スランガ(seringat)が咲いてます。
seringatはバイカウツギ属ユキノシタ科の低木。Philadelphus。学名は Syringa。
この花も ↓ 同じバイカウツギ族ユキノシタ科。でもフランスではdeutzia ドウッジア と呼ばれて 春に咲く。別名「Neige de printemps 春の雪」 雪のように純白の花。
名前の起原のDeutzia は18世紀のアムステルダム市長で、オランダの植物学研究の後援者の名前から採ったんだそうです。
さて、seringatは日本名はというと「うつぎ(空木)」、別名「卯の花」です。
陰暦の四月(卯月)に咲くので「卯の花」。
「卯の花の 匂う垣根に
時鳥(ほととぎす) 早も来鳴きて
忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ
この歌にもあるように「卯の花」といえば「夏は来ぬ~♪」で、季節は春というより初夏なんだろね。
「夏は来ぬ」は佐佐木信綱作詞、小山作之助作曲の日本の唱歌。
佐佐木信綱は歌人であり国文学者でもあったから万葉集の次のような歌からも本歌取りならぬ、「卯の花」、「ほととぎす」、「来鳴きて」などの詩的語彙を取ってきてますね。
「ほととぎす
来鳴き響(とよ)もす
卯の花の
共に来しと
問われしものを」
万葉集 石上堅実
「卯の花の
咲き散る岳(おか)ゆ
ほととぎす
鳴きてさ渡る
君は聞きつや」
万葉集 作者不詳
それでは、この唱歌をユーチューブで
卯の花の 匂う垣根に
時鳥(ほととぎす) 早も来鳴きて
忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ
さみだれの そそぐ山田に
早乙女が 裳裾(もすそ)ぬらして
玉苗(たまなえ)植うる 夏は来ぬ
橘の 薫るのきばの
窓近く 蛍飛びかい
おこたり諌むる 夏は来ぬ
楝(おうち)ちる 川べの宿の
門(かど)遠く 水鶏(くいな)声して
夕月すずしき 夏は来ぬ
五月(さつき)やみ 蛍飛びかい
水鶏(くいな)鳴き 卯の花咲きて
早苗植えわたす 夏は来ぬ
うつぎの写真を撮ってるあいだに、「ほととぎす」じゃないけれど、「sittelle 」と呼ばれる鳥が飛び込んできました。「ゴジュウカラ」なんだそうです。鳴き声は聞いたことがありません。キツツキみたいに足の爪が鋭く、垂直の木の幹にもとまってすばやく移動したりします。
フランスで「ほととぎす」に似た鳥はカッコウでしょうか? フォンテンヌブローの森に行けば、遠くでカッコウが鳴くのが聞こえることがあります。でも、民家の近くでは聞いたことはないです。
このシーズン、耳を澄まさなくても飛び込んでくるのは、まず「黒つぐみ」の歌声です。
これは、「忍び音」なんてもんじゃなく、もう初夏の到来を朗らかに謳歌して陶酔境にあるがごとく唄い明かすんです。
実際の「つぐみ」の鳴き声をユーチューブで聴いてみてください↓
ヾ(@°▽°@)ノ






