「小松亮太とタンゴへ行こう」 | 月灯りの舞

月灯りの舞

自虐なユカリーヌのきまぐれ読書日記

「小松亮太とタンゴへ行こう」
小松 亮太:著
旬報社/2009.10.5/1600円


月灯りの舞

ぼくが愛するタンゴのイメージ。
それはクラシック、ジャズ、ポップス、
そのほか無数のワールドミュージック、
どのジャンルからみても離れ小島のように
特殊で、そのくせどのジャンルとも、
ちょっとずつ親戚であるところ。


だれとも違う、でもだれをも納得させる力
をもつ音楽……、それがタンゴだと思っています。

         <はじめに より>


14歳よりバンドネオンを独習したバンドネオン奏者
小松 亮太の「タンゴ」の世界へやさしく
導いてくれる案内本。



第一章は「タンゴの基礎知識」

バンドネオンという楽器の魅力や
アコーディオンとの違いから、
タンゴの成り立ち、アルゼンチンのことまで
よくある「タンゴの質問」にエピソードや資料を交えて、
わかりやすく解説していく。


バンドネオンはドイツが発祥地で、
今もプロのバンドネオン奏者は
ドイツ製を探し求めているのだとか。


バンドネオンとアコーディオンは見た目は
よく似ているけど、弾いてる人に
言わせるとトランペットとトロンボーン以上の
違いがあるのだと。


アコーディオンの音色はクラリネット的で
丸い感じ。
バンドネオンはオーボエ的でとがったイメージだとか。

細かいイラストによるバンドネオンの
分解図も載っている。



第二章は「タンゴの楽しみ方」
おすすめのタンゴCDを紹介しながら、
タンゴアレンジの魅力について語る。



第三章「タンゴ黄金期の創始者たち」
第四章「ぼくの出会った巨匠たち」

時代ごとにタンゴ奏者たちを紹介し、
特徴や聴きどころ、みどころを解説していく。




第五章「タンゴのいろいろ」
タンゴのリズムや音楽について、
語っている


第六章「小松亮太とタンゴへ行こう」
小松亮太自身の経歴から、
バンドネオン、タンゴへと関わって行く過程や
仕事について。