●初体験映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

初体験映画 ベスト10

 

時代や国が変わっても不変のテーマ。

 

1 ラスト・ショー

ある町でのほろ苦い青春ドラマ。友情、恋愛、友人の死、喧嘩、初体験など青春期のテーマと、さびれた映画館やビリヤード場、戦争の影と、情緒に訴える小道具も満載で、雰囲気たっぷりの哀愁を感じる名作です。

ラストショー 

 

2 草原の輝き

舞台が1928年ということで、性への考え方も現代に比べてかなり厳格な時代の青春恋愛映画です。決してハッピーエンドではなくてもあとあじは爽やかさを覚えます。この時代ならではの道徳観を主題にしていますが、それゆえに、若い二人の愛情は純粋さが際立つのです。そしてその純粋さゆえに苦悩する姿が痛々しくもあるのですが、そこに青春を感じさせてくれるのです。特にウォーレン・ベイティが普通の青年を好演しているのが光りました。丹念に二人の心の動きを描いた脚本も秀逸で、青春映画の秀作と一つといっていいでしょう。

 草原の輝き

 

3 プラハ!

1968年夏。チェコスロヴァキア。高校卒業を控え、恋とロストバージンに憧れる女子高校生3人の青春ミュージカルです。はかないわずかな時間を謳歌する若者たちのひと夏の恋愛劇がなんともいえない気持ちにさせられます。ただし、映画そのものはとびっきりポップでキュート。特にミュージカルシーンの衣装・セット・ダンスは見ているだけでウキウキしてくるようなものなのですが、そこに重ねる音楽がまたポップ。映画全体の衣装・小道具・セットも、意識してカラフルな色使いがされ、束の間の「春」をそんな面からも表現しています。さらにそれがレトロな雰囲気をも醸し出して、ちよっぴりノスタルジックな気分にもなります。もっとも若い女の子の考えることはどの国でも時代でも男の子とどう結ばれるかということ。例にもれずお馬鹿な騒動が繰り広げられるのです。

 

 

4 アメリカン・パイ

とにかくばかばかしい男ども。最後はめでたく童貞を捨てることに成功。インターネットでの中継シーンはあまりにも馬鹿馬鹿しいが、意外に純愛もきちんと入れこんでいて、何も考えずに楽しめるのはいいです。

アメリカンパイ 

 

5 魅せられて

イタリアに一夏すごしにやってきた少女の処女喪失物語といったところですね。田舎の景色が、リヴ・タイラー演じる少女の中途半端な危うさを引き立てているようであり、ストーリーよりも雰囲気を味わう作品といえそう。

 

 

6 レディ・バード

一人の女子高生の日常をクラスメートと家族との関係を中心に綴った作品で、シアーシャ・ローナンが田舎に住む等身大の普通の女子高生を好演しています。この年代ならではの悩み…友達関係、恋愛、初体験、進学、家族との関係…の数々を丁寧に茶化すことなく織り込んで、少しずつでも日々成長していく様子を眺める視線がとても暖かく感じられます。母親も父親も親友もみんな人間、ぶつかることもあれば思い通りにならないこともしばしば。との関係期には感情的に声を荒らげたりもしますが、それもまた大人になっていくための一つ。特にお互いに本音を素直に話せない母親との関係ではありますが、父親を通じて母親の思いを知った彼女が、電話で母親に残したメッセージで終わるシーンは、しんみりといいラストでした。

 

 

7 君がいた夏

年上の女性との想い出の夏…。ノスタルジックな雰囲気の中、全体に静かに時間が流れていく作品。身近な人の死を通して、自分の青春時代の思いを取り戻していく主人公を応援したくなります。はすっぱな従姉妹をジョディ・フォスターが出番はさほど多くはないものの、印象に残る存在感を示していました。またなんとなく駄目っぷりとおおらかさが生きている主人公の親友の存在も、この作品をどこか和ませる。

 

 

8 俺たちに明日はないッス

とにかくやりたいやりたい高校生のしょーもない毎日を描いた青春映画。こいつら本当に馬鹿だと思いつつも、どこかかつての自分に重ねてみたり…。たまにはこの手のお気楽な映画を観たくなるものです。

 

 

9 初体験/リッジモンド・ハイ

セックスをテーマにした高校生集団恋愛映画の典型的な作品です。最後は本当の愛に気づくという王道のストーリーに、フィービー・ケイツやジェニファー・J・リーの意味のないサービスカット満載の一見お気楽映画なのですが、彼らにとっては真剣な映画。ショーン・ペンやニコラス・ケイジ、フォレスト・ウィテカーなど後の名俳優が多く出演しているというだけでも観る価値あり。

 

 

10 リトル・ダーリング

洋邦問わず、有りがちな思春期の問題をオーソドックスにとりあげていて、ほろ苦く、そして甘酸っぱい想い出としてひと夏の体験を描いています。今観ると時代の古さを感じますが、それもまた味わいともいえるかも。

 リトル・ダーリング