諸侯たちは、「あんなお馬番の若造に臣従ができるか」とか、事情通の者は「あいつは不義の子だ」と反発し王位継承者と認めようとしません。とりわけアーサーの異父姉をそれぞれ妃にもつオークニーとノルガリス侯は他の諸侯を引き連れアーサーに反旗を翻します。
アーサーを素直に国王と認めたのは弱小国のカメリアードと貧しい民衆だけ。アーサーはメルランの助けを借りて隣国カメリアードの危機を救い、その娘グウイネヴィア姫を娶ります。
オークニーとノルガリス侯に率いられた反アーサー軍とアーサー軍全軍が戦場で対峙しています。 総攻撃になれば双方に多大な死傷者が出るのは必定。その時、アーサーはエクスカリバーを抜き単身で敵陣へ進み、ノルガリスに向かいエクスカリバーを差出し「私は王の印としてこの剣を授かったが貴公がどうしても臣従しないというならば、この剣で私の首を刎ねるがよい」と首を差し出します。
言われた侯はエクスカリバーを受け取るや、すわ敵将の首をと振りかざしますが、剣に異様な力が働いて剣を振り下ろせません。聖剣を実感した侯はアーサーの前に膝まづき、家臣として臣従を誓うのだった。「戦争は避けられた!」両軍の兵士全員が歓喜に躍り上がって喜びます。
その後、いくつもの試練があり外敵をすべて追い払い、王国に平和が訪れました。その機を逃さず、 アーサーは円卓の騎士団の結成を宣言します。「真理と友愛に基づいた王国の建設」。円卓には上座下座の区別がありません。円卓を囲んで座る騎士の全員が対等で国事に審議を尽くすというアーサーの理想主義の表現でした。
このように、国王の権威を認めさせる「物」としての剣が重要な役割を果たしています。
(つづく)

