昨日は「月暦八月(葉月) 廿四(二十四)日」秋分・第三侯」
🌙七十二侯【第三侯 : 水始涸 みずはじめてかる】
川や田圃の水気が涸れ始めるころ。(八月廿四日〜廿八日頃)
志賀勝「月と季節の暦 戌年(2018年版)」より
今年はいくつもの大型台風が日本列島を横断し、甚大な被害をもたらしました。また25号が接近中で、気を抜けない状態が続いています。今年の初春は、干ばつかと思われた天候が続いていたのが、夏になると一気に降雨量が増え、豪雨の地域も出るなど天気が読めない日もありました。
暦では秋分の三侯が終わり、月暦八月晦日(西暦10/8)は寒露に入ります。水はだんだんと冷えて雪や氷に変わりますが、10年ほど前、雪がほとんど降らないという年がありました。長野県の浅間山麓地域では、冬季に雪が降らないというのも、翌年に影響を及ぼします。
最近の異常気象は様々な原因が挙げられると思いますが、いつの時代も、人は自然には敵わないものです。自然に畏敬の念を持ち、感謝して、神へ祈る。これが「祭り」の原点だと思います。月の暦は、人の長い歴史の中で作り上げた、自然の神々へ祈りを捧げるタイミングが刻まれていて、その記録ではないかと感じます。
写真は、昨日登った飛騨一宮 水無神社の奥社「位山」の山頂にある巨石群です。