霊の説明がほとんどされない分、いろいろ想像は掻き立てられますが、観る者に任せられている部分が多いだけに、作品としては人を選ぶ映画といえそうです。私自身、最初は正直なところ戸惑いを覚えたのですが、観ているうちにこの関係性を受け入れることができるようになり、最後にはこの作品の雰囲気にも少し酔えるようにもなりました。死というものの描き方もあまりに奇麗すぎるきらいもあり、死をリアルに語るというよりも、あくまでも雰囲気、雰囲気ということでしょう。

 

 

8 マンイーター

次々に人が殺される猛獣パニックものも山ほど作られており、そんな刺激に慣れてしまったことからすると、思ったよりサバイバル度が低いといいますか、生き残り率が高かったという感想です。しかも敵も基本1匹で、死んだと思ったらまた出てきたなんてこともなく、その点では比較的心臓に優しい猛獣パニックムービーという印象でもあります。でも、殺される人数が少ないからダメだとか、しつこいくらいうじゃうじゃと敵を登場させなきゃつまらないとかいうつもりはなく、これはこれでそれなりに楽しめるものにはなっていました。まあ、でも殺されたのはどこかキャラクターとして嫌なところが目につく人物がほとんどでしたし、死んだと思ったあの人物も無事でしたし、その意味では気持ち的には安心して観られましたでしょうか。むやみに恐怖を煽ろうとしない、このジャンルとしては良心的でした。観光客の娘役のミア・ワシコウスカ。

 

 

9 欲望のバージニア

豪華なキャスト陣の名前に作品の内容がついてこず凡作で終わってしまったのが非常に残念です。物語の展開はごくごく平凡。オーソドックスな復讐映画であり、その展開自体も極めてオーソドックス。家族や仲間への思い、愛する者への気持ち、敵対関係にある者の構図、いずれもよくある形を素直に描いており、その意味では分かりやすいし、共感も呼びやすかったかもしれません。ただし、目新しさは皆無。演技や演出も多少オーバーアクト気味で、やや不自然な感じも。女優陣の使い方がもったいなかったかな。三兄弟の次男が恋する牧師の娘がミア・ワシコウスカ。

 

 

10 アメリア 永遠の翼

最後に出てきた本人の写真の醸し出す雰囲気と、ヒラリー・スワンクの作り出す雰囲気がかなり近くて、相変わらず憑依の上手な女優だなとは思いました(好きではないですが)。ただ作品自体は極めて平凡。アメリアの生きた道をそのままなぞっただけという感じで、感情に訴えかける力は弱かったです。どんな人たちとかかわりを持って、どんな環境の中で、どんなことをしてきたか、ただそれらの軌跡だけが分かるのみ。あまりにまじめすぎて、映画としての面白味に欠けるのが残念でした。女性飛行士の一人としてミア・ワシコウスカは出演。