自分のニュアンスで曲を捉える話とコピーとカバーの話 | 皆見つかさ 公式ブログ 〜ソロアーティストの脳内と日常

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この記事は3878文字です。(読破予想時間:約9分14秒)

 

マニアと呼ばれる人は、時折、とても面倒臭い場合がある。

 

「ファン」とか「○○大好き人間」とか「○○オタク」ではなく「マニア」だ。

 

しかも、ディープなマニアの事だ。

 

僕の経験から一つ例を挙げさせて頂くと、昔組んでいたバンドのメンバーに、ビートルズマニアがいたのだが、この男が、まさにそれなのである。

 

彼は、普段は特に絡んだりしてくる事はないが、僕が、ビートルズの曲を何となく雰囲気で、ちょこっと弾いたりすると、「全然違う!」と絡み始めるのだ。

 

こっちは、ビートルズマニアどころか、ビートルズのファンですらない。

 

勿論、ビートルズの偉大さは理解しているつもりだし、認めてもいる


まぁ、どちらかと言えば、好きな方ではあるが、ファンと言う程ハマった事はなく、キチンとコピーをしようとした曲など一曲もない

 

何となく、聴き覚えがある曲を、それとなく雰囲気だけで弾いて見たと言うだけの話で、ビートルズのメンバー本人でもない奴から、叱られなきゃならない理由など何処にもない

 

しかし、彼に「適当に弾いただけだ」などと一言でも返そうものなら、「ビートルズの名曲をそんな風に弾いて欲しくはなかった」だの「この曲を勝手に弄る事を許されるのは、本当のビートルズ愛を持っている者だけだ!勝手に弄らないでくれ!」などと凄く面倒臭いスイッチが入ってしまうのだ。

 

 

以前、ネットにアップしている動画で、某アニメ映画の曲を、素晴らしいアレンジで弾き語りカバーしている女性アーティストを発見した事があるのだが、そのコメント欄には、やはり、面倒臭いアニメマニアが、コメントを書き込んでいて辟易とした覚えがある。

 

やれ、コードが違うだの、ヘタクソだの、この曲をそんな風に勝手に弄って欲しくなかっただの、好き勝手言う連中が多数湧いて出てたのだが、きっと、奴らは、そのアニメのマニア達だろう。

 

僕もそのアニメは好きだし、名作だと思っているが、彼女のカバーは素晴らしく、歌もギターも勿論、下手ではない。

 

僕から言わせて貰えば、そのアニメの原曲の方が、某洋楽のまるまんまパクリで、彼女のカバーの方がオリジナリティーがあると断言出来る。

 

何のアニメか伏せたのは、これが言いたかったからで、間違いなくパクリではあるのだが、証拠もないのに、パクリ呼ばわりすると何かとやっかいだからに他ならない。

 

◇自覚のないパクリとその衝動について

 

何がやっかいって、その曲の元となった原曲も知らないそのアニメのマニア共がギャースカギャースカと五月蝿く騒ぐ事は鉄板で考えただけで面倒だからだ。

 

そのアニメを見ながら、その曲を聴くと確かに物凄く感動する。

 

そして、そのアニメをひとたび知ってしまった人間がその曲を聴くと、もう、そのアニメの名シーンから逃れる事は出来ず、必ずと言うくらい毎回感動してしまう。

 

しかし、それは、断じてその曲のおかげではない

 

アニメのシーンの素晴らしさと、その曲の元となった名曲が素晴らしいからなのだ。

 

◇カッコいい曲をそのまま真似ればカッコいいに決まってる

 

 

とまぁ、マニアと言うやつは、こんな風に、冷静で純粋な視点でアーティストのカバーを鑑賞する事が出来ないなんて場合が多い。

 

そして、何の権限もないのに、自分が許可したり、認めたカバー以外は、全て否定するのだ。

 

何故だが、マニア同士は相通じるものがあるらしく、「おー!そう来たか!」などと言いながら、お互いのカバーを褒めあったりするのが多い事も、マニアの不思議あるあるの一つだ。

 

などと熱く語ってはみたものの、今回は、マニアについて語ろうって訳ではない。

 

このマニアの話は、今回の主題である、コピーとカバーについてや、アーティストの曲の捉え方やその表現について語りたいが為の導入にすぎない。

 

 

ミュージシャンを志すなら、当然、楽曲のコピーと言う物はパートに関わらずとても大事である。

 

とにかく、どれだけたくさんの曲をコピーしたかと言う事は、ミュージシャンとしての、その先の実力やセンスやその資質を左右するとても大切な要素となる。

ところが、初心者と言う段階を経て、ある一定のレベルまで辿り着いた人間に至っては、曲をマイ・ニュアンスで捕まえる事も、凄く大事な事なのだ。

今までいろいろ聴いたり演奏したりコピーを重ねたりして、自分が蓄積して消化したものは、そのうち、自然と出る様になる。

例え他人の楽曲であれ、自分が捉えた独自のニュアンスを形にして演奏したものは、もはや、それは立派なカバーと言える訳で、カバーとしてしっかり成立したものは、そのアーティストのものと言っても過言ではない演奏となるのだ。

勿論、原曲の偉大さとは別の話で、そのカバーがオリジナルと同等だとかそんな事を言ってる訳ではない。

スポーツで言うならば、他人のオリジナル技を練習して、自分の物とする様なものだ。

野球の投手が投げるカーブは、他人の考案した変化球のマネではあるが、それぞれ投手毎に癖や個性があって、全く同じではない。

それと似た様なものなのかもしれない。

 

但し、初心者がマイ・ニュアンスなどと言って、安易にカバーばかりに走ると、出来ない技を簡単なフレーズに置き換えてごまかしたりする事が常習化して、それはただの劣化コピーになったりするのでオススメしない。

 

まずは、地道にたくさんの曲をコピーする所から始めるのをオススメしたい。

 

 

先程、ちょこっと同じ様な話をしたが、カバー曲を聴いて、「コードが間違ってる」などと言う人が、ちょくちょくいる。

 

コピー曲でなら、違うコードを弾いていれば、それは、「コードが間違っている」と言う評価で正しいと言えるだろう。

 

しかし、カバー曲の場合は、違う。

 

明らかに、メロディーと不協しているのなら間違いかもしれないが、そうでなければそれは意図したもので、間違っているのではない

 

それをカバーと言うのだ。

 

勿論、コードを変える事=カバーと言う意味ではなく、コードを替えてみる事もカバーのうちって意味だ。

 

コードと言うものは、絶対にそのコードでないといけないと言うものでない

 

ジャズミュージシャンなんかにとっては当たり前の事なのだが、代理コードと言うものがあって、それはコードを理論に従って別のコードに置き換えると言う手法なのだが、ジャズのアドリブなどでは、ポップスナンバーやロックナンバーを即興で代理コードに置き換えて、当たり前の様にジャズアレンジにして演奏したりしている。

 

こう言われると、いくら初心者でも、ジャンルに関係なく、何となく「そう言えば」って心当たりがあるのではないだろうか。

 

これは、何も、ジャズの専売特許ではない。

 

コードを変えれば、曲の雰囲気はガラっと変わるし、曲のカバーをしようと言うアーティストにとっては、外を歩く時には靴を履くのと同じくらい当たり前の話なのだ。

 

コードを変える、リズムを変える、テンポを変えるなど、カバーする為に変えるポイントは、そのアーティストがどんな風にカバーをしたいかって事次第なのだが、その雰囲気が原曲から遠ざかれば遠ざかる程、聴いていて不機嫌になる人達が少なからずいる事も確かな事だ。

 

しかし、カバーすると言う事はそう言う事なのだ。

 

音楽とはそういう物なのだ。

 

原曲しか認めないと言うマニアの人達は、いちいちケチをつけてないで、勝手に、過去の原曲や原曲に忠実なコピーバンドの曲を聴いたり、一生懸命原曲のコピーと再現に励めばいい。

 

こっちの世界まで出張って来なくてもいい。

 

その原曲も原曲を作ったアーティストも貴方達マニアだけのものではないのだから。

 

そのアーティストが目指した音が、キチッと表現されていれば、音楽としてはそれで正解なのだ。

 

◇アート(芸術)とは

 

商業ベースに乗せてヒットさせようと言う意図ではなく、ただ純粋にアーティストとして自分の出したい音を追い求めた結果であるのなら、賛同者の多い少ないは関係ない

 

ネットのカバーに対する「コードが間違ってる」などと言う意見は、あまり音楽の事を分かっていない初心者に毛の生えた様な連中の意見かと思いきや、時折、冷静さを失った、ハイレベルの演奏が出来るミュージシャンである事がある。

 

それが、いわゆるマニアってやつなのだが、彼らは、自分のテリトリーを犯す者が現れた時にのみ、冷静さを欠いて理論も全て忘れてエモーショナルな意見を噴出させる様だ。

 

って、いつの間にか、また、マニアについて語ってる・・・。(ノ)゚Д゚(ヽ)マジ!?

 

最後にもう一度。

 

この記事はマニアについて語る主旨の記事ではありません。

 

あくまでコピーとカバーと・・・・・。(  ゚ ▽ ゚ ;)エ~ット

 

 

あ、もひとつ最後に。

 

僕、こんなカバーやってますので、良かったら観て(聴いて)やって下さい。(*^o^*)

 

◇昭和カバー曲集/皆見つかさ<再生リスト>

(『せっかくだから、少しでもいい音で音楽を楽しんで欲しい。 』)



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