二
同じ本性をもつ他のものによって限定されるものは、自己の類において有限といわれる。たとえば、物体は有限であるといわれる。 なぜなら、われわれは常により大きな他の物体を考えることができるからである。同じように思想は、他の思想によって限定される。 だが、物体は思想によって限定されないし、また思想は物体によって限定されない。
II.
Une chose est dite finie en son genre quand elle peut être bornée par une autre
chose de même nature. Par exemple, un corps est dit chose finie, parce que nous
concevons toujours un corps plus grand; de même, une pensée est bornée par une
autre pensée; mais le corps n'est pas borné par la pensée, ni la pensée par le corps.
三 (実体の定義)
実体とは、それ自身において存在し、それ自身によって考えられるもののことである。言いかえれば、その概念を形成するために 他のものの概念を必要としないもののことである。
III.
J'entends par substance ce qui est en soi et est conçu par soi, c'est-à-dire ce dont
le concept peut être formé sans avoir besoin du concept d'une autre chose.
四 (属性の定義)
属性とは、知性が実体に関してその本質を構成するものとして認識するもののことである。
IV. ( définition de l'attribut )
J'entends par attribut ce que la raison conçoit dans la substance comme constituant son essence.
(注2 ふつう実体の属性と見なされている唯一性、無限性、永遠性などは、スピノザによれば実体の性質を表すものであって、それらは、実体の本質を構成するものではない。属性は実体の本質を構成するものであり、しかもそれは実在と見なされている。
この属性の数は無限に多くあるが(定義六)、人間によって認識される属性の数は思惟と延長の二つしかない。)
(広辞苑: 延長:哲学用語(extensio ラテン語)。物体が空間の一定部分を占めている性質。デカルトでは物体の本性は延長、 精神の本性は意識であり、スピノザでは意識と延長は唯一の実体の二つの属性である。)
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