かいま見える美しい世界~モンゴメリの言葉~ | 富田林・じないまちの 本と雑貨 『緑の小道』日記

富田林・じないまちの 本と雑貨 『緑の小道』日記

富田林市には大阪府唯一の重要伝統的建造物群保存地区の寺内町があります。古本&雑貨屋店主の日々の雑記や愛読書紹介のブログです。2021年に母を亡くした後から苦しい日々となり、心はまだ鬱状態で動悸もありしんどいですが、毎日なんとか乗り越えてます。



この季節には、

何年か前から、自宅のまわりで
たまに うぐいすが鳴くようになってるのですが、

今朝はほんとにいい声で鳴いていました。
(私のいる所はべつに 山でも森でもありませんけれど)

18時頃帰宅した時にも、大きな声で鳴いていて、19時前までずっと鳴いていました。

風流でした。

やる事が多く、せかせかした心を少し癒される時間でした。

でも、今また せかせかしています(泣笑)。


さて、今日ご紹介する好きな言葉は、

赤毛のアンの作者の
モンゴメリさんの言葉。


「果樹園のセレナーデ」という本の、最後の方、
訳者・村岡花子さんによる
"ルウシイ・モンゴメリおぼえがき"の中で紹介されてます。





『果樹園のセレナーデ』
モンゴメリ
村岡花子・訳

新潮文庫

(このお話については、読んでから多分16年程たってますので、あまりおぼえてません..)


とても共感するような文章です。



『 小さい時から私は
理想美というようなものに
あこがれを持っていました。

毎日毎日の雑事雑用にかこまれながらも、
私は 自分が
肉眼では見えない理想の美しい世界に、
非常に近く住んでいるような気がしてならなかったのです。

その世界と私のあいだには
薄いヴェールがかかっていました。

けれど、折々ふっと
風がそのヴェールをゆすぶって、
私に美しい国をちらりと見せてくれるのです――― ほんの一目だけです―――

けれど、その美しい世界をかいま見るだけで、
生きていることが嬉しくなるのです 』


ルウシイ・モード・モンゴメリ