前回、三部作で完結するつもりだったのだが、
また書きたくなってしまった。
どうも、タイトルが気に入ってしまったようだ。
私の回りにいる子供のいない夫婦は、みんな仲がいい。
ただし必ずペットがいる。
ワンちゃんネコちゃんの、進学や就職で悩むことはない。
いじめや人間関係で、苦しむ姿を見せられることもない。
仲良しカップルが結婚する。子供が出来る。
感情でつながった二人が、今度は仕事パートナーになる。
男は資金調達に走り、女は子育てに全てを奪われる。
昔の次男は養子に出され、女は家都合で嫁に出された。
人質結婚すら、普通にあった。
身分の違う者の恋愛は、誰にも祝福されることはなく、
実際、その先にハッピーエンドはなかった。
結婚するくらい大好きだったはずの人と、一緒になったのに、
出てくる言葉は、愚痴に不平不満。呪いとあきらめの日々。
調べてみたら、子供のいない夫婦の方が離婚率が高かった。
確かに、しがらみがないわけだから、そうかもしれない。
いろんなコメントも読んでみた。
「結婚24年目で子供はいません。
今まで一度も離婚を考えなかった訳ではありませんが、
私には出来過ぎた嫁だと心から感謝しています」
立派過ぎて、すこし恥ずかしくなった。
かと思えば、衝撃のコメントもあった。
「結婚2年目、子供なしですがたまに離婚を考えます。
ただ、1人になるのが寂しいのと引っ越しが面倒です」
・・・
実感がまるでわかない。わからない、と言った方がいいかも。
嫁なし子なしの私に、感想を書く資格はないのかもしれない。
人間は、ましになると過去が消えてしまう。
そしてさらに、ましになることだけを目指して生きていく。
子供の頃は、何が楽しかっただろう。
子供の頃は、何に感動していただろう。
忘れたほうがいいことは、決して忘れないで、
忘れてはいけないことを、忘れてしまうのかもしれない。