Axiomes
I. Tout ce qui est, est en soi ou en autre chose.
公理
一 存在するものはすべて、それ自身のうちにあるか、それとも他のもののうちにある。
(注1)
(注1:スピノザにおいては、存在するものは、それ自身において存在する実体と他のもののうちに存在する様態の二つだけとなる。そして 後者の場合、他のものとは終局において神、すなわち実体をさしているから、存在するすべての様態は当然神=実体のうちに存在する ことになる。だが、この場合様態は神のうちにふくまれるが、けっして神の部分として存在するのではなく、変様として存在するのである。 このときの実体とその変様との関係は、水と波との関係と同じようなものと考えられている。)
II. Une chose qui ne peut se concevoir par une autre doit être conçue par soi.
二 他のものによって考えられないものは、それ自身によって考えられなければならない。
III. Etant donnée une cause déterminée, l'effet suit nécessairement; et au contraire,
si aucune cause déterminée n'est donnée, il est impossible que l'effet suive.
三 与えられた一定の原因から必然的に結果が生じてくる。逆に言えば、一定の原因が与えられなければ、結果が生じてくることは不可能である。
IV. La connaissance de l'effet dépend de la connaissance de la cause, et elle
l'enveloppe.
四 結果についての認識は原因の認識に依存し、その原因の認識をふくむ。(注2)
(注2:ここで認識というのは、虚偽の認識をふくめたいっさいの認識を意味するものではなく、真の認識だけを意味している。スピノザによれば、真の認識のみが、「原因から」の認識を可能にしているからである。)
V. Les choses qui n'ont entre elles rien de commun ne peuvent se concevoir l'une
par l'autre, ou en d'autre termes, le concept de l'une n'enveloppe pas le concept de
l'autre.
五 たがいに共通なものをもたないものは、またたがいに理解しあうことができない。すなわち一方の概念は他方の概念をふくまない。(注3)
(注3:「互いに共通なもの」とは、同じ本性をもつものあるいは同じ属性のうちにふくまれるもののことである。たとえば、諸物体は延長の属性のもとにふくまれる点で共通であり、また個々の思想は思惟の属性のもとにふくまれる点で共通である。)
VI. Une chose vraie doit s'accorder avec son objet.
六 真の観念はその対象と一致しなければならない。(注4)
(注4:たんに対象との一致だけに注目するならば、スピノザの認識は対象をそのまま忠実に写しとるような、感覚的な模写論的認識だけとなってしまう。だが彼は、このような意味でこの対象との一致を問題としているのではない。むしろここでは、ものを真実に、あるがままに認識することが、対象との一致をもたらすということを意味しているのである。)
VII. Quand une chose peut être conçue comme n'existant pas, son essence
n'enveloppe pas l'existence.
七 存在しないと考えられるものは、その本質が存在をふくまない。
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