この記事は5013文字です。(読破予想時間:約11分56秒)
■はじめに
今回の記事は、7/23に城天ストリートライブに出演した事を記事にしたものですが、記事タイトルになっている『ストリートは0人から始めるもの』と言うタイトルに関する話は、既に、『城天ストリートライブ日記(2023年7月16日)』と『僕のストリートライブ、原点に立ち返る』に書かせて貰ったものです。
しかし、僕がブログを書くと、一つの記事でいくつもの記事が書ける程、たくさんのテーマをついつい話の流れで詰め込んでしまうけいこうがあるので、『埋もれた主題掘り起こしプロジェクト』なるもので、改めて独立して書くと言う企画を立ち上げたわけです。
企画とかそんな大袈裟なものでもないのですが、とにかく、一つの記事に埋没してしまった話はまた改めて主役として取り上げればいいやと随分前にそう思い立ったと。
で、今回がそれで、過去に既に話した事を中心に先日のライブを振り返ろうと言う今回のお話です。
それでは始まります。
■2023年7月23日、3度目の城天ストリートライブ
この日のライブは、ライブ活動を今月7月に再開してから、3度目のライブになる。
皆見つかさ・城天ストリートライブ(2023.7/23)
この日も前回に続き、前の演者が終わるとギャラリーが0人になったが、今回は、そこに不安など微塵も感じていない。
■ストリートは0人から始めるもの
2度も、エピソードを書くのはどうにも抵抗があるので、それはやめておくが、とにかく、前回、7/16の城天ストリートライブで、0人からのライブスタートになりかけて後で思い出した事が「ストリートは0人から始めるもの」だったと言う事だ。
僕は、弾き語りを始めて3年以上経過して、少しは自信も付き始めた頃、とにかく歌う事が気持ちよくて、ストリートで気まぐれで歌う事がちょくちょくあった。
たまたま、友達も一緒でそいつに「ここで歌ってくれや」と促されて歌った事もあったが、基本的に外で歌い始める時はいつも一人だ。
僕がストリートをしていた頃は、ここがストリートのメッカですよ的な場所はなく、あるとしても、よく外国人がこの辺りで歌ってるよね、って感じの場所がある程度だった。
日本のストリートミュージシャンが、当時の大阪で言えば、例えば天王寺の橋の上や下で、何組もが、歌って演奏する様になったのはその数年後の事だ。
僕は、当時、たまたまギターケースを抱えているタイミングで、人に迷惑がかからなそうな場所を見ると、無性に歌いたくなって、とにかく歌い始める事がしばしばあったのだが、今回のテーマ『ストリートは0人から始めるもの』はまさにその頃の事を言っている。
誰かが集まってきてから歌うのではない。
歌い始めたら、人が集まり始めるのだ。
ストリートライブを始める時に、ギャラリーが何人いても、その観客達の感性や好みが分からない限り、それは0人からのスタートと同じだと言う事だ。
僕を目当てにライブを見に来た人でない限り、その中で何人残って貰えるか、それは歌い始めるまで分からないので、結局は歌い始めるまではそこにいるギャラリーも通りすがりの人も同じなのである。
■楽しんで貰える人に楽しんで貰う事
前述したが、今回、7/23の城天ストリートライブも、7/16の時と同じく、前の演者が終わった瞬間、人は0人になったが、今回は、もうこれを想定済みで城天へ足を運んできている。
立ち止まる人が0人だって構わない。
まずは、自分が気持ちよく歌って、心地よくパフォーマンス出来れば、スタートはそれでOKだ。
でもそれはあくまでスタートのみ。
昔の自分と今の自分の音楽に向かう姿勢で違う所は、「自分の為」と「誰かの為」の位置が逆転している事だ。
昔の僕は「まずは自分の為、その結果、誰かの為になればそれが理想」と言うものだった。
今の自分は「自分よりまず誰かの為に、誰かの喜び、それが結果、自分の喜びになる」と言うものだ。
この2つは、常に表裏一体で、結局は同じ事を言っているのだが、音楽に携わる気持ちの違いとその結果を受けた時の感情にも違いが出る。
また、独立して書けそうなテーマに話が繋がってしまったが(笑)、要は、ストリートにおいて、自分の音楽を届けるべき相手が、自分の歌を必要としてる人が、その近くにいなければ、最終的に0人でライブを終えても構わないと思っている。
その時も、今の自分ならきっと落ち込んだりしない。
城天ストリートと言う広い場所で気持ちよく歌えたのならそれで構わない。
ただ、届けるべき相手、僕を必要とすべき相手が、その近くを通りがかった場合、絶対にその人を逃してはならないと思っている。
届けるべき相手とは、当然、僕の歌や曲やパフォーマンスを気に入ってくれる、同じ感性を持つ仲間の事である。
その為には、日々研鑽を重ね、ライブでは最高のパフォーマンスを常に出し続けなければならない。
届けるべき相手が通った瞬間に下手を打っては、その人は、その場をきっと離れてしまう筈だ。
だから、その時が来た時の為にも、本来、常に質の高いパフォーマンスを繰り出す必要があるのだ。
しかし、今月からライブ活動を再開して、昨日7/23で3回目のライブになるがまだ一度も納得のいくライブが出来ていない。
それが、今の自分の力だと冷静に受け止めてはいるが。
■風が強い
この日はやたら風の強い日だった。
髪も服も風に煽られているのがこの写真から見て取れるだろうか?
強風の中歩く様子
強風の為か、出演者リストも地べたに畳んで置かれていた。
それを広げて撮影したのが次の写真だ。
城天ストリート・出演者リスト
ステージへ立てて置く予定だったQRコード入りのポップスタンド(譜面台)も、風で何度も吹き飛ぶので、この日はポップは出演者控えテントのテーブルに貼り付ける事にした。
風で飛ばされたポップスタンド(譜面台)
取り敢えず、他のポップやリーフレットをセット。
ポップスタンドとリーフレットスタンドをセット中
■最終3人程
転換リハの時、0人だったお客さんも、少しだけど、集まってきた。
城天ストリートライブ・バックショット
掲載の許可を得ていないので、写っている人の顔には全てモザイク処理を施している。
途中で5、6人の外人さん達も3曲程聴いてくれたが、4曲目(全5曲)の途中で帰ってしまった。
しかし、曲に合わせてステップを踏みながらだったのが見えたので、面白くないから帰ったと言う訳でもなさそうだ。
大体、僕自身、ストリートでいい音をだしているバンドや弾き語りに遭遇しても、最後まで立ち止まって聴いた事は一度もない。
いつも、少し聴いたら、本来の目的に戻って、その場を離れるが、いい物を聴かせて貰ったとは思ってる。
ストリートとはそういうものなのである。
■0人からのガチ勝負
ストリートとは、0人からのガチ勝負だと思ってライブに挑むと、最終0人だと残念だとは思うが僅かな人数でも立ち止まって聴いてくれると本当に嬉しいものである。
僕は、友達ばかりをライブハウスに呼ぶ、身内ノリのライブが嫌いで、ライブには誰も呼ばない主義なのだが、呼ばない事によって、本物のお客さん、すなわち、本当に応援してくれる「ファン」とか「押し」とか言える人達をこの先どれくらい、これから、この城天ストリートで、獲得出来るのか、本当にガチ勝負だと言う過酷で厳しい感覚が身体中を締め付けてくるのだ。
今回は、近くで観てくれた人が3人。
遠くの橋の下の日陰のベンチで拍手をしてくれた人も確認できた。
そして、前回も近くに3人だと思っていたが、その方角には誰もいなかった筈の角度から写真を撮ってSNSにアップしてくれている人がいたので、案外、自分が観客席はこの辺りまでと思っていた以上に広い範囲で観てくれている人もいるのだなと分かって、嬉しかった。
今回は、ライブ後、聴いてくださったお客さんのお二人と少し話もさせて頂けたし、ライブそのものは納得のいくものではなかったが、気分は悪くはないライブとなった。
■SEもなくしてMCも削る
この日、SonicFormの運営さんから、機材トラブルで時間が20分〜25分押しているので、転換リハにスムーズに入れる様にとのお願いの連絡がきた。
20分〜25分と言えば、大トリの演者は全く出来ない事になってしまう。
それは、余りにも可哀想過ぎる。
ここは自分の事ばかり考えてる場合ではない。
転換の時にSEのやり取りは削ってもいいと判断した。
そして、ギャラリーの人数やその場の客層や空気感次第で、MCは変化出来る体制にはなっている。
しかし、一応MCとして使える時間は、曲のその日のテンポによるが大体6分半から7分は喋る事が出来る計算になっていたのだが、ここも削る事が出来ると判断した。
そして、その人の転換前・転換開始時の自分の段取りとSEをMCを削る件を運営さんに伝えた。
そして、本番が始まる時、MCなしでいきなり曲スタートと言う入りに急遽変更した。
MCをかなりそぎ落とすと、炎天下でのライブはタダでさえ酸欠気味で息が上がるのに、やはりけっこうキツく、最後の曲の時には、呼吸がかなり苦しかった。
しかし、少ないMCを挟みながら、転換リハ10分、本番25分の計35分の所を添加リハと本番込みで27分で終わらせた。
MC中
そして、時計を見ると大トリの弾き語りの時間は十分に確保出来ていた。
僕の前の出演者も皆、協力をした結果なのだろう。
■残念なこと
これは、クレームでもなければ文句を言いたいのでもない。
本当に、ただただ、楽しみにしていたものが見れなくて残念なだけなのだ。
いつも、SonicFormのブースから出演すると、リアルタイムに写真を撮ってハッシュタグをつけて、コメント入りでツイートして貰えるのが、僕の中では城天の楽しみの一つになっている。
今回は9組目の出演で、帰宅途中の電車の中でSonicFormのTweetをみると、8組目の次は、最終10組目で僕が抜けていたのである。
このリアルタイムツイートは、ツイートした人から見た、一番印象に残っている点や、一番目立った所をコメントしている訳だから、「へ〜、そこなんだ」と意外性があったりと、自分を客観視した目線が知れて、いつも凄く楽しみにしていただけに、がっかりしたと言うだけの話で本当に恨み言ではないし、謝罪を求める様な話でもない。
今回は、時間も押してたし、バタバタとしていて余裕がなかったのかも知れないし。
10組のツイートが全く同じものが2つ上がってたので、バグなのかと思ったりもしたり、9組目の僕が何らかのミスで消されてしまったのかも知れないとか色々想像が湧いたが、次回に期待だ。
■最後に
聴いてくださった皆様と、運営・運営スタッフさんには本当に感謝しています。
ライブを観て下さりありがとうございました。
僕に歌う場を与えて下さりありがとうございました。
次回、城天ストリートライブは、8/13日(日)、タイムテーブルは未定です。
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*
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