この記事は3234文字です。(読破予想時間:約7分42秒)
楽器で、何度練習してもどうしても上手く出来ないところがあったり、四六時中練習してるのにミスが多いなんて人は、案外、たくさんいてるのではないでしょうか。
そんな時、「一体、何が悪いんだろう?」と考えるのはごく自然な事だと思います。
この話は、そんな悩みを解決しようって話ではありません。
まぁ、それはとにかく読んでみて下さい。
以前から、僕がよく思う事です。
ネット検索やネットサーフィンをしていると、楽器や歌の悩みをネットで相談してる場面によく出くわす。
そんな時の回答と言えば、相手が普段、どれくらい練習をしているか知りもしないのに、練習不足を指摘しているものがほとんどだ。
確かに、練習が足りない事が理由で出来なかったり、失敗が多かったりする場合も多いと思うが、僕には、全部が全部練習不足だなんて事は思えない。
練習が嫌いで、一発で出来る夢のコツの様なものを求めて質問してる様な人もいるし、自分で練習不足の自覚がない人もいるだろう。
でも、それ以外に、「出来ない」「よく間違う」には大きく2つのパターンがあるのではないかと思う。
まず1つは身も蓋もない話だが、まったく向いていない場合。
どんな人でも必死で練習すればある程度は弾ける様になると言う事を言いたくなる人もいるだろうが、それはあくまで「ある程度」なのである。
先へ進んでレベルアップすれば、だんだん壁が高くなる。
全ての時間を楽器の練習に費やしたとして、どのレベルの壁まで超える事が出来るのはやっぱり個々の能力次第だ。
悲しいかな、その壁がもの凄く早い段階でやってくる人も確かにいるのだ。
何でも「練習不足」で片付くのなら、それはもう、練習さえすれば皆が皆、究極のテクニックを習得出来ると言う「練習万能説」と言う域に達している。
練習だけではいきつけない域があるからこそ、最高峰にいるプレイヤー達の存在は素晴らしいのであって、誰でも努力だけでいける域であるなら、誰も重宝したりはしないし、その価値はさほどでもなくなる事になる。
かと言って諦めずに努力すれば、更にいくつかの壁は超える事が出来るだろうし、それは素晴らしい事だと思うので、諦める必要などないとは思っているが、これはまた真実でもある。
そして、もう1つは、何かしら理由があってうまくいかない場合だ。
練習方法が間違っていたり、フォームがおかしかったり、楽器そのものや道具に問題があって、とても弾きにくいものを使用していたりなんて可能性もある。
なのに、深く考えもせず、「練習不足」と言う回答を出しているのを聞くと、自分の事でなくても、いつもうんざりしてしまう。
本当に一生懸命練習した結果悩んで相談している人もいるだろう。
僕の経験では、それでも「練習が足りない」などと言われるとそんな気がしてくるものなのだ。
練習量の多い少ないなんてものには基準がないだけに、人は不安になるのだろう。
そうなると、また、無駄な練習を繰り返すなんて事になりかねない。
それを防ぐ為にも、安易に結論を出す様な無責任なアドバイスに振り回されてはならないと、自分で意識しておく事は大切な事だ。
僕は、この件に関して脳科学の分野での意見を聞いた事があって、その意見に実感としてもの凄く納得している。
人は、心の中に不安がよぎるとかなりの高確率でミスを犯すのだそうだ。
そして、何も考えずに普段の練習通りの実力を発揮出来る様にするには、身体に覚え込ませて身体が勝手に反応するくらいまで、たくさん練習をすればいいと言う事なのだそうだ。
ここまでだと、結局、「なぁ~んだ、やっぱり練習しかないのか」って話に聞こえるがこの話はもっと奥が深く先がある。
練習がたくさん必要である事は言うまでもないが、ここから先は個人差や過去の失敗体験などが大きく作用するらしく、失敗イメージが湧いてきてコントロール不能に陥ってしまうと、ミス率は格段にあがると言う事らしい。
これは僕は、自分の体験からも実感出来る。
いつもミスする場所があって、そこばかり練習を重ねて何の問題もなく出来る様になって、いざ本番。
その本番中に、よくミスしていた時のイメージが再び湧いてきたりして、そのイメージを振り払おうとしても勝手に「ミスしない様に慎重に」などと思ってしまうのだ。
そんな時は、かなりの高確率で確かにミスる。
そんな事思ってはダメだなんて、いくら思っても1度こうなるとコントロールは出来なくなる。
これが苦手意識が湧いて定着した瞬間なのだろう。
こうなってしまうと、「そんな事考えるな」「無心になれ」などと言う事は、もはやアドバイスにならないアドバイスと言うヤツだ。
◇アドバイスにならないアドバイス
そんな言葉ではなく、ここまで来たら、どうしたら無心になれるのかを教えて貰わないと意味がない。
僕は、こういう心理が働いてよく失敗する方で、こうなってしまってからその部分の練習を重ねると、ついに練習でも負のイメージが湧く様になって、今まで出来てたものまで、だんだん出来なくなってくるなんて事も経験した事がある。
こんな事を聞いても、「まだまだ練習が足りないからだ」「無心になれるまでやれ」などと言う人はいるのだろうけど、そんな根性論で解決する事ばかりなら世の中何も苦労はないと言いたくなる。
例え他人の事であったとしても、見ていて、頼むから黙っててくれって心境だ。
僕が思うに、たくさん練習をしているのに、うまく出来ない、ミスをすると言う場合、フォームや練習方法や道具のチェックが出来る、専門家やベテランに意見を仰ぐのが一番いいだろうと思う。
そして、メンタル面に問題が発生している場合は同じミュージシャンよりも、メンタルコントロールの専門家の意見が参考になるのではないかと思うのである。
どうせ、ネットで不特定多数に相談するのなら、その辺りの質問の方法を変えてみてはどうだろうか?
「うまく弾く事が出来ません」「なかなかミスが減りません」などと説明した上で「どうすればいいでしょうか?」と聞くときっと、「練習不足です」と言う奴らがわらわらと湧いてくる。
そこで、メンタル面に心当たりがある人とない人でそれぞれ、もっと具体的に焦点を絞って質問してみればどうかと言う話だ。
例えば、「いつも負のイメージが湧いて来て、失敗ばかりする。メンタルコントロールの方法を知りたい」とかそんな内容ならどうだろうか。
これでダメでも、こんな感じならいくらでも質問の仕方は変えられるのではないだろうか。
そんな風に思う。
僕はどうにも、繊細な部分の多い人間で、そこが長所として働く場合も勿論あるのですが、弱点としてオモテに出てくる事も少なくありません。
別に本番に弱いと言う訳でもなく、本番に関しては場数を踏めば、失敗を失敗と見せずに演出する技術や、失敗を感じさせない勢いや雰囲気を作れる様になるので、あまり問題はないとは思っています。
でも、自分のメンタルをコントロールする術を身につける事が出来ればいいなと思う気持ちはやはりあります。
根性論ではなく、もっと理論的にその術を知りたいと思うし、それは克服と言う意味もありますが、一つの興味でもあります。
何か参考になる様な、成功体験談でもお聞かせする事が出来ればよかったんですが、残念ながら、僕にはそんな体験はありません。
単に、「練習不足」で全てを片付けないでくれ。
練習で全てが解決するなら、そんな簡単な事はないって話です。
最後に念の為。
何事をするにしても、練習や鍛錬・修練は大切だし必須ですから、それを否定している記事ではありません。
ただ、「練習は裏切らない」なんて台詞をよくネットなどで見かけますが、僕はけっこう裏切られてます。(-。-;)ボソ
ま、今日は、こんなところです。
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*
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