「悪夢のエレベーター」
木下 半太:著
幻冬舎文庫/2007.10.10/600円)
後頭部の強烈な痛みで目を覚ますと、
緊急停止したエレベーターに、ヤクザ、オカマ、
自殺願望の女と閉じ込められていた。
浮気相手の部屋から出てきたばかりなのに大ピンチ!?
しかも、三人には犯罪歴があることまで発覚。
精神的に追い詰められた密室で、ついに事件が起こる。
意外な黒幕は誰だ?
笑いと恐怖に満ちた傑作コメディサスペンス。
<裏表紙より>
マンションのエレベーターの中に
閉じ込められた4人の話。
密室劇で、閉鎖空間での極限状態の
人間ドラマか? 思ったら……。
ありがちなソレではなくて、
ソレ自体がトリックだったりする。
センテンスが短く、小説のカタチではあるが、
台本を読んでいるよう。
著者の映画化したいという願望が見えているからか
サクサクと読みやすい。
それぞれの個性が確立されていて、
リズムよく読めるのもいい。
小気味いい言葉の応酬がセンスよく笑える。
★映画「悪夢のエレベーター」の感想はこちら
http://ameblo.jp/tsukikagenomai/entry-10431497944.html