自己紹介


20代男の奏汰(かなた)です。
僕の彼女は20歳年上の人妻:桜子さんです。

桜子さんと出会ってからの日常を
ここに記録として残していきます。

更新しました。

 旅行帰りに渡したもの


続きです。



朝を迎え

昨日から交わりっぱなしの僕達は

旅行でたくさん歩いたこともあり、

相当疲れ果てていました。




10代後半、20代前半男子の性欲もヤバいですが、30代半ばから40代半ばの女性の性欲も本当にヤバいらしいです。




桜子さんがホルモンの関係だとか言ってましたが、互いに求めるものが同じなのは

ある意味

好都合なのかもと思いました。




僕達は朝食を済ませて、

帰り支度を始めました。




−人 妻と一泊旅行−




この響きが何となく

怖さと好奇心を掻き立てた気がします。

でも、好意も何もない人とリスクを背負ってまではさすがに旅行は行けないので、

今ほどではないけど、

この時、僕なりに

彼女のことを想っていたと言えます。



【僕と彼女のおすすめ品】


旅館を出る時、

見送りをしてくださった旅館の方が写真を撮ってくれると言いました。



僕は桜子さんの立場を考え、チラリと見ると

桜子さんは、

お願いしますと言ってスマホを渡しました。




−あっ、いいんだ−




僕は、横に並びました。

何となく、

他の女性に対して抱いていたいい加減さとは違い、

この時から桜子さんの立場とかそういうのを僕は気にしながら

でも可能な限り楽しむようにして来ました。



今でも、

2人で撮った写真は良い思い出です。




夕方、待ち合わせた駅に着いた時、

僕は何となく離れるのが寂しいと感じてしまいました。

そして、

桜子さんに

渡そうと思ったものをようやく鞄から出しました。

『桜子さん、これ』










そう言って渡したものは、

手紙でした。






僕が今まで彼女と付き合って来て渡した

唯一の手紙です。

そもそも僕らの年代で手紙とかあんまり書きませんし。





桜子さんは、びっくりしていました。

既婚者なのに、

形に残る、

ましてや手紙なんて多分迷惑だろうなと思いましたが、この旅行を含め、こんな年下の僕と付き合ってくれる感謝の気持ちを伝えるには、

アナログ過ぎるけれど、

手紙を書こうと思ったのです。






美味しいものを食べさせてもらって、

高級車に乗せてもらって、

常に最高のエスコートをしてもらって来た彼女に

年下の僕が出来ることは、

この時の僕には、これくらいしか思いつきませんでした。




ちょっと恥ずかしかったですが、

帰り道に読んでねと言って、

僕達はそれぞれの家路につきました。



−ダサかったかな‥−




帰りの電車の中で、

そんなことが頭の中をぐるぐるしていました。





すると桜子さんからLINEが来ました。



−手紙ありがとう。帰ったら読むね。

何だかずっと一緒にいたから、離れるのが寂しく感じるよ−

僕と同じことを考えていてとても驚きました。

そして、同じ気持ちでいてくれることが、

嬉しかったです。