アンの10月の名言 | 富田林・じないまちの 本と雑貨 『緑の小道』日記

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富田林市には大阪府唯一の重要伝統的建造物群保存地区の寺内町があります。古本&雑貨屋店主の日々の雑記や愛読書紹介のブログです。2021年に母を亡くした後から苦しい日々となり、心はまだ鬱状態で動悸もありしんどいですが、毎日なんとか乗り越えてます。



NHKの 100分de名著で、
「赤毛のアン」が取りあげられていますね。
10月も もう後半ですが、
アンによる10月の名言を紹介したいと
ずっと思ってました。

プリンス・エドワード島の秋は
本当に美しいのでしょうね...。

一度は訪ねてみたい、憧れの地。



『グリン・ゲイブルスの十月はじつに美しかった。
窪地の樺は日光のような黄金色に変わり、果樹園の裏手の楓はふかい真紅の色に、小径の桜は言いようもなく美しい濃い赤と青銅色の緑に染って、
その下にひろがる畑をも照りはえさせていた。
アンは自分をかこむ色彩の世界を思う存分に楽しんだ。

ある土曜日の朝、はなやかな枝を腕いっぱいかかえて、
アンはおどりながら家の中へはいってきて、叫んだ。

「ああ、マリラ、世界に十月という月のあることが、あたし、うれしくてたまらないわ。
もし九月から、ぽんと十一月にとんでしまうのだったら、どんなにつまらないでしょうね。
まあ、この楓の枝を見てちょうだい。
スリルを感じないこと?――つづけざまに、ぞくぞく、ぞくぞくっとしないこと?
あたしの部屋にさしておこうと思うのよ」』


...これに対してマリラの返事は
こんなふうに続いてしまうのですが...(笑)


『「ちらかるこったね」マリラは言った。
彼女の審美眼はいまだにたいした進歩はとげていなかった。

「あんたは自分の部屋にあんまりいろんなものを外から持ちこんでちらかしすぎるよ、アン。
寝室というものは眠るためにあるのだよ」』

『』内は

モンゴメリ『赤毛のアン』
(村岡花子訳 新潮文庫)より






そして
私は4年前に、茂木健一郎さんの
アン関連の本の紹介記事を書いていました。
(※今は当店にはありません)

記事を読み返すと、
朝ドラ「花子とアン」の終わりのほうに
茂木さんが少しだけ 特別出演?していたことが書いてあり、
あぁ、そうだったなぁと思い出しました。(笑)

ピンとくる人には ピンとくる しかけ。

あのドラマは、原作を知らない人より
よく知ってる人のほうが いっそう楽しめるようになっていたと 私は思います。

原作の中のセリフが、ちょこちょこ、
ドラマでもセリフとして使われていたのです。


リブログしておきます。

※ちなみに、アンシリーズは、全10巻と思われてましたが、
今では続きがまた出版され、増えています。
「アンの娘リラ」で終わりではなかったようです。私はまだその続きは読めていません...。