皆さんお元気ですか？
つながるファームの小原澤です。
19世紀のアメリカの思想家エマソンは人類は文明によって必ずしも進歩していないと云います。
正確には文明が進歩することによって必ず何かが退化し何かを失っていると云うのです。
自分に置き換えて考えると少なからず頷けます。
例えば、若い人は知らないと思うけれど、私が子供の頃は電話と云えば黒電話でした。
当時は電話帳を見ながらダイヤルを回したものです。
それでよくかける友人宅の電話番号などは何件も記憶したものです。
現在は携帯電話が普及して電話番号は全て端末に保存されているので憶える必要は全くありません。
その代わり携帯電話を紛失したり電源を失えば多くの人と連絡が取れなくなってしまいます。
また当時、移動の手段は歩きか自転車でした。
どこまででも歩きか自転車で出掛けたものです。
大人になって自動車に乗るようになってから移動範囲は広がりましたが、自分の足で歩くことが圧倒的に減りました。
これは、ここ30年〜40年の間で自分が経験したことの一例に過ぎません。
時間の経過を100年、1,000年、10,000年のスパンでみれば、さらに顕著な変化が見て取れるのではないでしょうか？
人間の身体的な能力やいわゆる直観力などは悲劇的と云っていいくらいに喪失していると思われます。
これは私の想像に過ぎませんが、現在のインターネットのような技術は、大昔の人類にとっては当たり前の能力だったのではないかと思っています。
それはつまり遠く離れた場所で起こっていることを知覚する能力とか、遠く離れた場所にいる人の気持ちを感じる能力です。
大昔の人達は、それを潜在意識（或いは無意識とか右脳と云ってもよい）を通して感じることが出来ていたと想像します。（そして、そのような能力は証明のしようがないけれど、植物や動物達が有しているのではないかと思っています。）
それが、文明の発達とともに徐々に退化して、巫女とかイタコとか陰陽師とかメディスンマンとか一部の超能力者のような人達の専売特許となってしまった。
O（オー）リングテストとか、筋反射テストのようなものは、肉体が潜在意識と深く結びついていること、肉体が大自然の一部であることの証明だと思います。
それを邪魔しているのは顕在意識なのです。
いわゆる「火事場のくそ力」と呼ばれるものも、緊急事態に及んで顕在意識の思い込みやいわゆる常識によるリミッターが外されて本来持っている身体的な能力が発揮されるということだと思います。
私達は便利な物や技術に囲まれて何不自由無く暮らすことが出来るけれど、それに頼り切ってしまってはいけないと思います。
常に自制心を持って、楽な方に流され過ぎずに、自力で出来ることは極力自力で出来るように努める必要があると思います。
ちょっと真面目な話になってしまいましたね。
それでは、また。