続きです。




桜子さんは、

『そうだね‥。確かにこの状況で二人で映るのはまずいね』

と言い、本来の目的地に移動することにしました。



僕達が移動しようとした瞬間、

刑事の車が入り口につけられ、

警察官が慌ただしく動き出しました。




その時、上空からヘリコプターの音もし出し、

上空からの撮影も始まったようでした。





周りの取材陣は、

一斉にその入り口を撮影し出しました。




警察官らは

ブルーシートを入り口と警察車両の間に張り、中から出てくる誰かを隠すように覆っていました。






この時中から出て来たのは、やはり

後に僕らを驚かせる事件を起こした張本人である

−加害者−

でした。



この後、

このシーンが何度もテレビで流れていました。




僕達は、報道陣が入り口を注視している隙に、

一旦この場を離れることにしました。





けれど用事を済ませた後、

またここを通らなければなりませんでした。





用事をしていても、

桜子さんは何故か不安そうでした。




僕達が滞在していた近くで

あんなことが起きたので、どこか心が落ち着かなかったのだと思います。




桜子さんが、

怪我をした人何とも無いといいね‥

と呟いたので、

再び検索すると被害者の情報がもう既に載っていました。








被害者の容体は、

−心肺停止−

でした。




続きます











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