自分のことは誰でも認めたい。
そんな気持ちから、人間関係の間に問題が起きると、自分は正しくて相手が間違っているという考えが自然と生まれます。
このカッとなった自分は正しいという考えのもと行動を起こすのですが、その後、だいたいとんでもない出来事が起きたり、やらなければよかったと後悔を招くことが多いです。
このブログの読者ならば、もうお分かりのことでしょうが、まずは状況を相手の気持ちを押さえ、客観的にみることが必要ですね。
どちらかが正しいかは問題ではありません。
たとえ相手が明らかに間違っていたとしても、それを相手が認めない限り、正しさは役に立ちませんし、あなたを救いません。
あなたは、正しいと証明することが目的ではないはずです。
問題を解決することが目的です。
そこに必要なのは、相手と自分の気持ちや認識のズレに気づく力、そしてそれを修正するためにはどのようなステップがふさわしいのか?考える力。
相手の性質や状況から丁寧に順序立てて考えなければなりません。
時には長期戦に及ぶことも覚悟が必要でしょう。
しかし、自分が正しいを目的にすり替えてしまった場合には、このような深い複雑な思考プロセスを踏まえることができません。
自分が正しいを一刻も早く証明したく、短期戦に持ち込みがちです。
また、自分が正しいことしか考えていないため、相手を攻撃しがちです。
そして、攻撃された相手からどんな仕返しがくるか、考えずに取り返せない傷を相手に与えてしまいます。
こうなると、修復するのは大変難しいです。不可能なこともあります。
どんな状況も、今の自分には必要な状況がやってくると言われますから、悲惨な状況でも、その結果を受け入れてそこから自分自身をやり直すチャンスはあります。
でも、相手との関係は何度もチャンスはありません。
これを読む方々には、できれば後悔はしてほしくないです。
負の気持ちでいっぱいな時こそ、それを問題の張本人にただぶつけるのではなく、冷静に考える。
時には、はっきり伝えることも有効ですが、傷つけてやるという悪意があるとこれはうまくいきませんから、なかなか難しい手立てです。
ぜひ、セッションにいらした際には、相手を責めるばかりで終わらず、自分の感情と相手の感情、どちらも向き合いましょう。