急に暖かくなりました。
昨日の朝は台所で10℃。
午後になり薪を買いに行く途中の道では14℃にもなりました。
極寒の日々、ボイラーの調子が悪いので予備の薪ストーブに薪をどんどん焚いて 貯えをすべて燃やし尽くしてしまいました。
もう同じような極寒はこないだろうと思いますが、夜はまだ冷えるので、この冬最後の薪を 買いに行きました。
前回は雨続きの最中だったので薪も濡れていて火付きがとても悪かったのです。
今回のは切り口がさくら色をしたきれいな丸太が多く、いい匂いがしそうです。
補完用の暖房具としてはスーパーで石油ストーブを売ってるし、灯油も大きなポリタンクを積み上げて売ってます。我が家の納屋にも昔使ってまだ使えるのが埃を被って片隅に転がってますが、灯油を焚くと匂いが沁みつくとカミサンが嫌います。
薪ストーブだと煙が壁や天井やカーテンを黄ばめると文句は言うものの、木が燃える時の匂いが好きだし、なにより洗濯物が早く乾くので、こう寒くては背に腹はかえられず薪買いにも一緒に行ってくれます。
薪は重量じゃなく体積で計ります。stère ステールという単位があり、1st あたり約1立方メートルです。1m3にはちょっと欠けますが。ウチの小型リヤカーだとスリキリ一杯が4分の3st と計算してくれます。デリバリーもしてくれますが5ステール以上なので場所がないんです。少量ずつリヤカーで手作業で運び物置に積みます。
焚付けの細割と点火用のワインの栓の形をしたbouchon d'allumage も忘れずに買います。この bouchon はこの店の発明らしく最初お試しに10個ただでくれました。点火のたびに火付きが悪い時は部屋中煙で奥が霞んでしまうほどだったのを、パラフィンなのか煙を出さずに細割のサワラ材に点火できます。
お店番は40代の奥さんなのですが小柄なのに力があり、薪を積み終わったリヤカーを車のフックに掛けるのに柄をグイと持ち上げねばならない時に手伝ってくれます。ある時は独りで薪満載のリヤカーを引っ張って移動してくれました。「あたしは力持ちなんだ」と自慢してました。昨日は赤い正ちゃん帽にブーツを穿いてデイズニーの白雪姫に出てくる「こびと」にそっくりでした。
薪置き場の薪を一本ずつ選んでリヤカーに積んでる最中、ばらばらと音がしてみぞれが降りました。
3月はにわか雨が多い月で、giboulée de Mars ジブレ・ド・マルスというんだそうです。
ウチへ着いてリヤカーの薪を10本くらいずつ brouette (ブルエット、一輪の手押し車)に移し屋根付きの薪置き場に運ぶ最中もかなり激しい音を立てて雹が降りました。ただ5分と続かず通り去ってしまいます。霙が過ぎ去ると、とたんに空一面まっ青でおかしいくらいです。
物置に薪を積んでる途中で一休み。めのおはタバコは吸わずショコラで一服です。
腱鞘炎と関節炎で痛む肩と腕で、ブルエットを押し、薪を積んでは降ろし、薪置き場とリヤカーを10回は往復したかな。寒さはかないませんからね。痛みは風呂に入ったり寝れば治るので。
夕食後は疲れてしまってバーミンガムで行われてる世界室内陸上選手権をテレビで見ながら居眠り漕いてしまった。
もう春が手の届くところまで来てますね。 ああ、この冬は長かった。やっと冬が去ってくれました。
牡丹の芽が伸びてます↓ 庭木の剪定をしなけりゃ。
(^∇^)