ミネットの失踪 | 雷神トールのブログ

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トリウム発電について考える

野性的で気が強く、他のネコ嫌いのミネットが突然いなくなった。

15日(金曜)、2週間続いてる雨が止まず、カーポートの中にパニエ(籠、猫の寝床)を移し、湿った毛布を乾いたタオルと取り換えてやると、2枚のタオルの間に潜り込んだミネット。

 

 

この日、いつもより遅めに買い物に出かけ、陽が沈んだ6時半ごろ帰ったのだが、パニエにはミネットの姿はなかった。

もうじき冬至で今は昼間がいちばん短い時期。朝は8時半にならないと明るくならず、夕方4時半にはもう薄暗くなる。

 

翌日の土曜も、その翌日の日曜もミネットは戻らなかった。いままでも2・3度、二日ほど続けて帰らないことがあった。

カミサンはミネットが帰らなかったのはみなウイークエンドのことだ、と言う。

この辺は田舎でもパリから200km以内で比較的近く、別荘持ちのパリジャンが週末だけ過ごしに来る。

そういう家にミネットは潜り込んで、週末を過ごす人が怖くて出られなくなってるのだろう、とカミサンは推測する。

日曜の夜になっても、月曜になってもミネットは姿をみせなかった。

物置とか地下室とかに潜り込んで戸を閉められ閉じこめられてしまってるのでは……と危惧している。

 

ネコは好奇心が強く、一瞬の隙に物置とかトイレとかのドアから潜り込んで、家人が気が付かずに閉めると閉じ込められてしまう。

村のネコぎらいの歯医者が毒入りの餌でおびき寄せ殺してるのだとか、「ネコイラズ」を食べて死んでしまうのだとか、ミネットが毛足の長い「メンヌ・クーン」種の血を引いた野性味のあるネコなので、それを美しいと感じた人が連れ去ってしまったとか、いろいろ憶測できるがどれも想像するだけで裏付けがない。

 

いままで、突然姿を消した猫が何匹いたか? プチ・トラ、チビクロ、マジカ、クロシャール、ピコタン。これらは失踪後生死がわからないままのネコ。

 

死んでしまったネコを数えてみると9匹になった。デイナを先頭に、チビクロ2世、ミニクロ、ミクロクロと可愛がっていた猫ほど先にいなくなってしまう、とカミサンは嘆く。

 

獣医さんの奨めに従い、雄の仔猫は去勢し、雌猫には避妊手術をしてある。ミネットは雌猫で避妊手術をしてもらった時に、耳の内側にタトウ(刺青)で番号を入れてもらい登録証を貰った。

いなくなった猫たちはみな登録してあったけれど、そんなものなんの役にも立たなかった。

迷いネコをみつけても、耳のタトウで登録番号を獣医さんに知らせる人は皆無に近い。

 

ミネットはミクロクロがウチの庭で出産した6匹の仔猫の一匹で2匹は産まれた直後に死に、4匹が残った。デイノとトラジニは体格が良く、デイノは不器用だがトラジニは優れたアスリートだ。黒猫の「チュウジ」は身が引き締まった体形が綺麗だ。

 

この冬、他のネコたちに先立って、大人の猫が全員体調を崩し、寝込んでしまった。デイノはくいしんぼで太ってるので、塀から跳び下りた際、腰を痛めたのか、ぎっくり腰みたいに動くたびにうめく日が1週間ほど続いた。いちばん元気だったトラジニが一日中寝てる日が3日ほど続いた。

チュウジも熱を出し、動物病院でもらった液状の解熱、痛み止めを注射器で口から流し込んでやり、3日ほどで回復した。仔猫たちも寒いなか外へ出たがり、下痢をした。

 

ミネットは仔猫の時に、ここの風土病のような「チフス」に罹り死にかけた。獣医さんが「ゆたんぽ」で温めなさいというので、一晩中添い寝をしてやり湯たんぽで温めたおかげで命は助かり、その後病気することがなかった。添い寝をしてやっためのおを覚えていていちばんなついていた。

クルマが出入り出来るよう造った門の前がミネットのテリトリーで、毎日餌を食べ終わるとすぐに出してくれとせがみ、ドアを開けると一散にそこを目指して駆けてゆくのだった。夜もゴミを出しに門の前へゆくと、どこからかグルグル喉を鳴らしながら近寄ってきた。

他のネコたち(多い時で15匹)と一緒の場所で餌をやると同じ皿に他の猫が顔を突っこむと嫌がって餌を食べずに出ていった。

 

最近は書斎にしている部屋をミネット専用にしてやり、そこで食事をさせ、パニエを置いて寝るようにしていたのだが、夜も出してくれと泣いた。4・5回はダメですと叱ると諦めてソファーに飛び乗って寝る。

寝場所をしばしば換える習性が猫にはあるらしい。ソファーに座ってテレビを観ていると膝に乗ってきた。

ブラシをかけてやると喜んで床に仰向けに転がる。背中や首、頭をブラシがけしてやると快感表情になって眼をつむり頭を擦りつけてくる。ところが汚れている腹側の毛や後ろ脚にブラシをかけると途端に前足でブラシに爪を立て、油断するとこちらの手を引っ掻かれるのだった。

 

そんな野性味が消えないミネットだったが、膝に乗って前足をめのおの胸にあてがい、じっとこちらの眼を見透すように見つめることがこの数か月前からあった。ネコに言語能力があるのか? わからないが意識があるのは確かだ。

 

いなくなった今、失踪前に数回あったあのときのミネットとの交流がとても意味深く思えてくる。ミネットはなにか考えていたようにさえ思われてくる。

それがこんどの失踪となにか関係があることなのか? 

もっと強く愛情を示してやってれば、失踪することはなかったかもしれない……そういう悔恨に襲われ胸を痛める毎日です。

 

 

  (/TДT)/