この記事は11735文字です。(読破予想時間:約28分16秒)
■はじめに
この記事は、単純に一人のミュージシャンの、ライブ活動再開一発目のライブと言う日常の一日を切り取って書いたものです。
僕の体験したこと見た事、聞いたもの、そして、脳内や胸中に湧き出たものの記録です。
そ、まさに「ソロアーティストの脳内と日常」。
かなり長い記事になりましたが、一気にでも、数回に分けてでも読んで頂けると嬉しいです。
■天気、快晴・荷物多し
今日は電車を乗り継いで、一人で電車移動。
その荷物は、まず片手に①ギター。
愛用のアコースティックギター、GUILD・F-30のハードケース
これが案外重い。
次に、肩に②普段使いのショルダーバッグと、残った片手に③黒い手提げバッグ。
写真の左にある茶色の紙袋は、黒い手提げの中に忍ばせていたもので、持ち歩いていたものではなく、紙袋と黒い手提げの間にあるのが、普段使いの肩掛けバッグ。
機材や衣装やPOPスタンドなど、黒いバッグにほぼ全てを詰め込んだ。
次に、QRコードを掲載してA4のポップをステージに設置する為の④譜面台と、⑤動画撮影用の三脚を肩にかけて背中へ背負う。
三脚(上)と譜面台(下)
これで両手と肩と背中が荷物で塞がった事になる。
■想像を超えた電車移動のハードさ
両手と肩と背中と使える体の部位は全て使って運んだ機材と荷物。
これが物凄く重い。
歩く内に、肩に食い込み肩も痛いし、握る両手の手の平も痛みがどんどん増していく。
この時、「ライブってこんなに移動、大変だったっけ?」と思ってみたが、ライブで電車移動する事は初めての事なのだとこの時、初めて気づいたのである。(-。-;)アホジャ
長年、いつも、自分のワンボックスの機材車で移動していたので、電車移動のハードさは全くの未経験だ。
■2回続けてやらかした事
最初にやってきたちょっとした難関は、地下鉄の自動改札である。
両手が塞がった状態で、自動改札を通るのは無理なので、手前で右手の荷物を置いて、切符を投入。
そこで、荷物をまた持って改札を通り抜ける。
通り抜けた時、改札から「ピンポン!ピンポン!」と音が鳴り、近くにいた駅員さんが「お客さん、切符!」と言っているのが聞こえた。
そう、改札を通り抜ける事だけに集中していた僕は、通り抜けられた事に安堵して切符の事を完全に忘れていたのだ。
初めて知ったのだが、切符を取らずにそのまま通過すると切符は機械に回収されてしまうのである。
そこで駅員さんが改札機を開けて、切符を取り出してくれて、何とか無事地下鉄に乗る事になるのだが、何と、次のJRでも全く同じ失敗をしてしまったのだ。(°д°;)ウソ〜ン
これには、自分でも信じられなかったし、何よりも2度も同じ失敗で駅員さんに迷惑をかけて情けなかった。 (ノ_-。)ゴミンナシャイ
■2回続けて起きた難関と嬉しかったちょっとええ話
1回目の切符取り忘れ事件の後の難関は、地下から地上に上がる階段途中にある観音開きの重たいガラスのドアだった。
このドアは手を離すと、勝手に閉じてしまうドアでどうやら固定は出来ないようだ。
ギターケースを持ったままでは、ドアに手が届かず、どうにか体で押せないものかと戸惑っていると、何と、見知らぬ男性が大急ぎで駆けつけてくれて、ドアを開けておいてくれたのだ。
この親切は、本当に有難かった。 (。>0<。)アリガトウ!
そして、帰りも同じ場所は当然通らなければ帰れない。
そこで同じくドアの前まで来た時、隣のドアを開けて通り抜けようとしていた若いお兄ちゃんが、通り抜けるのを止めて、こっちに駆けつけてくれて、またもや、ドアを開けておいてくれたのだ。
もう、何てみんな優しいんだぁ!。゚(T^T)゚。ウレシイ
この国はまだまだいける。
そんな事を思った。
親切にしてくれたお二方、本当にありがとうございました。
もしかして、あまりにくたびれていたので、高齢者と間違われたとか!?(; ̄Д ̄)
■カバンが!
そんなちょっとええ話もありながら、歩いている途中、何と、100円ショップで買った、黒いバッグが破れて来たのだ。
破れ始めた100均バッグ
とにかく、この場で立ち止まって処置をしていては、電車がどんどん去ってしまうので、地下鉄に乗ってから、車内で応急処置を試みた。
ライブの時はいつも糊残りのしない粘着テープ、いわゆる養生テープを持参するのが、僕の習慣で、この破れたバッグの中にも当然、それは入っている。
粘着がそれ程強くないので、心配だったが、内側と外側両方を養生テープで塞ぐと、予想以上にしっかりと補強できた様で、とにかく無事往復できた。
バッグの補強跡
バックの全体像としてはこんな感じだ。
バッグ全体像
帰宅後、衣装や一部機材を出した後なので、中身が減っているが、移動中は、もっと上までパンパンに詰まっていた。
■運営スタッフさんとレーベル所属アーティストさん達
そんな苦労を経て、ようやく大阪城公園に到着。
僕が出演するブースは、SonicFormという音楽レーベルが運営しているブースだ。
まずは、SonicFormの運営さん達に挨拶に。
城天ストリート・SonicFormブース
挨拶にいくと、予想を超える優しい笑顔で皆さん迎えてくれて凄く感じが良かったのが印象的だ。
その場に全員が揃っていた訳ではないが、その場にいたその中に一人、こちらはよく知る顔がいた。
勿論、向こうは初めましての筈で、僕の事など知る由もない。
今年3月の初め頃に、城天ストリートを視察に来た時に、彼のライブを僕は見ているからなのだが、そのライブがなかなか良かったので、よく覚えていたのである。
その、僕が一方的によく知る顔の人物というのがナンカノユメと言う男女二人組のユニットの男性のギタリストだ。
予想を遥かに超えて感じのいい男性だったので、人見知りの僕も初出演の不安も一瞬で吹き飛んだ。
■Miranda Otsujiというシンガーソングライター
僕は、3月に城天の下見に来た時に、Miranda Otsujiというシンガーソングライターの女の子に話しかけれて10分程度話したので、今回初出演の僕が唯一、互いに知っている人物、それが彼女なのである。
そして、その時の彼女のライブも凄く良かったので、音楽家としてもリスペクトの念を覚える相手だと思っている。
下手(しもて)側のスタッフエリアで挨拶を済ませて、上手(かみて)側の出演者控えのテントの方へ回ると、テントの前で彼女が誰かと話している。
話の邪魔をしてはいけないと、取り敢えず通り過ぎようとすると、彼女の方から声をかけてくれて、再会を凄く喜んでくれたのが今でも嬉しい。
前回の記事でも書いた事だが、この日、「2度目ましてやから、馴れ馴れしくいくけど、何て呼んだらいい?」と彼女に聞いてみた。
すると、「ミラちゃんとみんな呼んでます。」と彼女が言うので、「俺がみなちゃんやから、それややこしい」「あと、ミラぴょんも、俺つかぴょんやし、ややこしいからナシね」とほんのジョークのつもりで言ってみた。
「ミランダちゃんでもOK」と彼女が言うので、「じゃあ、ミラりんで」と返すと、反応が微妙でOKを貰えた感触がなかったので、「ミラりんって可愛いのに」とちょっと残念に思いながらも、「ミラちゃん」と俺も呼ぶ事にしようと心に決めたのである。
なので、ここから先は、彼女の事はミラちゃんと呼ぶ事にする。
この城天において、彼女は、一番最初に話した人物であるせいもあってか、それだけの理由でもなさそうだが、とにかく彼女には特別親近感を抱いている。
勿論、互いにシンガーソングライターとして活動しているので、ファンだとか、押しだとかいうものではない。
それは、前回の記事でも少し触れたが、シンプルに同じ志を持つ同志であり、音楽仲間であり、同業者であると言う感情を軸とした親近感であり、相性の様なものもあるのだろう。
まったく同じ状態であったとしても相手が変わればその感覚も変わる。
それは、相性としか言いようがない。
個人的な事情で、僕は長時間、家を空ける訳にはいかないのは、前回の記事で書いた通りだが、そう言う事情なので、最後までその場にいる事は出来ず、彼女のライブが終わった後、最後の荷物のチェックをして、運営さんに挨拶をして、ミラちゃんにもお礼とさよならを言おうとしたのだが、彼女にとって、彼女のライブ直後のこの時間はファンの人達との大切な交流の時間だ。
3月に彼女のライブを見た時も、そうだったので、それはすでに理解しているし、僕は彼女には声をかけずに帰る事にして、この場を後にした。
■ポップ出し忘れ
話は、ずいぶん巻き戻るが、ミラちゃんと再開で盛り上がった後、出演までは約1時間。
7/2・城天ストリート・出演者
やる事は山ほどある。
まずは、破れて補強したバッグから、ステージ上の隅に譜面台に乗せて立てて置くQRコード入りA4ポップと、テント下のテーブルに置いておくA4のSNS紹介ポップと、リーフレットスタンドの用意。
ポップ、リーフレット、フライヤー置き台
一番高い位置に写っているのが、譜面台の上に置かれたQRコード入りA4ポップで、これを前のバンドが終わったら、ステージ上へ運ぶ予定が、それを忘れてこの写真の状態のままライブを終える事となる。
あれだけ大変な思いをして運んできたのに・・・。
でも、ミラちゃんが「ここでも見る人は見てくれてますよ」と慰めてくれた。
彼女は、本当に優しい子だと思う。
彼女が歌う動機を知って、その優しさに感動してしまった自分がいるので、優しい子だとは既に分かっていたのだが、実際に、触れ合ってみると、それが随所に感じられるのだが、その話はここでは広げないでおこう。(=^ェ^=)
あんまり褒めると、勘違いした彼女のファンの人に嫌われかねないので。
■手の震えが止まらない
重い荷物を運んできたせいで、両手が震えてなかなか止まらない。
勿論、緊張からではない。
僕は、髪色に合わせて眉色もピンク系の色にしている。
ステージ衣装に着替えて、リキッドタイプのアイブロウペンシルで、眉を描きなおそうとしたのだが、手が震えてなかなか上手く描けない。
観客からはそれ程細かい所までは見えないだろうと、何度かやり直して何とか妥協出来る程度には描けたので、それでよしとした。
セッティング中も、シールドを差す手が震えているのを見て、緊張してるのかと、ミラちゃんが心配して声をかけてくれた程だ。
でも、不思議な事に、リハが始まってギターを鳴らして少し歌うと、いつの間にか手の震えは止まっていた。
次回もまた、この両手崩壊が起こるのかと思うと、電車移動での機材運搬は本当にうんざりだ。
■せっかくの撮影が
そして、背中に背負って運んできた一番大きな三脚の他に、自撮り棒にもなる三脚とミニ三脚と合計3つの三脚に、それぞれスマホ、iPod touch、デジカメをセットする。
あとは、本番前の入れ替えのセッティングとリハの時間に、斜め前からとステージの袖からと背中からとそれぞれ配置してスタートボタンを押すだけだ。
ちなみに、背中からのデジカメは、下から煽る角度で、お客さんは映らないように配慮している。
しかし、背中のデジカメはどっちみち15分くらいしか動画は撮影できないので、使えるカットがあればと撮っていただけなのだが、スタートボタンが上手く押せてなかった様で、何も撮れてなかった。
舞台の袖のスマホは、セッティングとリハの15分間で、ライブが始まって、最初に自己紹介をしてMCをしている間に、熱が上がりすぎて、1曲も撮れずに止まっていた。
一番、重要なiPod touchは、ストレージの空きを増やす為に、かなり曲数を削除してきたのに、同じく熱暴走で、全5曲中、4曲目の終盤で止まっていた。
デジタルビデオカメラなら、熱暴走は起きないのか、その辺を検索してみたが、今の所、有力な情報は得られていない。
スマホがこんなに使えないものだとは思いもしなかったが、これでは、スマホを使って炎天下でのライブ配信なんて、到底無理と考えた方が良さそうである。
このライブの1週間前、何故、ミラちゃんはステージの横からライブ配信しているのかが、よく分かった。
配信中も「熱暴走が恐い」とポツリと呟いていたし。
要は、テント下の日陰でないと、確実に止まるから、角度は真横だがそれで妥協したのだろう。
僕のAndroid携帯(本当はiPhoneが欲しかった)は、テント下でも15分しか持たなかったが。
そう言えば、配信中、ミラちゃんはiPhoneで配信中と言っていたし、僕のiPod touchは一番暑い炎天下に設置したのに、一番長く撮影出来ていた。本番直前まで、炎天下に出さなければおそらくライブは全部撮れた筈だ。
比較的、熱にアップル製品は強いと言う結果がここで見えた。
■噛み合わないSEと板付きの話
今から、冷静に考えると、全て自分の思い込みからくる勘違いだと分かるのだが、出演者の入れ替え時間、つまりは、セッティングとリハの時間になるのだが、SEと板付きの話でいまいち、スタッフさんと噛み合わない事があった。
これは、城天と言う場所を少し舐めていたと言われても仕方がないと言えるのかもしれない。
まずは、SEの話。
最初は、SEをiPod touchで流して貰おうかと考えていたのだが、iPod touchは撮影に使う事にして、安い、携帯音楽プレイヤーを買ってそれを今後SE専用に使う事にした。
そして、Yahoo!ショッピングで2980円でメーカーすら分からない、iPod nanoだったか、iPod miniだったか忘れたがそれを彷彿とさせるデザインの携帯音楽プレーヤーを購入した。
Yahoo!ショッピングで購入した2980円の携帯音楽プレーヤー
正直、音はあまり良くはない。
値段が値段だからそれは仕方がないとは思っている。
内蔵されてるイコライザーを使うと少しはマシにはなるが、iPodの音とはやはり比較にならない。
そして何より、物凄く使いにくい。
何でそんな仕様にしたのか分からないが、最初のメニュー画面はホイールを上下左右に押すと、その通りに動いてアイコンを選択出来る。
しかし次の画面から、その動きは異なる。
下のメニューへ移動しようと下を押すと、最初のメニュー画面に戻ってしまい、下へ移動したい場合は、右を押さなくてはいけないのだ。
いじってる内に、一回間違えれば、また一からやり直しだし、作った筈のプレイリストが充電がなくなったら消えるのか、当日それは消えていて、現場入りしてからまた作り直したりと、とにかくやっかいだ。
なので、PAオペレーターにこれをいきなり操作して貰うと言うのはちょっと難しい話である。
僕は、城天と言う場所柄、SEと言うものをそれ程厳密には考えていなかった。
通常、ライブハウスでSEを使う時には、さりげなく流れるBGMが止まって、少し大きめの音で、さあこれからアーティストが登場しますよ、と言う空気作ると言うのが、僕のSEのイメージだ。
実際、ライブハウスではそうしてきたし。
でも、3月に下見に行った時には、リハーサルも観客から丸見えだし、BGMを流しながら、音出しの時はBGMを下げたりと、そんな光景をいくつか見たので、僕は、前のバンドが終わったら、鳴らしっぱなしで必要に応じてフェーダーで上げ下げして貰えばいいと、そんな使い方を想像していた。
今回に関しては、そんなBGM的な使い方をSEと表現していたのだが、スタッフさん達は、もっと厳密に考えてくれていた様で、その事に気付いたのは、後日の事だ。
きちんと考えてくれていたのに、本当に申し訳ない。
次に、SEに関して噛み合わない打ち合わせ中に、ミラちゃんが「板付きで出ますか?」と聞いてきたので、心の中で「ん!?板付き?」と思って少し固まってしまった。
板付きとは、僕が今までやってきた板付きを踏まえての認識では、緞帳が開くと既にそこにアーティストが立っていると言う、そう言う登場の仕方を板付きと認識していた。
僕が見た城天ストリートのライブは、ごちゃごちゃっとセッティングとリハをやりながら、観客ともコミュニケーションをとったりして、いつの間にか本番に突入と言う、リハと本番の境目がはっきりしないのが城天と言うイメージを持ってしまっていた。
だから、ある意味、板付きと言えば板付きで、そうでないと言えばそうでない様に、いつの間にか始まるのが城天じゃないの?と何だか頭が混乱してしまっていた。
城天における板付きを全くイメージ出来ずに戸惑い固まってしまっていた。
でも、それは違っていて、セッティングが終わったら一旦、袖に引っ込んでからSEを格好良く鳴らすのか、ステージに立った状態でSEを鳴らすのかと、ライブハウスと同じ様に厳密に打ち合わせをしようとしてくれてたんだと思うと、「反省!」としかいいようがない。
「すみません、ちょっと舐めてました」と。
でも、それなりにほんの少しSEが鳴って、板付き本番スタートとなり、使いにくいプレイヤーで、自分の思っていたものとは全然違う始まりだったが、最初だからまあ、これで十分OKだと思っている。
思い込みはいかんな、と改めて思う。
■本番もアクシデントがいっぱい
ようやく本番がスタートして一曲目「届く事にないメッセージ」。
1)届く事のないメッセージ/皆見つかさ
(『せっかくだから、少しでもいい音で音楽を楽しんで欲しい。 』)
リリースしている音源は、フルバンド編成でレコーディングされているが、ライブではオケはなしで、アコースティックギター一本の弾き語りである。
2023年7月2日:皆見つかさ・城天ストリートライブ
この日は、全部で5曲。
まず1曲目の『届く事のないメッセージ』はけっこう右手のストロークが速くて激しい曲である。
重い荷物で崩壊した右手が正直キツイと感じながらの演奏になった。
でも、これは避けられない事だし、だからと言って速くて激しい曲はやらないと言うのはおかしな話で有り得ない事である。
と思ったら、新品のピックなのに、力に入れ方がおかしかったのか、やはり途中でピックの先端が欠けてしまった。
次の3曲は、何回か歌詞を間違えたのと、コードを一部間違えた以外は予想より順調な出来だ。
2)ウツでサイケな日常/皆見つかさ
(『せっかくだから、少しでもいい音で音楽を楽しんで欲しい。 』)
3)Yodo Big River Blues/皆見つかさ
(『せっかくだから、少しでもいい音で音楽を楽しんで欲しい。』)
4)別れ際の言葉
この曲は、まだ音源化されていません。
しかし5曲目、ラストの曲は、歌詞を間違えまくって、1番と2番と3番の歌詞が混ざりまくって、嘘ばっかり歌っていた。
でもまあ、よっぽど曲を聴き混んだ人でないと分からないとは思うが、あれだけ間違うと、自分の中でどんどんテンションが下がっていくのが分かる。
そしてトドメは、歌い終わって、最後のギターのキメの直前にピックアップが外れて、ギターの音が前に飛ばずで終了。
正確にはピックアップではなくてiRig Acoustic Stageと言う製品でマイクなのだが、僕のアコギ(GUILD F-30)は、iRigを引っ掛けるサウンドホールが削れてるので外れやすくはなっているもののけっこうしっかり取り付けたつもりだったのだが。
そして、iRigが外れた時、PAの方から「ああ、最後に!」と残念がる声が聞こえた。
自分の事の様に思ってくれてありがとう!。゚(T^T)゚。
5)純真防衛哀歌/皆見つかさ
(『せっかくだから、少しでもいい音で音楽を楽しんで欲しい。 』)
■ステージ衣装
僕は、ステージ衣装に関して、バンドでは真っ赤なスーツだとか火消しのはっぴだとか、色々訳の分からない派手に格好をしてライブをした事はあるが、弾き語りでは、それほど派手な衣装を身につけてライブをした事はない。
そもそも、僕はステージ衣装を考えるのは凄く苦手だ。
でも、今回に関しては比較的楽しく考える事が出来た。
いつも、衣装をどうしようか悩みまくるのだが、今回に関してはいくつかイメージが湧いたので、そのイメージに沿って、ネットで探すだけである。
城天を3月に視察に行った時、とにかく見た目は人の目を引く方が立ち止まって貰える確率が上がるのではないかと思ったので、普段着に近い様な衣装はダメだと思っていた。
最終的に2パターン用意したのだが、今回の衣装は、派手な方のパターンだ。
下は真っ赤な袴型のパンツで、上はエスニックなシャツ。
もっと、バカっぽい訳の分からない感じに仕上がるのかと思ったが映像を見る限り、そんなに変でもなく、案外馴染んでいる。
そして、両手首と首から胸元を飾るアクセサリーは、エスニックなものをたくさん扱っている「ポカラ」と言う店で調達。
ステージ衣装
凄くいいお店だったので、もう1つの衣装に合わせたアクセサリーも出来れば「ポカラ」で買いたいと思っている。
■髪色
ついでに言うと、この日の髪は、赤い色が落ちて来てピンクになり、また染める為にブリーチをした状態である。
このブリーチをしてブロンドになった根元からピンクへのグラデーションが綺麗で、たったの1週間しか楽しめないが、いつも、自分なりにこの短い時を楽しんでいる。
■ライブ終了後に見た嫌なもの
ライブ終了後、機材と荷物を片付け終わって、その荷物を見ながらこれをまた持って帰るのかと思うと、それだけで既にしんどくなってきた。
それに、すぐには動けない程疲れているので、運営さんがアップしてくれた僕の出番の時のツイートなんかを見ながら休憩をしていると、僕の次に出演している女性アーティストが本番中なのに、モニターが聞こえないと怒り出した。
ライブ終了後も、凄い剣幕で怒っている。
■ナンカノユメのボーカリスト
名前は知らないが、そのプンスカ怒ってた女性シンガーが帰った後、控えテントにいる僕に、先述のナンカノユメのボーカルの女の子が僕に話しかけてきた。
ミラちゃんも可愛らしい女の子だが、この子も凄く小さな顔で綺麗な顔をした女の子だと初めてライブを見た時に思った。
そして二人とも凄くいい声をしている。
彼女の名前は知らないが、モニターやPAの事を「大丈夫でしたか?」と僕に何やら気を遣った様子で話しかけてきてくれたのだ。
おそらく、さっきのクレイマーの影響だろう。
きっとショックを受けているのだろうと思うと気の毒で仕方がない。
そんな時に、他人を気遣えるなんて、何て素晴らしい人柄なのだろう。
何の問題もないと言う事と、問題があったとしても構わないと言う事が伝わる様な話をした筈だが、どんな表現をしたかは覚えていない。
でも、「また、出てくださいね」と言ってくれたのは嬉しかった。
そこでもうブッキングが決まっている事は伝えておいた。
この子も、凄く優しくて感じのいい子だ。
この日、何らかのコミュニケーションをとったSonicForm所属のアーティストさん達は全員、感じのいい人ばかりだった。
「出てください」と言うよりも、出させてくれる所があると言うだけでも、たくさんの事情を抱えた今の僕には、本当に有難い事で、感謝以外に何もない。
実際、僕らみたいなのを出させて、何のメリットがあるのだろうと思っていていつか聞いてみたいとも思っている。
きっと、メリットとかではなく、志や夢や理想や目標の様な物がその背景にある様な気がするのだが。
■その後に観て帰ったライブ
確かに、よく聴こえる環境のいい場所に設置されたモニターもあるのはあるが、そんなものライブ会場によって様々で、モニターは自然に聞こえて来るものじゃなく、自分から聴きに行くものだと言うのが僕の認識で、モニターが聴こえないと歌えないとか言って怒ってる様では、この世界でやってくのは無理だろう、なんて事を思いながらその光景を遠くからみていた。
見ていてあまり気分のいいものではなかった、正直。
そうこうしている内に、次のアーティストが出てきたので、観客に混ざって、一番前に座ってライブを見る事にした。
石垣島出身の19歳、田島しずくくんと言うシンガーソングライターだ。
彼は、男の僕から見ても、綺麗な顔をしたかなりの男前で性格も良さそうだ。
田島しずく(敬称略)
ちなみに彼だけ、写真をアップしていいか確認が取れてOKが貰えました。
他の人達は断られたのではなく、確認が取れませんでした。
田島しずく(敬称略)
僕が観ていると、自己紹介で、「田んぼの田に、石垣島の島に、ひらがなで、し・ず・くと書いて田島しずくです。」と自己紹介をしている。
思わず、僕は笑ってしまった。
何故かというと、この自己紹介は、さっきのライブで僕がやったものと丸っ切り同じなのだ。
「僕の名前は、皆様の皆に、見学の見、そしてひらがなで、つ・か・さと書いて皆見つかさと言います。」と言う自己紹介だ。
字が分かりにくいので、ライブでなくても、名前を聞かれた時にいつもする自己紹介である。
そこで僕が笑ったのに反応して、「つかささんと文字の構成がいっしょだなと思って」といった様な事を言いながら、彼は笑っていた。
彼とはまだ話した事がなかったが、こんなファーストコンタクトも悪くないなと思った。
それに、いじってくれたのも嬉しかった。
そして、19歳でこの完成度。
この日、彼のギターは壊れて修理中で、急遽オケを用意して歌ったらしいのだが、僕が19歳の頃、こんなに完成度の高い曲が書けただろうか。
こんな立派なライブが出来ただろうか。
そんな事を思いながら、感心して観ていた。
そして、ミラちゃん。
相変わらず、ライブ慣れしていて、MCは上手いし凄い元気エネルギーがみなぎっていた。
彼女の事はさっきかなり触れたので、これくらいで。
でも言えなかった言葉を。
「ミラちゃん、色々、気にかけてくれてありがとう。7/16、晴れたらまたよろしく」
そして、また、両手と肩と背中に荷物を持って、帰路についた。
■さいごに
とまあ、ライブ活動再開一発目のライブはこんな感じでした。
この後、物凄い疲れが出て、それなのに自分の時間がほとんど取れず、ブログを書くのが精一杯で、昨日まで4日間、ずっと体の痛みと疲れが抜けませんでした。
これからこのハードな生活が当たり前になるのだなと思うと、ちょっと気が滅入るけど、それでも、とにかく人前で歌わなきゃどうにもならないので、頑張っていきたいと思います。
それでは、応援よろしくお願い致します。
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*
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ミュージシャン、皆見つかさの世界が広がっています。o(゜∇゜*o)(o*゜∇゜)o~♪
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