ノルウェーのノーベル賞委員会は10月10日、2014年のノーベル平和賞の受賞者を発表した。インドのカイラシュ・サティアティさん(60)とパキスタンのマララ・ユスフザイさん(17)の2人が選ばれた。若者や子どもの教育を受ける権利を求めた運動が評価された。マララさんはノーベル平和賞で最年少の受賞者となった。
マララ・ユサフザイさんについて
パキスタン北西部に生まれたマララ・ユサフザイさん、父親が私立学校の校長で、本に囲まれた充実した教育環境で育ちました。ところが、2009年、この地域は事実上イスラム過激派組織の支配下におかれ、女性たちの教育が禁じられます。十代前半だったマララさんは、匿名のブログをネットに掲載、過激派の脅迫に怯えながら通学する様子を記して、教育を受ける権利を訴え大きな反響を呼びました。しかし、2年前、イスラム過激派組織が、マララさんを襲撃。頭などを銃で撃たれ、一時、意識不明の重体に陥ります。イギリスの病院に転院して治療を受けたマララさん。数回にわたる手術の末、奇跡的に回復しました。命の危険を顧みずに声を上げ続けたマララさんのもとには、世界中から励ましの手紙や寄付金が届きました。寄付金をもとに就学支援のための基金を設立。翌年には、40人の女の子が学校に通えるようになりました。
「基金を支援してください。今は40人だけど、将来は4,000万人にまで広げたいのです。」
去年の16歳の誕生日には、国連本部に招かれ、こう訴えました。
「1人の子どもを1人の教師1冊の本1本のペンで、世界を変えることが出来ます。教育こそが唯一の答えであり、何よりも大切なことなのです。」
今年ナイジェリアで、イスラム過激派組織が、200人以上の女子生徒を連れ去った事件では、女の子たちを取り戻せを合言葉に一刻も早い救出を呼びかけました。女性と子どもの権利を守るよう、訴え続けるマララさんは、世界中の多くの人の心を動かしてきました。
「私の目標は世界中の全ての子どもが、教育を受けられるようにすることです。共に活動することで、この目標を達成できると信じています。」
(以上、NHKニュース報道より)
イスラム教を信仰している国々では、男尊女卑が激しい。女は勉強しなくてもよい、家で仕事をしていればよいという事なのです。女性の識字率は、男性の半分ほどで、イスラム諸国の平均は20%前後に過ぎない。文盲の母親は、子どもに字を教えられないゆえ、男の子の就学意欲も阻害している。女性の労働力率も極めて低いことが、イスラム諸国の貧困の原因の一つになっている。
テロの脅威から世界を救うために、空爆は決して有効な策ではない。返って、イスラム諸国の人々の恨みを買い、新たなテロの火種を産むことにしかならないからだ。それより、マララさんが訴えているように、イスラム諸国の教育レベルを上げることにあると思うのだ。
世界中の人が、イスラム諸国の教育レベルの向上のために支援することにあるのではないだろうか。
彼らが世界の歴史を学び、戦争の無意味さを学ぶのなら、テロに走ることに対して阻止する力が強まることだろう。イスラム国の外の価値観も学ぶことにより、視野が広がり、他国の圧力によってテロを阻止するのではなく、自国中からの動きによってテロを阻止することができるようになるだろう。これこそが、理想的な平和へのシナリオではないだろうか。
そして、イスラム教が、素晴らしい宗教へと進化していくことだろう。そのことに刺激されて、他の宗教も進化を余儀なくされることになるだろう。高い学問は、高い精神性へと導いていくのである。
我が国の識字率は、ほぼ100%だが、教育レベルが高いとは言い切れない気がする。選挙の投票率に見られるように、社会への関心がとても低いからである。これでは、仕事さえ出来れば、勉強などしなくてよいと考えるイスラム諸国の考え方と、対して変わりないのではないだろうか。つまり、良い仕事に就くために勉強をするのであって、他者のことなどどうでもよいというのでは、高い精神性が養われているとは言えないからだ。
社会のために、つまりは利他の精神が養われてこそ、高い教育と言えるのではないだろうか。
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