『たましいの世話』若松英輔さんの詩集 | 富田林・じないまちの 本と雑貨 『緑の小道』日記

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富田林市には大阪府唯一の重要伝統的建造物群保存地区の寺内町があります。古本&雑貨屋店主の日々の雑記や愛読書紹介のブログです。2021年に母を亡くした後から苦しい日々となり、心はまだ鬱状態で動悸もありしんどいですが、毎日なんとか乗り越えてます。




『人は誰も
自分の生涯がいつ終わるのかを知らない。
だからこそ、
「魂を世話」することは
早く始めなくてはならない。』


...奥様を亡くされてからの ご自身の気持ちを
ずっと詩に表現し続けている、
若松英輔さんの詩集を ご提供いただきました。

死別後の悲嘆と苦痛の中にいる人に
すごく必要とされている詩人・随筆家さんだと思います。





『悲しい人が
いつも 泣いているとは限りません

笑うふりを 
していなくては
耐えられない そんな
悲しみも あるのです

忘れないでください
涙が涸れるほどの
悲しみだって
あるのです

ですからお願いです
いつも元気そうだなんて
そんなこというのは
もう やめてください』


....そして、この「高貴な使命」という詩は
すごく私の心に刺さってしまう。

『そんなに
強い心をいだいて
いったい 
何を するつもりなのか

かたわらにいる
大切な人の 悲しみも
分からなくなって
しまうかもしれないのに

そんなに
高いところをめざして
いったい 
何になる つもりなのか

愛する人の
苦しみを
分かち合うという
高貴な使命を手放してまで』


....私もまさに、母の急逝の直後、
このような大事なことに気づかされ....
本当に自分の愚かさを嘆いていたから..。
グサリと刺さります...。

( ※ 以前に書いたけど、数年前から私は 
なんていうか
地球のためになる生き方・エシカルな生き方をしたい気持ちが強まり、
そのような本の紹介や商品の紹介に
時々力を入れてました。
憧れだったベジタリアンになったのも
その一環)

だけど、それより目の前の老いた母のことを
何より優先すべきだったのだと
今でも その悔いは消えません..。


『暴君ネロに仕え
ある時期は 王を諫めたが
ついには いのちを奪われた
哲学者セネカが 書いている

忙しすぎてはいけない
世の中のことに
時間を奪われ
たましいを世話するという
いちばん大切な仕事ができなくなる

傷ついた
たましいを
慰めるという
高貴な義務を
手放すことになる』


『』内
若松英輔『詩集 たましいの世話』より

良い本のご提供ありがとうございました🙇


....哲学者セネカについては
私は長い間 愛読書を1冊持ってます


これもまた、そのうち手放す時がきたら
紹介します。

★若松英輔さんの詩集
『たましいの世話』亜紀書房
販売します。

※マーカーで線引きあり
古本ですし、お安くいたします。
郵送も可能。

若松英輔さんの本については、
以前にも紹介していましたね。
すごく、良いのです─(涙)。



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※以前に書いてた記事





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