真田広之 出演映画 ベスト10
近年は日本映画にはほとんどん出ておらず、
時折外国映画に顔を出しているという状態が続いています。
まだまだ主役を張れる存在だけに、
邦画に戻ってほしいなとは思います。
1 麻雀放浪記
麻雀をある程度理解するものだったら、十分に楽しめる内容になっています。敢えてモノクロにした画面が、終戦直後の雰囲気を見事に描き出し、博打の世界に生きる男たちのすべてをかけた戦いが臨場感を持って伝わってきます。それぞれの俳優が個性を出し、男の色気を感じさせる見事な佳作に仕上がっていました。当時若手売り出し中の真田広之がベテラン勢の中で健闘。
2 はつ恋
篠原哲雄監督らしく家族の関係を丁寧に描いたドラマです。邦画不信の中で当時映画女優として期待された田中麗奈が好演。笑いと涙を適度に混在させ、音楽を上手に使いながら、静かな感動を誘う展開となっています。
3 翔んだカップル
若手4人のみずみずしい演技と相米の感性がうまくマッチした青春映画の佳作。特に薬師丸ひろ子はきらきら光る原石の如く光っていて、作品全体に輝きを与えています。カメラも長回しを多用、また人の視線を追ったようなカメラの追い方など、新鮮な使い方をしていて、若い俳優が共演する映画に相応しいものになっていました。交錯する互いの思いのうちが、ぶつかったり、秘められたりと、高校時代を懐かしく感じるような場面も多いです。
薬師丸演じるヒロインが一時期興味を持つ相手が真田広之。
4 緊急呼出し エマージェンシー・コール
真田広之演じる一人の医師の成長を通して、当時のフィリピンの抱える社会的な問題にスポットをあて、非常にテーマが分かりやすく、しかも端的に作られていました。現地の女医さんとの恋愛的要素も盛り込み、飽きさせないストーリーも○。
5 亡国のイージス
主演の真田広之他豪華キャストはなかなかの壮観。それぞれ別の立場に立った人間たちが任務を全うするために、ぎりぎりの選択を緊張感の中で何をどうしていくべきか、戦っている様子が熱く伝わってきます。最後は日本的な人情がらみのシーンが戦いを左右しはじめ、緊迫の中でじれったさを感じる面はありましたが、それでも娯楽作品として邦画の中ではという注釈つきながら頑張っていると思えましたし、この荒っぽさが力に感じるのでありました。
6 PROMISE
チェン・カイコー監督、アジアのスターが揃った中国映画です。物語の展開はなかなかドラマチックで面白いです。まずは退屈しませんし、そう難しくもありません。登場人物の構図も明快で、アクションあり、ロマンスあり、ちょっとサービスシーンありと、万人が楽しめる娯楽作品に仕上げています。チェン・カイコー監督の中でもかなり大衆を意識した娯楽要素の強い作品であると感じました。真田広之やチャン・ドンゴンを日本人や韓国人でない役に配したことでも、東アジア全体を意識した商売も想定していることは想像に難くありません。あとは、時代劇のスタイルをとりながらも、CGをふんだんに使い、SFファンタジーのような作品にしてしまったことに対して、好きか嫌いかということでしょう。
7 ウルヴァリン：ＳＡＭＵＲＡＩ
奇想天外で破天荒なストーリーは、細かいところを考えなければ、十分に「面白い」展開だったとは思います。先の読めない展開、誰と誰が敵でどう組んでいるのか、構図も複雑で簡単には解けないもの。結構引きずられて最後まで入り込んでしまいました。ただ細かいところは、唖然とするほどの荒っぽさ。東京と長崎の距離感のなさ、日本人同士の会話で使う英語の不自然さ、ためらいもなく娘を殺そうとする父親、中途半端に予知のできる得体のしれない拾い子、なんの事業をしているのかわからない大会社…。逆に、そんなところを探しながら観るのも一つの楽しさではあり、良くも悪くも退屈しない映画ではありました。TAO演じるヒロインの父親役で真田広之は出演。
8 ラスト・サムライ
やっぱりトム･クルーズはトム･クルーですだ。日本の時代劇の中に入り込んでも一人スターとして輝いていました。もっともこの作品に対する努力ははっきりと読み取られ、その点では好感が持てるし、よくある日本の描写とは違った、西部劇風の描き方で明治初期の闘いを見せてくれています。アクションシーンはなかなか。
9 上海の伯爵夫人
激動の時代の上海を舞台にしたドラマティックなドラマになっています。ファインズらしく、どこかねちねちべたべたという雰囲気はありますが、時代の動向もあいまって、時代の雰囲気のあるムーディな映画になっています。謎の日本人として登場する真田広之も不思議な存在感をしめしています。
10 リング
和製ホラーの一大ブームの先駆けとなった記念すべき作品では、呪いのビデオを見てしまった松嶋菜々子演じるヒロインの別れた夫という役どころ。確かにそれまでのオカルトものとは違い、死という見えない恐怖が刻々と迫るスリル感と、古井戸に落とされたという不気味かつ非常な設定とがうまく交差し、独特の緊張感を醸し出していたのではないでしょうか。さらに「らせん」という併映作品とのつながりもまた「リング」という言葉に繋がってきて、以後の和製ホラー量産の火付けになっていくのも納得!?
11 戦国自衛隊
12 レイルウェイ 運命の旅路
13 サンシャイン2057
14 ライフ
15 道頓堀川
16 最終目的地
17 助太刀屋助六
18 陰陽師
19 犬死にせしもの
20 たそがれ清兵衛