☆『ちいさいねずみ』と『モンテロッソのピンクの壁』他 | 富田林・じないまちの 本と雑貨 『緑の小道』日記

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富田林市には大阪府唯一の重要伝統的建造物群保存地区の寺内町があります。古本&雑貨屋店主の日々の雑記や愛読書紹介のブログです。2021年に母を亡くした後から苦しい日々となり、心はまだ鬱状態で動悸もありしんどいですが、毎日なんとか乗り越えてます。

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☆ . 何かを ひたむきに追いかけて.... 追いかけてたものは とうとう手に入らなかったけれど いつのまにか 別の大切なものが手に入っていたようなこと って きっと誰の人生にも あるのではないでしょうか...? . もしあなたにもそのようなことがおありなら.... . このお話を身近に感じてもらえるかもしれません。 . . 『ちいさいねずみ』 さとうわきこ(偕成社)(当店750円で販売中) . 奥深い絵本。 そして この絵本を読むなら、同時にぜひ読んでほしい本が。 . まず、私がこの絵本を読むきっかけになった、  石井ゆかりさん(占星術師で文筆家)の すばらしい文章。 雑誌『MOE』2014年7月号の連載、 「名言の庭」で、この絵本のことを 本当に素晴らしく解説して下さってます。 (ちなみにこの号の特集はベニシアさん) . 私のお話会では、こういう話も含めて朗読してます。 . それから....私独自に発見した、 合わせて読むのにぴったりな1冊の絵本は... . . 『モンテロッソのピンクの壁』 江國香織 作 荒井良二 絵 (ほるぷ出版 ※文庫版は集英社文庫) . こちらの主人公は ねずみではなく、猫。 そして、結末は 対照的。 でも、ひたすらに憧れを追い続けたというところが、共通点。 読み比べると面白い。 . 2年前のお話会では両方読み語りました。 . 『モンテロッソのピンクの壁』は今、 文庫版なら2冊入ってます。(350円) 大判のほうにはない絵が描きおろされているので、読み語りせず自分用に持つだけなら文庫版がオススメかも。 . 本気でどこかにたどり着きたいのならば、 今居る場所にはとどまらないことを決心しなくてはいけない─。 それを思い出させてくれる本。 . さらに─ この主人公の猫・ハスカップの一生から 私が思い出すのは、 サマセット・モームの『月と六ペンス』の中の文章。 それと、片山令子さんの 『あたらしい雲』という 素敵な詩です。 . まさに、まるでこの猫のことのようだなぁ...と感じる内容の文章なのです。 . お話会ではそれを書き写してプリントにもしました。こういうのはSNSではムリなのでやはり来ていただきたいんですよね。 . 過去にいろんな本を読んだことが ずっと後になって生きてくるというか─。 何かを読んでる時に全然別のお話や本がフッと頭に浮かんで 思い出されたりして、面白いです。 . どんなに地味でも、それは自分独自の発見です。 . さて!こんなに ちまちまと紹介していたら全然追い付かないぐらいに(笑)、 いい本がいっぱい!入ってます。 . 来店されましたら ピピピときた本、 よろしくお願いします。 . 来月の京都のレティシア書房さんで開催の古本市に出品する本も 少しずつ決めていきます。 . . #本と雑貨 #緑の小道 #古本屋 #富田林 #富田林寺内町 #じないまち #絵本 #読み比べ #ちいさいねずみ #さとうわきこ #偕成社 #石井ゆかり #名言の庭 #MOE #モンテロッソのピンクの壁 #江國香織 #荒井良二  #ほるぷ出版 #集英社文庫

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