アメリカ大使館のエルサレム移転 | 雷神トールのブログ

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トリウム発電について考える

かねてトランプ大統領が選挙公約を実行に移すため行政命令に署名していたが、本日(5月14日)午後、アメリカ合衆国はイスラエルに於ける大使館をテルアヴィヴからエルサレムに移転した。

 

 

 

これに怒りを発したパレステイナ人はガザ地区の鉄条網が張り巡らされた境界線に集まり抗議を始めたところイスラエル軍がスナイパーなどを使って実弾を発砲、すでに41人が射殺された。

パレステイナ側はタイヤを燃やして黒煙を上げ、スナイパーが照準を合わすのを阻み抗議活動を続けている。

そうした最中、ドナルド・トランプ大統領の娘イヴァンカとその婿クシュナー氏(ユダヤ人)は、新大使館の開所式に参列しスピーチをし、トランプ大統領はヴィデオで祝福した。

大使館のエルサレム移転は、すでに1995年にUSA議会で議決されていた。「エルサレムはイスラエル国の首府と認められるべきであり、USA大使館は1999年5月31日までにエルサレムに移転されるべきである」

だが、これを実行すれば、一食触発の危険地帯に火を点けるようなものなので、オバマ大統領は毎年実行を引き延ばしてきた。トランプ大統領はリスクを冒してこの議決を実行に移したのだ。

それはシリア/ロシア/イランといったイスラエルに敵対する国々に挑戦状を突き付けるのと同じ行為だ。

イランのロハニ首相は「イスラム教徒は一致団結してこの陰謀に対処すべきだ」と声明を発表している。

2009年、EUはイスラエルにエルサレムをパレスチナとユダヤ二国の首府とすべきと勧告している。

1967年にはアラブの国々が団結してイスラエルを滅ぼそうとした戦争に、おおかたの予想に反してイスラエルが勝ってしまった。

さらに遡ると1947年に国連はパレスチナを3つの政体に分割するプランを建てた。その3つとは、 ユダヤ国家、アラブ国家、そしてUSAに管理される国際的に特別な「分離政体corpus separatum 」であるエルサレム。

このプランはシオニスト(世界に散らばったユダヤ人は聖地イスラエルに戻り新しい国家を作るべきと呼びかけたユダヤ人たち)の指導者により受諾されたが、アラブの指導者は拒否した。

第一次イスラエル・アラブ戦争が起こり、それまで信託統治者だった英国が撤退した後、1948年にイスラエル国家が誕生した。そして西エルサレムをイスラエルの首府とした。東エルサレムは当時ヨルダンの管理下に置かれた。


USAの後を追って大使館をエルサレムに移転しようと計画している国は10ほどある。グワテマラ、ルーマニア、チェコなど。

しかしこうした動きにアラブの国々は反発しているから、またもやHamas、Intifada、 PLOなどが鎮静を破り行動に出るだろう。

英国とフランスは大使館はテルアヴィヴに置き、エルサレムには総領事館を置いている。

 

 

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