自分の音源は何度も聴いても飽きない? | 皆見つかさ 公式ブログ 〜ソロアーティストの脳内と日常

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この記事は3472文字です。(読破予想時間:約8分16秒)

 

自分の作品、つまり、自分のライブ録音やレコーディング音源などを自分で何度も聴いたり、自分で書いたブログ記事などを何度も読み返したりする人ってどれくらいいてるんでしょう?

僕はけっこう、これをする人間です。

今回は、そんな僕の日常と、僕の様なタイプの自己分析とそこから派生した、この記事のタイトルになっている事柄にまつわる話です。

だからどうなんだ?と問われても何の結論もない話ですが、興味が湧いた方は、是非、このまま続けて読んで下さい。


自分の作品を何度も見たり聴いたりすると言っても、それは、確認の意味ではない。

勿論、レコーディングやブログを書いている際には、何度も確認で見たり聴いたりはする。

でも、完全な完成型になってからも見聴きするのが僕だ。

一生懸命作ったものが完成した後と言うのは、やはり、アドレナリンと言うヤツが放出されている様で、その興奮状態から静まるまでの儀式と言う意味合いもある様な気がする。

この手のアドレナリンは、やはり、ライブの後が一番激しく放出されている様で、日常の世界に戻って来るには時間がかかる。

スポーツの大きな大会でいい成績をおさめた後なんかでも、いつまでも興奮が冷めないという経験をした人も多いだろう。

その感覚とも似ている。

こういうタイプは、もしかしたら、切り替えがあまり上手くないのかもしれない。

単なる通常の労働と休みの日の切り替えだとかのスイッチングは、比較的に楽に出来るのだが、アドレナリンを伴う興奮を覚えた後は、冷却に少々時間がかかる。

 

そう言う日常で言われる切り替えの上手さ・下手さとは、また別次元の話だ。

 

 

同じ音楽仲間でも、似た様なタイプはたくさんいる。

 

僕が特別変わっていると言う訳ではない。

 

一緒に車に乗ってても、一緒に部屋にいても、常に自分のライブ音源をかけていて、半ば強制的に聴かせてくる様な奴は珍しくない

 

「俺らのライブ聴く?」と訊いてくる奴はまだマシな方で、こちらの同意も得ずに同じ様なライブを毎回聴かせてくれながら、「この時はミスった」だとか、あーだこーだとそのライブの時の様子を話してくれる。

 

しかも、毎回同じ話で、更に言えば、それを聴かされる側は大抵、苦痛でしかない。

 

彼らはその空気をまず読めない。

 

確かに、親しくなって相手の事をまだあまり知らない場合なんかは、どんな曲を演(や)ってるのか興味があるし、聴きたくもなる。

 

でも、毎回自分の音源ばかりを聴かせてくれる様なヤツは、基本的は、毎回そんなシチュエーションである事から、かなり親しい間柄なのだが、それだけに、奴らの音は既に知り尽くしてもいるし、特に改めて聴きたいとも思わない。

 

同じライブイベントに出て、既に生でそいつらのライブを観た後なんて事も珍しくはなく、そんな場合でもライブ音源を聴かされる。

 

まぁ、それも仕方のない事だと諦めてはいるし、そんな奴とは付き合いたくないとだとか、大嫌いだとかって程、大袈裟な話でもない

 

気持ちの面で言えば、僕もその気持ちは十分に理解出来るからだ。

 

でも、そういう事もあって、聴かされる側の心理も理解出来るので、僕は自分の音源をいつも一人で聴いている

 

 

こんな風に書くと、自分大好きなナルシストの様に感じるかもしれないが、実は、自分の音源ならば何でもいいと言う訳ではない

 

何度も聴いてしまう音源と言うのは、自分が納得のいく音源ばかりだ。

 

そして、そう言う音源は決して多くはない。

 

大成功だったライブで、興奮がなかなか覚めやらないものだとか、曲作りや演奏や歌やアレンジや録音・ミックスダウンに至るまで、納得と満足のいく音源に限った話で、何でもかんでもって話ではない。

 

年々、表現力もアップしてきて、納得のいくライブやレコーディングも増えてきたが、やはり、過去へ潜れば潜る程、納得のいくライブや録音なんて少なくて、音楽活動を始めたばかりの頃からしばらくは、寧ろ、聴きたくない音源ばかりだった程だ。

 

今でも、聴きたくないと思う録音物は少なくはない。

 

そして納得のいく録音に行き着くには、それなりの過程が必須で、適当に録って「はい、OK!」と言う訳にはいかない。

 

試行錯誤の末、ようやく納得のいく形になった時、初めてアドレナリンが放出されるのであって、そういう音源以外は、特に聴き返したいとは思わないものだ

 

寧ろ、聴くのも嫌だと言う音源の方が多いと言うのが実情だ。

 

 

以前、『自分の書いた記事って読んでて楽しいですか?』と言う記事で、自分の書いた記事を何度も読み返すと言う事を書いたのだが、その記事に対してSNSにこんなコメントをいれて下さった方がいた。

 

◇自分の書いた記事って読んでて楽しいですか?

 

そのコメントと言うのが、「自分の作った曲は何度聴いても飽きない」と言うコメントだ。

 

全てではないが、確かに僕も納得のいった曲はほとんど飽きたと言う感覚を覚えた記憶はない

 

そして、その方は、自分が好きなアーティストから受けた影響がモロに出ているのが自分の曲なのだから、それは当たり前の話だけれどもとおっしゃられていた。

 

これは、今まで思った事がない観点で、けっこう考えさせられた一言だった。

 

その方は、ご自分の感覚を自分自身で分析されただけなんだろうけど、僕にも、もしかしたら当てはまっているのかもしれないと思えるのだ。

 

僕は、今まで、自分が納得のいった作品、すなわち、自分で客観的に聴いて「いい!」と思える曲でないと、他人が「いい」と思ってくれる筈などないのではないかと言う感覚すらあった。

 

少し違うが、自分が好きで納得のいく製品でないと、売る事なんて出来ないと言う商売人や営業マンの感覚と近い感覚とも言える感覚だ。

 

しかし、自分の曲は、自分の好きなアーティストの影響がモロに出た曲だから自分では良く感じて当たり前と言う観点に立ってみると、僕の今まで抱き続けたポリシーである、自分の楽曲に対して客観性を持つと言う事は自分には不可能な事であり、その自分のポリシーに対する根拠は完全に喪失する事になってしまうのだ。

 

でも、根拠なくそれを否定する訳にもいかない。

 

真実は一つなのだから、都合が悪いからと言って、真実から目を背ける事はこれからの人生を無駄に使うのと同じ事を意味する

 

今までの人生が無駄に終わる事を畏れていては、更に大きなものを失うと言う事だ。

 

表現は少々大袈裟ではあるが、まぁ、目を背けずにこの言葉と向き合って考えてみようって話だ。

 

 

僕は、何度も書いて来た事だが、ソロの音楽アーティストとして活動を開始してからと言うもの、誰かの何かの曲をモチーフにして曲作りをすると言う様な方法はとっていない

 

だから、自分で自分の曲を聴いても、どこのフレーズが誰々みたいだとか、何とかってバンド風だなんて感じる事はまずない。

 

勿論、ブルースは誰が作ってもブルースにしか聞こえないし、レゲエは誰が作ってもレゲエにしか聞こえない。

 

そういう意味では、過去の先人達が作り上げてきたものの上に成り立っているのが、自分の作品な訳だが、その中でも、完全な個人や固有のグループを意識した作品と言うものは、僕の作品においては皆無だ。

 

影響と言うものは、知らず知らずに出るものなので、他人が聴いたらそう感じる様な影響も知らない間に出ているのかもしれないが、少なくとも、それはわざと意図してそうしたものでは決してない。

 

そうして自然に出てしまうものも含めて、影響を受けたアーティストのエッセンスであるのなら、やはり、作者本人には自身の作品を客観的に聴く術はないと言う事になる

 

しかし、それは既に自分の個性として昇華されてしまっているのなら、話は違ってくるのではないかと言う思いもある。

 

どっちにしても、自分が「いい」と思って世に送り出したものなのだから、自分自身は最初から「いい」と思っている作品なのだと言う事実もある。

 

つまり、そう考えても自分の曲が売れる曲なのかどうなのかは、本人には判断出来ず、その判断は結局、リスナーや第三者に委ねるしかないと言う事なのではないだろうか。

 

何だかんだと言ってはみたものの、自分自身で判断出来るのは、自分で納得が出来る作品かどうか、思い通りの表現が出来たのかどうか、それくらいまでではないのか。

 

そんな思いが今更ながら、渦巻いている。

 

年々、他人の言葉に触発されて哲学モードに入る事も少しずつ減っては来ているが、久しぶりに考え込まされる、面白い考え方に出会った。

 

 

もしかしたら、同じ様に考えてる方が他にもいらっしゃるのかもしれませんが、個人的には、直接、僕にこの言葉を投げかけてくださった、その方に、とても感謝しております。


☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*

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