砂漠の中から 緑の小道をみつけて いつかたどりつけるのだろうか、その場所へと─。 | 富田林・じないまちの 本と雑貨 『緑の小道』日記

富田林・じないまちの 本と雑貨 『緑の小道』日記

富田林市には大阪府唯一の重要伝統的建造物群保存地区の寺内町があります。古本&雑貨屋店主の日々の雑記や愛読書紹介のブログです。2021年に母を亡くした後から苦しい日々となり、心はまだ鬱状態で動悸もありしんどいですが、毎日なんとか乗り越えてます。



砂漠の中から 緑の小道をみつけて
いつかたどりつけるのだろうか、その場所へと─。




高校の頃に出会ってから、
愛してやまない ひとつの詩がある。

店をオープンした2012年、
まだブログも始めてなかった私は
「緑の小道便り」というフリーペーパーを
ごく限られた人にだけ配っていた。






その第1号で紹介していた、
ヘッセの
『どこかに』という詩。


『人生の砂漠を
私は 焼けながらさまよう、
そして 自分の重荷の下で うめく。

だが、どこかに、ほとんど忘れられて
花咲く 涼しい日かげの庭のあるのを
私は知っている。

だが、どこか、夢のように遠いところに、
憩い場が待っているのを、私は知っている、

魂が 再び故郷を持ち、
まどろみと 夜と 星が待っているところを。』


『ヘッセ詩集』より(新潮文庫)




私はあの10代の頃からすでに、
この世での生きづらさは感じていたけれど、
同じだけ、未来への夢も大きく、果てしなかった─。

そして今....
10代の頃に感じていたような孤独感とは
まったく種類が違うというか、
まったく次元が違う、
本当の孤独感と向き合うことになってしまった、
両親亡き後の、40代の私..。

今の私にこそ、この詩の言葉が ひとつひとつ、
真に迫ってくる。
切実に。
あぁ、やっぱり これは私のテーマだ。

だけど、ある意味では、私はいつのまにか、
とっくに
《花咲く涼しい日かげの庭》に
居たのかもしれない。

それなのに、気づかないうちに、
失ってしまった...。

失ってしまって、今まで生きてきた中で最大の
砂漠と重荷のもとで 
私は さまよっている最中なのかもしれない。
母の急逝したあの日から ずっと。

...(お店のオープンの約1年前には
父が他界していた。他にも 失ったものがあった。)

当時、《緑の小道便り》第1号の終わりには、
こんなことを書いていた。


『...心に大きく空いてしまった穴を、
すっかり埋めてくれるものは、
残念ながら まだ ないように感じる。

けれど、砂漠の中から 緑の小道をみつけて、
歩きつづけて、
“涼しい日かげの庭” へ、私もいつか 
たどりつきたい。
そんな希望だけ  持っている。』


....この9年後に母が他界。
さらに大きな穴が空き、
さらに広大な砂漠に
立ち尽くすことになってしまった私。


《緑の小道》は、
私のたどりつきたい場所というわけではなく、
たどりつきたい場所への、 
《道しるべ》にすぎないのだろう。

そして こんな私でも、
誰かの《道しるべ》になれたらうれしいなと
願いながら
良い言葉や本を紹介してきた。

色々 危機をむかえているけれど
命ある限り 店主を続けたい。




「こんなはずじゃなかった」...
そんな失望や絶望を抱えても
それでも、生きていくしかない。

そして 私は こうして、書き続けるしかない。
泣きながらでも、書くしかない。
書きたい。


...あらためて、ヘッセに─
魂に響く、すばらしい詩をありがとう。
時空を越えて─。

※『ヘッセ詩集』販売します。
350円(※郵送の場合は400円プラス送料🙏)




※このことを書きたくて 写真撮ってから 
1年以上経ってしまった..💦

※フリーペーパー『緑の小道便り』は
7号まで続きました。
読みたいな!という人には、
有料(コピー代だけ)で 配らせていただきますので、ご連絡下さい🙇
郵送もOK👌
白黒の号とカラーの号ありますが、
コピー代と郵送料だけ お支払い願います。





★緑の小道、店舗存続のための
募金のお呼びかけをしております。



※6月分の集計報告はしばらくお待ち下さい🙇
※7月分、ほとんど集まっておらず、
苦戦中です💦

この1週間ほど、メンタルはかなり不調でした..

メンタルのためには、なるべく電車で遠くへ
外出する必要があるのですが、
それもできない危機になってきました😞
素敵なハーブティーや、
紙雑貨などの新たな仕入れも
ちょっとストップしている状態です🙏😞

とにかく今月末に心療内科に行ってから
色々と相談し、今の自分にできる事をしていこうと思いますが─
どうか少額でも ご支援・ご協力を
心よりお願いいたします🙇




絵ハガキサイズの紙袋も不足してきましたが
間に合わないので💦これはもう
すぐに買わないといけないかも─
余ってる人いらっしゃいましたら
すぐにお願いいたします🙇




素敵な動画、作ってくれたの
まだの人は見て下さいね



京都大原で暮らされてたイギリス人の
ベニシアさんの他界もショックでしたが
番組の再放送見ました。
涙─。
ベニシアさんの言葉も、
大叔母さんの言葉も、いいね─(涙)。
先日の記事



.....ヘッセ詩集、私は350円で売るのは

安すぎるだろうか─🤔💦


いろんな古本屋さんが存在していて、

ブログやインスタ発信されてるけど、

まちがいなく、350円ほどの本のために

これだけの文章を書いて紹介するような

非効率的な店主は 私ぐらいしかいないでしょう😅

先にインスタに投稿しましたが

だいぶ時間かかりました💦


しかも、1年ごしに書けた記事。



 



 

 



 

 








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