この前から 紙芝居式読み語りで
読ませてもらっているのは、
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170422/19/tsukiakarinokomichi/52/06/j/o0360064013919824877.jpg?caw=800)
『ムーミン谷の仲間たち』の中から
「スニフとセドリックのこと」
というお話です。
お話会っていうと、子供向けにやってるんだって思い込んでる人が多いのですが、私は大人向けでやっております。
しかも、お客様一人や二人だけでもやっておりますので、もし遠慮されてる人がいらっしゃいましたら、遠慮せず聞いて下さいね。
昨日来てくださったお二人は、少し涙目になり、とても感性豊かに 耳かたむけてくださいました。
ありがとうございます。
このお話は、
私が たまに体調不良で苦しむ時に 必ず思い出してしまうお話です。
体調不良の時って、またそのうち元気になると うすうすわかっているんだけど、でも、なんだか人間て いつ死ぬかわからないものなんだよな...と痛感して、
《あぁ、私はけっきょくあれもこれもできなかった...。もし元気になったら あれもこれもやらなきゃ、〇〇に行きたいな...》などと、
ふとんの中でぐるぐる考えるのです。
このお話に出てくる、"スナフキンのママのおばさん"みたいに。
このお話では、
・物への執着を手放すことの快さ
そして一方では
・愛するものを手放してしまった後悔
(スニフが表現してくれてます)
・他者を喜ばすこと
・やがて来る死と向き合うこと
・若い時に思い描いていた夢をかなえる行動に出ること
などが描かれ、そのうえ、
スナフキンの持ち歩いているハーモニカのルーツを知ることのできるお話にもなっています。
何度も読んでいるうちに、
スナフキンのママのおばさんに起きたアクシデントは、じつはとても幸運なことだったのだと、あらためて思いました。
それがなければ おばさんは、
他人のことも 自分のことも喜ばすことができず、多すぎる持ち物に囲まれて
心むなしく一生を終えてしまっていたかもしれません。
何が幸いするかわからないのですね。
そして、スニフは、スナフキンから言われたように"ばか"かもしれないけど、
本当は愛情深くて、にくめない存在で、
なんだかとてもいとしくなってきました。
短いけど、何度読んでも大好きな、
本当に素敵なお話です。
ぜひ、読んでほしいなぁ。
それがめんどうなら、緑の小道へ来てください。
紙芝居はいつも店に置いておきます。
2年前に、このお話を、ブログで紹介していました。2回に分けて。
①をリブログします。興味をもたれましたら②も読んでください。